西鉄貝塚線

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NK 貝塚線
概要
起終点起点:貝塚駅
終点:西鉄新宮駅
駅数10駅
路線記号NK
運営
開業1927年5月23日 (1927-05-23)
全通1951年7月1日
部分廃止1979年2月11日(千鳥橋-貝塚間)
2007年4月1日(西鉄新宮-津屋崎間)
所有者博多湾鉄道汽船九州電気軌道
西日本鉄道
車両基地多々良車両基地
使用車両使用車両の節を参照
路線諸元
路線総延長11.0 km (6.8 mi)
軌間1,067 mm (3 ft 6 in)
電化直流1,500 V 架空電車線方式
運行速度最高65km/h
外部リンク

貝塚線(かいづかせん)は、福岡県にある西日本鉄道(西鉄)の鉄道路線である。路線記号はNK

概要[編集]

西日本鉄道の軌間では唯一の1067mmである。他の西日本鉄道の路線とは接続していない。かつては沿線の海水浴場への旅客輸送が多く、沿線にも多くの旅館があったが、海水浴客の減少に伴い、旅客輸送も減少した。

沿線[編集]

主な沿線には櫛田神社貝塚公園アイランドシティ中央公園香椎宮などがある。

歴史[編集]

※出典:[1]

香椎線[編集]

  • 1904年明治37年)1月1日 - 博多湾鉄道西戸崎 - 須恵間(21.2km)が開通(現・香椎線)。
  • 1905年(明治38年)6月3日 - 博多湾鉄道須恵 - 新原間(2.3km)が開通(現・香椎線)。
  • 1905年(明治38年)12月29日 - 博多湾鉄道新原 - 宇美間(1.2km)が開通(現・香椎線)。

貝塚線[編集]

  • 1908年(明治41年)4月28日 - 津屋崎軌道福間駅前 - 宮地嶽神社前間(1.9km)が開通。
  • 1909年(明治42年)8月12日 - 津屋崎軌道宮地嶽神社 - 津屋崎間(1.9km)が開通。
  • 1920年(大正9年)3月25日 - 博多湾鉄道の商号を博多湾鉄道汽船に変更。
  • 1924年(大正13年)1月1日 - 博多湾鉄道汽船が津屋崎軌道を合併。
  • 1924年(大正13年)5月23日 - 博多湾鉄道汽船新博多 - 和白間(10.8km)が開通。
  • 1925年(大正14年)7月1日 - 博多湾鉄道汽船和白 - 宮地嶽間(12.2km)が開通。
  • 1925年(大正14年)7月11日 - 博多湾鉄道汽船軌道線宮地嶽駅前 - 道辻館(0.1km)が開通。
  • 1929年(昭和4年)8月16日 - 博多湾鉄道汽船新博多 - 宮地嶽間(23.0km)が開通、電化(1500V)、電車運転開始。
  • 1939年(昭和14年)4月14日 - 博多湾鉄道汽船軌道線福間 - 津屋崎間・道辻 - 宮地嶽駅前間(3.9km)を廃止。
  • 1942年(昭和17年)9月1日 - 5社合併により西日本鉄道発足、これにより新博多 - 宮地嶽間は宮地嶽線となる。
  • 1944年(昭和19年)5月1日 - 糟屋線(27.8km)と宇美線(13.4km)を運輸通信省に移管、国有化。(香椎線)
  • 1951年(昭和26年)6月10日 - 宮地岳線西鉄福間 - 宮地岳間の線路を変更。
  • 1951年(昭和26年)7月1日 - 宮地岳線宮地岳 - 津屋崎間(1.4km)線路を延長し、開通。
  • 1954年(昭和29年)3月5日 - 宮地岳線新博多 - 競輪場前間を複線化、改軌(1435mm)・降圧(600V)し、福岡市内線から直通乗入れ開始。
  • 1959年(昭和34年)3月1日 - 宮地岳線の国鉄香椎操車場拡張に伴い、香椎宮前 - 名島間の線路を西側へ移設。
  • 1966年(昭和41年)10月26日 - 宮地岳線が日本国有鉄道(国鉄)との共用使用を廃止して新線使用開始。
  • 1979年(昭和54年)2月11日 - 宮地岳線千鳥橋 - 貝塚間(福岡市内線直通乗入れ区間3.3km)を廃止。
  • 1980年(昭和55年)9月1日 - 2両連結列車のワンマン運転開始。
  • 1986年(昭和61年)11月12日 - 福岡市営地下鉄2号線の延伸に伴い、貝塚で接続する。
  • 1987年(昭和62年)6月1日 - 冷房車両運転開始。
  • 2003年(平成15年)6月1日 - 連続立体交差事業に伴い香椎宮前 - 香椎花園前間を仮線に切替え。
  • 2004年(平成16年)8月2日 - 貝塚 - 香椎宮前間の線路移設・高架化(2.0km)、新線を開通。
  • 2006年(平成18年)5月14日 - 香椎駅周辺連続立体交差事業(約1.3km)による高架新線を開通。
  • 2007年(平成19年)4月1日 - 西鉄新宮 - 津屋崎間(9.9km)を廃止、路線名称を宮地岳線から貝塚線に変更。

駅一覧[編集]

全駅福岡県内に所在。駅業務は西鉄ステーションサービスが行い、福岡管理駅の傘下にある。*印を付けた駅は列車交換が不可能な駅。

営業中の区間[編集]

駅番号 駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 所在地
NK01 貝塚駅 - 0.0 福岡市交通局H 箱崎線 (H 07) 福岡市
東区
NK02 名島駅 1.4 1.4  
NK03 西鉄千早駅 1.1 2.5 九州旅客鉄道JA 鹿児島本線千早駅
NK04 香椎宮前駅* 0.5 3.0  
NK05 西鉄香椎駅 0.6 3.6  
NK06 香椎花園前駅* 1.4 5.0  
NK07 唐の原駅 1.1 6.1  
NK08 和白駅 1.1 7.2 九州旅客鉄道:JD 香椎線
NK09 三苫駅 1.8 9.0  
NK10 西鉄新宮駅 2.0 11.0   糟屋郡
新宮町

2007年廃止区間[編集]

営業キロは貝塚駅からのもの。この区間は接続路線なし。駅番号は営業当時未制定。

駅名 駅間キロ 営業キロ 所在地
西鉄新宮駅 - 11.0 糟屋郡
新宮町
古賀ゴルフ場前駅* 2.0 13.0 古賀市
西鉄古賀駅 1.2 14.2
花見駅* 1.4 15.6
西鉄福間駅 2.6 18.2 福津市
宮地岳駅* 1.3 19.5
津屋崎駅 1.4 20.9

福岡市内線編入区間(1979年廃止)[編集]

※名称は福岡市内線編入直前のもの。編入後は西鉄福岡市内線を参照。千代町駅は1930年以前に廃止。

西鉄博多駅(後の千鳥橋) - (千代町駅) - 箱崎宮前駅(後の箱崎浜) - 箱崎松原駅 - 西鉄多々良駅(現・貝塚駅)

車両[編集]

近鉄養老線伊賀線と同様、専用の新車は現在も過去にも一度も製造されたことがない。

現有車両[編集]

すべて600形、しかも初期・中期車グループで固められており、既に全車が車齢55年、一部は車齢60年をオーバーしている。このため、なかなか置き換えが進まないことで散々酷評がなされてきたが、2023年に入り、2025 - 27年の7050形による玉突き代替がようやく発表された。

脚注[編集]

  1. 鉄道路線の歴史「貝塚線」”. にしてつwebミュージアム. 鉄道路線の歴史. 2022年9月19日確認。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

現有路線
第一種鉄道事業 天神大牟田線 - 太宰府線 - 甘木線 - 貝塚線
廃止路線
鉄道事業 *糟屋線 - *宇美線 - 大川線・上久留米線 - 宮地岳線西鉄新宮 - 津屋崎間)
軌道事業 大牟田市内線 - 福島線 - 福岡市内線 - 北九州線
未成線 雑餉隈線
*は戦時買収による譲渡路線