千葉県北西部地震 (2021年)
千葉県北西部地震とは、2021年10月7日22時41分に発生した地震である。
概要[編集]
震源は千葉県千葉市中央区のJR京葉線千葉みなと駅付近と言われている。震源の深さは75km、地震の規模を示すマグニチュードは5.9。
この地震では震度5強を東京都と埼玉県で観測し、緊急地震速報(警報)が関東地方の全県に発表された。
震度[編集]
震度 | 都道府県 | 市町村 |
---|---|---|
5強 | 埼玉県 | 川口市 宮代町 |
東京都 | 足立区 | |
5弱 | 埼玉県 | さいたま市緑区 草加市 蕨市 八潮市 三郷市 幸手市 吉川市 加須市 鴻巣市 久喜市 |
千葉県 | 千葉市中央区 船橋市 松戸市 流山市 | |
東京都 | 大田区 町田市 | |
神奈川県 | 横浜市鶴見区 横浜市神奈川区 横浜市中区 横浜市港北区 横浜市緑区 川崎市川崎区 |
被害[編集]
- 埼玉県と千葉県で重傷者が計4名、関東の5件で軽傷者が計39名
- 震度5弱を観測した埼玉県草加市で火災が発生
- 震度5強を観測した東京都足立区を走る日暮里・舎人ライナーで脱線(脱輪)が発生し、運転再開は12日となった。[2][3]
- 千葉県袖ケ浦市で火災が発生
- 東京23区の各地や埼玉県川口市でマンホールから水が溢れる被害が発生
- 交通への影響が大きく、帰宅困難者が多数発生し、翌日まで京浜東北線などで大幅なダイヤ乱れが発生した
- 東京都内などで停電が発生。品川駅も一時停電した。
交通への影響[編集]
地震発生時に関東各線は運転を見合わせた。 その後東京メトロや小田急電鉄[4]などが順次運転を再開。 日付が変わるまでに中央・総武線、東武東上線なども運転を再開した。
翌朝も始発からJRでは常磐線方面や東海道線方面など各線が運転見合わせ、運転再開後も大幅なダイヤ乱れが発生し、一部路線では前日の列車が夕方になっても走っている様子であった。[5]この影響で、武蔵浦和駅、川口駅、新小岩駅など多くの駅で入場規制を行ったほか、赤羽駅ではホーム上混雑の影響で当駅を臨時通過する措置が取られた列車もある。さらに、この混乱のためか一部駅でATOSに連動した放送ではなく自放音源と呼ばれる簡易タイプの放送に切り替わった駅があったという情報もあるが、詳細不明。さらにJR線内のダイヤ乱れの影響で、小田急小田原線や相鉄線などは昼過ぎまでJR線との直通運転を中止した。通学時に千代田線北千住駅を利用した人曰く、入場規制は行ってないもののしばらくホームに入れなかったとのこと。
一方東武スカイツリーラインなど一部の路線は始発から通常通りの運転を行った。
小田急小田原線は翌朝の始発から通常通りの運行をしていたが、7:30分頃千代田線及び常磐線の遅れ拡大のため直通運転を中止し、直通電車は新宿行きに変更となった。しかし、急遽の変更で代々木上原駅(上り方向)で列車が詰まった他、新宿駅では満線になり、通常列車の折り返しもできなくなった。 このため遅れが拡大していき一時20分以上の大幅な遅れになった他、小田急江ノ島線や小田急多摩線では新宿駅への乗り入れを中止し、各線内のみを走る各駅停車のみの運行となった。
夕方になっても常磐線などで10分以上の遅延が発生し上野東京ラインも夕方まで直通運転を中止していた。
地震発生から24時間後には脱輪で運転再開の見込が立ってない日暮里・舎人ライナーを除いた全ての路線で平常運転に回復した。
日暮里・舎人ライナーも11日の始発から朝夕に運転本数を減らしての運転再開の予定のため地震による交通への影響は11日に全て回復する。
その他の影響[編集]
翌朝、東京都や神奈川県、千葉県を中心に高校の始業時間の変更が行われた。
これは朝の時点では鉄道の運転見合わせやダイヤ乱れが起因となっている。
脚注[編集]
- ↑ “地震情報” (日本語) (2021年10月7日). 2022年9月9日確認。
- ↑ 日暮里・舎人ライナーの通常運行再開について - 東京都交通局
- ↑ 日暮里・舎人ライナー 4日ぶりに運転再開 | NHKニュース
- ↑ この日停電で運転を見合わせていた小田急多摩線も同時に運転再開した。
- ↑ 鉄道各社やその従業員の方々を批判する意図は一切ない