国道17号

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国道17号(こくどう17ごう)とは、東京都中央区新潟県新潟市を結ぶ国道である。

概要[編集]

旧一級国道で上越国境を越えられる唯一の一般道。

146141520と同じく道路元標のある日本橋を起点とする。

全線走破には10時間半程度かかる[1]

歴史[編集]

1885年に現国道17号の前身、旧国道8号が東京から新潟港への路線として指定されたのが国道17号の歴史の始まり。 当時は三国峠ではなく近道の清水峠、現在の国道291号が旧8号に指定されていた。 1934年、前橋市までの旧国道9号が新潟まで路線延長され、上越国境は三国峠が旧9号に指定された。

路線状況[編集]

東京都[編集]

17号という番号ながら4、6、14と3つの上位国道と重複してのスタート。 東京大学のあたりの東京都道455号本郷赤羽線(本郷通り)と分岐したあたりから都営三田線千石駅付近の都道301号白山通りが合流するまでは、首都の旧一級国道とは思えない対面2車線。

国道122号の終点である西巣鴨交差点からは、案内上で中山道と呼ばれる区間。 その後しばらくは首都高速5号池袋線の高架下を通る。

また、国道254号から新大宮バイパスが分岐し、都営三田線西高島平駅付近からは17号現道(中山道)と並行する。

埼玉県[編集]

県境の荒川に架かってる戸田橋を過ぎて戸田市に入るとすぐの東京都道・埼玉県道68号練馬川口線交点からは交通量が多いのに片側1車線となるので、渋滞が多発する。

国道298号交点は現道は298号が信号をパスできる立体交差だが、新大宮バイパスは17号が信号をパスできる立体交差。

現道は埼玉県庁浦和駅大宮駅付近のさいたま市中心部を通るが、バイパスは少し離れたところを片側2車線以上で走る。

16号交点で新大宮バイパスは終わるが、バイパスはその後も上尾道路が続いている。 しかし、上尾道路はまだ一部しか開通しておらず、圏央道桶川北本インターチェンジ付近で途切れている。 最終的には熊谷バイパス交点まで繋がる予定。 現道は高崎線と並走し、現道も16号交点からは片側2車線となる。

行田付近で熊谷バイパスが分岐し、熊谷市の市街地を通る現道と、遠回りだが市街地を迂回するバイパスに別れる。 バイパスを進むと、上武道路に行くことができ、上武道路を使うと伊勢崎市を経由して群馬県渋川市までショートカットできる。

群馬県[編集]

高崎市の君が代橋東交差点で中山道は分岐する国道18号に入るため17号としての中山道は終わり。 高崎からは三国街道を進む。

高崎では市街地をパスできるが、前橋では市街地を通る。 ここからは関越自動車道とようやく並行する。 E17関越道とR17が最初に交わるのは前橋インターチェンジ。 前橋からは前橋渋川バイパスとなり、現道は国道291号に格下げされている。 このあたりからバイパスの旧道は291号指定されているところが多くなる。 また、地域高規格道路上信自動車道の一部となる渋川西バイパスが建設中だが、このバイパスは17号指定ながらも支線のため終点で現道に接続しない。 渋川からは山間部に入る。 みなかみ町の関越道月夜野インターチェンジからは、関越道の関越トンネルが危険物搭載車両通行禁止のため、大型車の通行が増える。 次の水上インターチェンジで流出することもできるが、水上ICで出ても国道291号清水峠は登山道となっていて自動車は通行できないため、月夜野で流出しなければならない。

上越線とは、後閑駅付近で鉄道は水上駅方面に向かうが、道路は三国方面に向かうので一旦離れる。

関越道、上越線と別れると、道路は上越国境三国峠に向かう。 三国峠の三国トンネル手前にはクロソイド曲線の碑がある。三国トンネルは、危険物搭載車両が唯一通行できる上越国境の道路ながら、建設されたのは1958年で建設から60年以上経過していて、老朽化や幅員が広くなく大型車同士のすれ違いが困難などの理由から、新しいトンネル、新三国トンネルを建設し、 新三国トンネルは2022年度中に開通した。[2]

また、案内表示にはひらがなの「みなかみ」と漢字の「水上」が両方とも登場するが、「みなかみ」は月夜野、後閑エリアを指し、「水上」は水上駅や水上温泉のあたりを指す。

新潟県[編集]

新潟県に入ると、南魚沼郡湯沢町を通る。 二居トンネルを過ぎたあたりからヘアピンカーブがあるなど、線形が悪く2車線確保されていても、大型車が通るには適さない道が続く。 三国峠の前後の区間は豪雪地帯でも冬期閉鎖はされないが、チェーンまたは冬用タイヤを装着しなければならない。この付近はスキー場が多く冬は交通量が増えるため、越後湯沢と呼ばれる湯沢町の中心部では、4車線になる。ここからは魚野川に沿って北上する。再び関越自動車道と上越線が並行する。

長岡市川崎インターチェンジからは上位国道の国道8号と終点まで重複する。

国道8号重複区間では並行する在来線が信越本線となるが、三条市からは信越線とは離れたところを通り、信越線沿いは国道403号が通る。

バイパス[編集]

詳細はバイパスの各記事を参照。 主要なもののみ掲載。

大宮バイパス[編集]

Wikipedia-logo.pngウィキペディアの生真面目ユーザーたちが大宮バイパスの項目をおカタく解説しています。

交通渋滞が慢性化していた中山道のバイパスとして、さいたま市の宮原付近~鴻巣市の上尾道路、熊谷バイパス交点までの間が1963年に開通した。 名前は大宮バイパスだが大宮を通っていない。 バイパスだがこの道路も渋滞が慢性化している。

新大宮バイパス[編集]

1964年に一部開通し、1995年に全通したバイパス。 東京側では現道と繋がっておらず、練馬区北町で国道254号に接続している。 東京都区間は対面2車線だが、埼玉県内は片側3車線の計6車線で開通している。 埼玉県内は立体交差も多い。 国道16号交点の宮前インターチェンジでは上尾道路に接続する。

上尾道路[編集]

詳細は「上尾道路」を参照

熊谷バイパス[編集]

Wikipedia-logo.pngウィキペディアの生真面目ユーザーたちが熊谷バイパスの項目をおカタく解説しています。

東側区間は上武道路へと繋がる道路だが、西側は深谷バイパスと別れてこの区間は同じ国道が3本並行する。

上武道路[編集]

詳細は「上武道路」を参照

高崎市内の各バイパス[編集]

新町、倉賀野、高崎、高崎前橋と4つのバイパスが連続しているが、ここでは1つとして扱う。

高崎市内で渋滞が激化していて、バイパスが建設された。 高崎前橋バイパスは6車線、その他3つは4車線。 旧道は県道に格下げされている。

渋川バイパス[編集]

一部区間はバイパスのバイパスである鯉沢バイパス開通により17号指定が外れて291号となっている。

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六日町バイパス[編集]

冬季は六日町市街地で積雪のため交通障害が起きやすいことから、建設されている。 現在は一部のみ開通。

小千谷バイパス[編集]

小千谷市を南北に縦貫するバイパス。 一部は暫定2車線だが、最終的には全線4車線となる。 その先の長岡東バイパス見附バイパスと一体化している。

経由する主な自治体[編集]

  • 東京都中央区
  • 埼玉県さいたま市
  • 埼玉県熊谷市
  • 群馬県高崎市
  • 群馬県前橋市
  • 新潟県魚沼市
  • 新潟県長岡市
  • 新潟県新潟市

重複区間[編集]

国道との重複のみ記載。

東京都
埼玉県
  • 国道463号(さいたま市浦和区高砂・県庁前交差点 - さいたま市浦和区北浦和北浦和駅入口交差点)
  • 国道16号(さいたま市北区宮原町・吉野町インター交差点 - さいたま市北区吉野町・吉野西交差点)
  • 国道407号(熊谷市本石・本石二丁目交差点 - 熊谷市石原・熊谷警察署前交差点)
群馬県
  • 国道353号(渋川市渋川下郷・下郷交差点 - 渋川市吹屋・鯉沢交差点)
  • 国道291号(前橋市本町1丁目・国道291号起点 - 渋川市渋川・吾妻新橋南交差点
  • 国道291号(渋川市中郷 - 利根郡みなかみ町政所・政所河原交差点 - 利根郡みなかみ町上津・上津大原交差点)
新潟県
  • 国道353号(南魚沼郡湯沢町・浅貝交差点 - 南魚沼市・353入口交差点)
  • 国道291号(魚沼市中原・古新田交差点 - 魚沼市四日町・四日町交差点)
  • 国道252号(魚沼市四日町・四日町交差点 - 魚沼市堀之内・堀之内庁舎前交差点)
  • 国道351号国道403号(小千谷市三仏生・三仏生交差点 - 小千谷市高梨町・高梨交差点)
  • 国道8号(長岡市・川崎IC - 新潟市中央区・本町交差点(終点))
  • 国道403号(三条市大野畑・大野畑交差点 - 三条市須頃三丁目・須頃3丁目南交差点)
  • 国道49号・国道403号・国道459号(新潟市中央区紫竹山・紫竹山IC - 新潟市中央区明石(栗ノ木橋交差点)
  • 国道7号(新潟市中央区紫竹山・紫竹山IC - 新潟市中央区本町通(本町交差点(終点))
  • 国道113号国道350号(新潟市中央区万代・東港線十字路 - 新潟市中央区本町通(本町交差点(終点))

交差する主な道路[編集]

括弧の中は交差する交差点の所在する自治体。

ここから国道8号重複区間

関連項目[編集]

脚注[編集]