小結

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小結(こむすび)は、大相撲の階級。「おむすび」ではない。

概要[編集]

大相撲における番付において三役の一つであり、関脇に次ぐ地位。

前頭(平幕)上位で勝ち越すか、前頭下位でも大きく勝ち越すかのどちらかで小結に昇進することが多い。小結を経ないで、平幕から関脇に昇進する場合や関脇から平幕に陥落する場合もあり、小結経験のない最高位関脇の力士も存在する。

小結の力士は負け越すと平幕への陥落がほぼ決定的になるため、三役の空きが出ることになる。この場合は小結の枠を平幕や関脇で7勝8敗程度の負け越しを喫した力士がこの枠に新たにおさまることになる。

大関との関係[編集]

「3場所連続で三役をつとめて3場所の通算の勝ち星が33勝以上」という大関の昇進の目安があるとされているように、小結での成績は大関への昇進を判断する材料になる。小結は幕内筆頭付近と同様に横綱大関を含めた上位陣と総当たりすることになる。大関昇進に必要な関脇昇進にはこうした上位陣と当たりつつも勝ち越していかなけらばいけない。小結で勝ち越しても関脇が勝ち越した場合には据え置かれてしまう場合もあるが、小結で大きく勝ち越した場合は関脇に昇進させられる場合が多い。

戦前は前田山のように、小結から大関に跳躍昇進する力士もいた。平成期も、琴錦が1991年9月場所で平幕優勝し、翌11月場所は小結の地位で出足が好調で幕内連覇の期待がかかる成績で、「2場所連続幕内最高優勝なら大関昇進を検討」と当時の二子山理事長も発言したが、優勝次点に終わり、関脇抜きでの跳躍昇進はならなかった。

小結関連の記録[編集]

小結最速昇進記録[編集]

幕下付け出し以外では朝青龍明徳琴欧州勝紀の14場所が最速。

順位 所要場所 四股名 期間 昇進場所の成績
1位 9場所 雅山哲士 1998年7月場所 - 2000年1月場所 12勝3敗

関連項目[編集]