軍用機

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軍用機 (ぐんようき)とは、軍隊で使われる航空機である。狭義には軍用に供される飛行機のことである。

歴史[編集]

第一次世界大戦まで[編集]

構想は古くから存在したが、実現したのはアメリカ合衆国ライト兄弟1903年12月17日ノースカロライナ州キティーホークの砂丘で人類初の動力飛行に成功したことで可能になった。その後、1907年にライト兄弟が二人乗りの「ミリタリー・フライヤー」を製作してアメリカ陸軍の売り込みに成功、世界初の軍用機が登場した。いくつかの国で偵察機として使用され、その後、多くの技術者によって改良が加えられ、ドーバー海峡横断にも成功し、一時間程度の飛行にも耐えうる段階で第一次世界大戦を迎えた。

第一次世界大戦[編集]

第一次世界大戦では新兵器として活躍した。当初は偵察機として使われ、やがて爆弾を落とすようになって爆撃機が誕生した。それらの敵の跋扈を阻止するために戦闘機が誕生した。開戦から数年の間に大幅な性能向上が行われ、同調装置の設置された機関銃を装備した戦闘機、爆弾を積んだ照準装置の設置された爆撃機によってドーバー海峡を横断した戦略爆撃が行われた。

戦間期[編集]

第一次世界大戦の教訓から各国は航空戦力の増強と飛行機の性能向上に努めた。イギリスフランスといったいくつかの国では、陸軍海軍の航空隊から空軍を独立させた。海軍軍縮条約によって軍艦の所有に制限が加わったことにより、この傾向に拍車がかかった。また民間航空会社が生まれ、旅客機による旅客輸送、郵便輸送が始まった。ユンカースJu52ダグラスDC3のような優秀な機材も登場し、これが第二次世界大戦で輸送機として使用された。

第二次世界大戦[編集]

第二次世界大戦では主兵器として決定的な役割を果たした。軍用機の性能とその運用が戦争の行方を左右するほどになった。航空母艦による機動部隊の活躍、本格的な戦略爆撃機の登場、襲撃機による通商破壊が行われた。また、レーダーが搭載され、多数の輸送機が使用されたほか、ジェット機も登場した。

冷戦期[編集]

本格的なジェット機時代が到来した。軍用機の速度が音速を超え、主兵器がミサイルとなった。空中給油機が登場し、長時間飛行が可能になった。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 大日本帝国海軍省『青年學校海軍智識』軍人會館出版課昭和15年5月20日改訂増補発行。