井山裕太
井山 裕太(いやま ゆうた、1989年5月24日 - )は、日本の囲碁棋士。九段。日本棋院関西総本部所属。大阪府東大阪市出身。石井邦生九段門下。名誉棋聖・二十六世本因坊・名誉碁聖・名誉天元の名誉称号資格保持者。号は本因坊文裕(ほんいんぼう もんゆう)
囲碁界・将棋界通して史上初の2度の七冠達成者であり史上初の年間グランドスラム(その年の七大タイトルをすべて独占)達成者。また、囲碁界史上初の七冠達成者・六冠達成者。
七大タイトル獲得数歴代2位(歴代1位タイまであと1期)、三大タイトル獲得数歴代2位、タイトル総獲得数歴代4位記録。
天元位歴代最多獲得記録「6期」、碁聖位連覇最多タイ「6連覇」記録保持者。
史上2人目の大三冠達成者。史上3人目のグランドスラム達成者。また、七大タイトルの数々の最年少記録を保持している。2013年から5年連続棋道賞最優秀棋士賞を受賞。2011年から7年連続賞金ランキング1位。
世界戦ではLG杯世界棋王戦準優勝、テレビ囲碁アジア選手権戦で優勝を果たしている。
概要[編集]
師匠とのネット対局を1000局以上も行い腕を鍛える。
2005年、史上最年少記録16歳4か月で全棋士出場の棋戦で優勝(阿含桐山杯)。2009年、19歳のときに名人戦リーグを勝ち抜き史上最年少で七大タイトルの挑戦権を得る。翌年、再び名人位に挑戦し七大タイトルを史上最年少で獲得し、20歳4か月で名人となる。
2013年、史上初の六冠・史上3人目の生涯グランドスラム・史上2人目の大三冠達成。
2014年、史上初の七冠を目指すも十段戦挑戦者決定戦決勝で敗れる。その後四冠に後退。しかし翌年奪われた二冠を取り戻し2016年ついに七冠を達成する。
2016年に名人位を奪われるも翌年再び取り戻し史上初の2度目の七冠を達成する。
2019年3月15日、第43期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)の最終第7局で、挑戦者の山下敬吾九段を4-3で退け、棋聖7連覇を達成し、藤沢秀行名誉棋聖の6連覇を抜き、単独2位となった[1]。
七大タイトルをすべて5期以上獲得している。
タイトル・棋戦優勝歴[編集]
七大タイトル[編集]
色付きは現在在位。
他の棋士との比較は、囲碁のタイトル在位者一覧 、囲碁の記録一覧 を参照。
タイトル | 番勝負 | 獲得年 | 登場 | 獲得期数 | 連覇 | 名誉称号 |
棋聖 | 七番勝負 1-3月 |
13(37期)-19 | 7 | 7期 (歴代4位) |
7 (歴代2位) |
名誉棋聖 |
名人 | 七番勝負 9-11月 |
09(34期)-10,13-15,17 | 9 | 6期 (歴代4位) |
3 (歴代6位タイ) |
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本因坊 | 七番勝負 5-7月 |
12(67期)-18 | 7 | 7期 (歴代3位タイ) |
7 (歴代3位タイ) |
二十六世本因坊 |
王座 | 五番勝負 10-12月 |
12(60期)-13,15-18 | 7 | 6期 (歴代4位タイ) |
4 (歴代3位タイ) |
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天元 | 五番勝負 10-12月 |
11(37期)-13,15-18 | 7 | 7期 (歴代1位) |
4 (歴代3位タイ) |
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碁聖 | 五番勝負 6-8月 |
12(37期)-17 | 6 | 6期 (歴代3位タイ) |
6 (歴代1位タイ) |
名誉碁聖 |
十段 | 五番勝負 3-4月 |
11(49期)-12,16-18 | 6 | 5期 (歴代3位タイ) |
3 (歴代3位タイ) |
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登場回数合計47回、獲得合計41期=歴代2位、 3大タイトル獲得数19=歴代2位 |
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
リファレンス[編集]
- ↑ 井山棋聖、棋聖戦7連覇 歴代2位の記録達成朝日新聞、2019年3月15日