コーヒー
コーヒー(coffee)は、主にコーヒー豆(コーヒーノキの種子)を原料として出来る飲み物である。
概要[編集]
焙煎したコーヒー豆を粉にし、お湯などで抽出した飲み物である。水色は黒。好みで砂糖やミルクを入れることもある。栄養価はないが、カフェインが含まれており、覚醒作用、利尿作用がある。
歴史[編集]
コーヒーノキの発見は、野生のヤギがコーヒーノキの果実を食べて興奮していたのを発見したからと言われている。古くはイスラム教徒が眠気覚ましのために用いた。この時の生産地は北アフリカと西アジアであった。コーヒーの飲用はイスラム世界に広がり、イスタンブールではコーヒーハウスが多数開店した。ヨーロッパへの移入は、ヨーロッパ側の主張では1683年のオスマン帝国のウィーン包囲の失敗により撤退したオスマン帝国軍がコーヒーの入った袋を置き去りにしたという説がある。一方、トルコ側の主張ではフランス駐在のトルコ大使がフランス国王にコーヒーを紹介したとあり、どちらが正しいのか、あるいは両方が正しいのか不明である。
代用品[編集]
第二次世界大戦ではコーヒーが手に入らず、各国は代用品を研究した。セイヨウタンポポの根茎を煎じたものが使われた。
現代[編集]
自動販売機などでぽちっと押せば気軽に飲める[1]。最近ではコンビニで100円出せば淹れたてホカホカのコーヒーが飲める。
一般家庭で飲めるキットや便利なインスタントコーヒーも充実しているが、やはり本当においしいものを飲みたいのなら喫茶店に行くことをお勧めする。
- 事故
その飲みやすさ柄によりスチール缶などに入れた缶コーヒーを机の上等においておいたのを忘れて、書類等を上から置いて倒したりすると、紙や服についてしまうこともしばしばあり、この際服につくと解けたチョコレートがついたとき並みに落ちない。また色が濃くて、なおかつにおいも強烈なので、書類等はよっぽどのことが無い限り再起不能である。[2]
コーヒーを飲み過ぎた場合、カフェイン中毒が引き起こされて、最悪の場合は死に至る時もある。カフェインの致死量はおよそ3グラムで、これは200ミリリットルのコーヒーの25杯分である。
- ウィキペディアにおけるコーヒーの価格
ウィキペディアの寄付では、コーヒーは一杯500円~700円程度となっている。市場価格と比べると比較的高価である。
調理方法[編集]
ここで主なコーヒーの抽出方法を述べる。
- ペーパードリップ
紙で作られたフィルタをコーヒーメーカやドリッパーにセットして抽出する。フィルタには円錐形(主にハリオ)と台形(カリタやメリタ)の二つが主流となっており、使用する抽出器に応じて用意する必要がある。フィルタが油分などを吸着するため、比較的スッキリとした味わいになるという。フィルタは抽出ごとに使い捨てとなるが、コーヒーの殻をフィルタに包んで捨てやすいため手入れが楽である。
- ネルドリップ
布で作られたフィルタで、フランネルという布を使用する。ペーパーフィルタより目も粗く、油分を残して抽出できるためよりリッチな味わいになるという。ネルフィルタはドリップ後にすぐに流水で洗い流し、水に浸した状態で冷蔵庫などで保管する。その水は毎日交換しなければならないなど取り扱いには手間がかかる。しかし、その手間を差し引いてもネルドリップによるリッチなコクや滑らかな口当たりを至高のドリップと位置付けるコーヒーマニアから根強い支持を受けている。
- サイフォン
喫茶店でよく見かけるおしゃれな抽出器。下部ボールに水を、と上部ボールにフィルタとコーヒー粉をセットし、アルコールランプなどの熱源で下部ボールを加熱する。下部ボールの水が沸騰に伴い上部ボールに移動し抽出が始まる。熱源を外し、下部ボールが冷えてくるとゆっくり抽出されたコーヒーが下りてくる。ハンドドリップに比べ香りが立ちやすく、味が安定しやすいという。洗浄にひと手間かかるが、コーヒーの抽出がまるで理科の実験を思い起こさせる、見た目にも愉しい抽出器である。
- コーヒープレス
フレンチプレスとも呼ばれる。取手のついたビーカーにフィルタのついた棒が刺さった蓋のような見た目の抽出器を使う。お湯とコーヒーを直接容器に入れ、抽出が終わったタイミングでフィルタを押し下げてコーヒーの殻を沈め、上澄み部分をいただく。メッシュフィルタタイプが多く、油分がそのまま抽出されるため、まろやかで複雑な雑味もつ芳醇な味わいとなるとか。欠点として、稀にコーヒーの殻がカップに入ってくることもある。構造も簡単で味が安定しやすい。紅茶用も流通しており、コーヒーに特化したもの、紅茶に特化したもの、どちらも淹れられるものがある。
コーヒーに由来するもの[編集]
喫茶店のことを「カフェ」とよく言うが、これはコーヒーを意味するイタリア語、フランス語に由来している。