テレビ番組のインターネット常時同時配信

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テレビ番組のインターネット常時同時配信(てれびばんぐみのいんたーねっとじょうじどうじはいしん)とは、電波を通じて放送する放送番組をインターネットを経由して放送と同時にストリーミング配信することである。

概要[編集]

テレビ放送は、同時配信と仕組みが異なるワンセグでスマートフォンなどで視聴できるが、地上デジタル放送の電波を用いており、iPhone(アイフォーン)などワンセグ機能を搭載していないスマートフォンでは視聴できない。インターネットを経由する同時配信が始まることで、スマートフォンタブレット端末、パソコンでも閲覧できるようになり、放送と通信の融合は加速化する。

2020年4月にNHKが「NHKプラス」で本格的な同時配信を開始。NHKの他、東京都域対象の東京MXテレビが「エムキャス」で一部の番組のインターネット同時配信を2015年から実施している。

また2020年10月には日本テレビ系列3局がTVerを通じ同時配信を3ヶ月間試行し、系列局のない沖縄県や同時ネットの少ない大分県宮崎県などでもキー局の放送時間で視聴できた。試行終了の9ヶ月後の2021年10月から民放のトップを切って同時配信を本格開始し、日本テレビ以外の系列でも2022年4月より同時配信を実施した。

今のところ、ネットによる同時配信は、プライムタイムの時間帯に限られ、スマートテレビでの視聴も制限される。

課題[編集]

日本テレビ系で試行終了から本格開始まで時間を要したように、民放の同時配信の実施の拡大には、以下のような高いハードル越えが必要と思われる。

  1. キー局番組同時送信で存在の矮小化や経営悪化が想定される地方系列局への対策。
  2. 日本音楽製作者連盟など、現行の番組放送体制継続を望む団体の同意。

関連項目[編集]