砂糖
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砂糖(さとう)は、サトウキビ、サトウダイコン(甜菜、ビーツ)から抽出した糖液を生成などした甘味料である。
概要[編集]
サトウキビから加工した製品が圧倒的に多い。ハチミツといったそれまでの甘味料と比べて甘味が強く、くせもなく、粉末であるため取り扱いも容易である。サトウキビは熱帯の高温多湿な地域で栽培されるため、生産地域が偏在している。サトウキビを圧搾して得た液体を煮詰めて固化させたものが黒砂糖、これを精製したものが白砂糖である。
歴史[編集]
サトウキビは前述のとおり、熱帯地域の高温多湿な地域で栽培されているため、温帯地域の国家では輸入するにも長距離、長時間の移動が必要であった。このため高価な贅沢品で、薬品のように扱われた。古代から中世にかけての主産地はインドと東南アジアであった。大航海時代によってアメリカ大陸とその周辺の島々がスペインとポルトガルの植民地となり、サトウキビの大規模なプランテーションができた。
甜菜による採取は、1747年にドイツでサトウダイコンから砂糖の分離に成功したのが始まりであるとされる。
日本では古くから台湾、奄美や沖縄でサトウキビが栽培された一方、輸入に頼っていた。
1870年からは北海道開拓事業の一環で甜菜の栽培試験が始められたものの一時中断。1919年に日本甜菜製糖が帯広に製糖所を設けてからは、十勝地方が日本の甜菜の主産地となった。
経済学的な影響[編集]
いわゆる「上白糖」「氷砂糖」などは甜菜糖によっても作れるため、サトウキビ糖と甜菜糖が市場において価格競合をすることになり、経済学上の興味を引いている。