山下敬吾

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山下 敬吾(やました けいご、1978年9月6日 - )は、日本棋院所属のプロ棋士九段北海道旭川市出身。緑星囲碁学園出身。菊池康郎に師事[1]棋聖名人本因坊などのタイトルを獲得。タイトル獲得数は23。雅号は「道吾(どうわ)」。 張栩羽根直樹高尾紳路らとともに「若手四天王」「平成四天王」と称される。

経歴[編集]

1978年(昭和53年)9月6日、北海道旭川市で生まれる。 1986年(昭和61年)8月5日、旭川市立東栄小学校2年時に少年少女囲碁大会小学生の部で優勝し、小学生名人となる[2]。小学校2年(7歳)での優勝は歴代最年少記録であった。このときの準優勝は、千葉県桜木小学4年の高尾紳路九段であった。 1987年、兄とともに緑星囲碁学園に入園した。 1993年(平成5年)入段、同年二段、1995年(平成7年)三段、1996年(平成8年)四段、1997年(平成9年)五段、1998年(平成10年)六段、2000年(12年)七段、2003年(平成15年)九段

第44期天元戦五番勝負は山下敬吾九段が井山裕太天元の挑戦者となった。経過は次のとおり。

  • 第1局:2018年10月19日(金)、結果は井山裕太天元の白番中押し勝ち。
  • 第2局:2018年10月29日(月)、結果は山下敬吾九段白番半目勝ち。
  • 第3局:2018年11月23日(金)、結果は井山裕太天元白番中押し勝ち。
  • 第4局:2018年12月10日(月)、結果は山下敬吾九段白番2目半勝ち。
  • 第5局:2018年12月19日(水)

3大タイトル獲得数歴代6位タイ、棋聖位獲得数歴代4位。棋道賞最優秀棋士賞を2度・優秀棋士賞を6度受賞。

人物[編集]

  • 碁を覚えて1年半で小学生名人となった快挙に、武宮正樹元本因坊は「天才!」と太鼓判を押し、菊池康郎はも「小林棋聖の再来!」と感嘆した。
  • 夫人の囲碁インストラクター[[高梨聖子]は、高梨聖健八段の妹である。2003年12月7日に結婚した。2004年に長男が誕生。

棋戦歴[編集]

  • 平成10年 第23期新人王戦で優勝(初タイトル獲得)。
  • 平成11年 第14期NEC俊英トーナメント優勝。
  • 平成12年 第30期新鋭トーナメント優勝
  • 平成12年 第25期碁聖戦で小林光一碁聖を3-2で破る(21歳で初のビッグタイトル獲得)
  • 平成15年 第27期棋聖戦で王立誠棋聖を4-1で降す(棋聖位獲得により九段昇段)
  • 平成16年 第30期天元戦で羽根直樹天元を3-0で降し天元位獲得
  • 平成18年 第30期棋聖戦で羽根直樹棋聖を4-0で破り棋聖位復位
  • 平成18年 第54期王座戦で張栩王座を3-1で破り初の王座奪取
  • 平成19年 第31期棋聖戦で小林覚九段を4-0で破り初防衛
  • 平成19年 第55期王座戦で今村俊也九段を3-1で破り初防衛
  • 平成21年 第33期棋聖戦で依田紀基九段を4-2で破り防衛。4連覇。
  • 平成21年 第35期天元戦で張栩天元を3-2で破り天元復位
  • 平成22年 第65期本因坊戦で羽根直樹本因坊を4-1で破り本因坊奪取(「本因坊道吾」と号す)
  • 平成22年 第19期竜星戦優勝
  • 平成22年 第17期阿含桐山杯優勝
  • 平成23年 第66期本因坊戦で羽根直樹九段を4-3で破り防衛
  • 平成23年 第36期名人戦で井山裕太名人を4-2で破り名人奪取(史上7人目の名人・本因坊)
  • 平成24年 第37期名人戦で羽根直樹九段を4-3で破り防衛
  • 平成25年 第22期竜星戦優勝

受賞歴[編集]

  • 平成9年 棋道賞勝率第1位賞、最多対局賞(69局)、新人賞
  • 平成10年 棋道賞最多勝利賞、連勝記録賞、最多対局賞
  • 平成11年 棋道賞勝率第1位賞
  • 平成12年 棋道賞優秀棋士賞、秀哉賞受賞、第18回ジャーナリストクラブ賞受賞
  • 平成15年 棋道賞優秀棋士賞
  • 平成15年 旭川市民栄誉賞受賞
  • 平成16年 棋道賞優秀棋士賞、最多対局賞(71局39勝32敗)
  • 平成18年 棋道賞最優秀棋士賞(初受賞)、棋道賞最多対局賞(68局・44勝24敗)
  • 平成19年 秀哉賞受賞、棋道賞優秀棋士賞
  • 平成22年 棋道賞優秀棋士賞、棋道賞最多勝利賞・最多対局賞(63局)、棋道賞連勝賞(16連勝)
  • 平成23年 秀哉賞、棋道賞最優秀棋士賞、賞金ランキング第1位
  • 平成23年 北海道栄誉賞受賞
  • 平成24年 棋道賞優秀棋士賞
  • 平成27年 最多対局賞(60局)
  • 平成27年 通算900勝達成

獲得タイトル[編集]

色付きは現在在位。

他の棋士との比較は、囲碁のタイトル在位者一覧 を参照。

タイトル 番勝負 獲得年度 登場 獲得期数 連覇
棋聖 七番勝負
1-3月
第27期、第30~33期 10期 5期
(歴代4位)
4
(歴代3位タイ)
名人 七番勝負
9-11月
第36~37期 4期 2期 2
本因坊 七番勝負
5-7月
第65~66期 3期 2期 2
王座 五番勝負
10-12月
第54期、第55期 5期 2期 2
天元 五番勝負
10-12月
第30期、第35期 7期 2期
碁聖 五番勝負
6-8月
第25期 3期 1期
十段 五番勝負
3-4月
3期
登場回数合計33回、獲得合計14期=歴代9位タイ、
3大タイトル獲得数合計9期=歴代6位タイ

外部リンク[編集]

参考文献[編集]