いすみ市
いすみ市( - し)とは、千葉県に存在する市である。平成の大合併で誕生した市である。千葉県の南東部に位置する。市の面積は2006年時点で157.50平方キロメートル。世帯数は2006年時点で1万5726世帯。人口は2006年時点で4万3442人。
概要[編集]
平成17年(2005年)12月5日に夷隅郡夷隅町、大原町、岬町の3町が合併したことにより誕生した市である。約45キロ圏内に千葉市、75キロ圏内に首都圏の主要都市がある。市の東側に太平洋が存在し、北部は長生郡一宮町と睦沢町に、西部には大多喜町に、南部には勝浦市、御宿町と接している。
夷隅郡夷隅町、大原町、岬町の3町は夷隅地域といわれ、太平洋に面し、田畑・山林・原野がおよそ7割を占める自然豊かな地域である。しかし緩やかに人口の減少が進んでおり、地域の将来を担う子供たちや産業を支える労働人口が減り続けている。こうした問題は地域経済の活力低下や税収の減少を招き、福祉や医療ニーズが増えることによる財政負担の増大が見込まれている。合併した理由として、新しい時代に向かって協議した末、地域の均衡ある発展と住民福祉の向上ができると判断されたため、合併した。
この市の歴史として、戦国時代に堅城で知られた山城の万木城が存在する。城主は美濃から来た土岐氏が務めており、房総地方を代表する山城であった。現在は万木城跡公園が存在し、毎年5月3日には満開の躑躅に合わせて300本の鯉幟が雄大に泳ぐ中で万木城まつりが開かれ、友綱部屋力士と子供たちの相撲大会をはじめ、楽しいイベントが行なわれる。また、江戸時代から続く五穀豊穣や大魚祈願を願う大原はだか祭りが毎年9月23日・9月24日の2日間にわたって行なわれる。大原海水浴場で行なわれる「汐ふみ」は怒涛の中で神輿がもみ合い、その光景は勇壮で豪快であり、夕暮れと共に18基の神輿が祭りのクライマックスを迎える大別れ式会場へと集まり、力の限り駆け回る。暗闇に映える無数の提灯は、戦国絵巻を髣髴とさせる賢覧豪華な模様である。
いすみ市は豊かな自然と新鮮な農産物に恵まれ、海産物を観光資源として活用しながら千葉県内外にいすみ市をアピールし、季節ごとに「いすみ市にいけば何かある」と多くの人が集まる地域づくりを目指している。大原港は伊勢海老の水揚げ量が日本一であり、豊かな自然と美味しい水がはぐくんだ梨、いすみ米などさまざまな農産物を産出している。
特産物[編集]
観光地[編集]
アクセス[編集]
出身有名人[編集]
- 渡辺正行(コント赤信号、旧夷隅町出身)
- 増田明美(元陸上競技選手、陸上競技解説者、旧岬町出身)
- 春日錦孝嘉(大相撲、旧岬町出身、先々代竹縄親方)
- 齋藤圭祐(プロ野球選手、旧大原町出身)
- 内田浩一(競馬騎手、旧大原町出身)
- 森花子(NHKアナウンサー(NHK水戸放送局)、旧岬町出身)
- 森葉子(テレビ朝日アナウンサー、旧岬町出身、森花子の実妹)
- つげ義春(漫画家)幼少期の1年余りを母とともに過ごし、大原周辺をその作品『海辺の叙景』に描いた。その後も、住むことを考え大原を幾度も訪れている。特に八幡岬から見る風景を好んだ。
- 平川浪竜(作曲家、旧大原町出身、『岸壁の母』の作曲者)