西脇急行線

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西脇急行線(にしわききゅうこうせん)は、神姫バスの路線の一つである。

運行会社[編集]

概要[編集]

兵庫県神戸市中央区三ノ宮駅三宮駅)から阪神高速32号新神戸トンネルを経由し、途中、同県内の三木市小野市加東市西脇市街地を抜け、西脇営業所とを結ぶ路線であるが、昼間は加東市の社車庫前折り返しである。
種別として急行と名乗っているが、JR旅客鉄道線と違い急行料金は不要である。

沿革[編集]

  • 1948年昭和23年)6月1日:明石 - 西脇営業所間(神姫バス)運行開始。
  • 1963年(昭和38年)2月1日:明石 - 西脇営業所間(山陽バス)運行開始。
  • 1969年(昭和44年)5月1日:三ノ宮 - 西脇営業所間(神姫バス)運行開始。
  • 1971年(昭和46年)7月1日:明石 - 西脇営業所(山陽バス便)が廃止。
  • 1995年平成7年):阪神淡路大震災の影響で、三ノ宮乗り入れが出来なくなり、復旧まで西脇 - 西神中央駅間で運行。
  • 1999年(平成11年)9月6日:御坂・新神戸トンネル経由のルート開設。
    • これに伴い西脇営業所 - 三ノ宮は以下の3ルートとなる
      • 玉津IC・第二神明・阪神高速経由 
      • 第二神明・阪神高速・新神戸トンネル有料道路・新神戸駅経由
      • 御坂・新神戸トンネル有料道路・新神戸駅経由
  • 2001年(平成13年):明石 - 西脇営業所(神姫バス便)も廃止。
  • 2004年(平成16年)4月1日:全便が御坂・新神戸トンネル有料道路・新神戸駅経由に統一される。
  • 2006年(平成18年)2月16日:一部便を神戸空港へ延長。
  • 2009年(平成21年)10月1日:神戸空港発着便が廃止となる。
  • 2010年(平成22年)4月1日:三宮バスターミナルでの乗車券の発売を廃止。(全面的に降車時での運賃支払い方式に変更)
  • 2011年(平成23年)4月1日:土曜休日1往復増便。
  • 2014年(平成26年)7月1日:西脇方面行の全便が新神戸駅停車になる。
    • 平日2往復、土休日1往復を社営業所発着に変更。社営業所 - 西脇営業所間の区間便が設定される。
    • 平日19往復、土休日19往復(社営業所発着は除く)に減便。
  • 2019年(平成31年)4月1日
    • 平日上り4本下り3本、土休日1往復を社営業所発着に変更。
    • 土休日18往復に減便。
    • 高丘 - 三宮線の経路変更に伴い、三宮 - 玉津インター前間の利用が可能となる。同区間は2004年の当路線廃止以降15年ぶりとなる。(2020年4月1日の経路変更により再び玉津インター前に停車しなくなる。)
  • 2019年(令和元年)10月1日
    • 平日6往復、土休日上り3本下り4本を社営業所(社(車庫前))発着に変更。
    • 土休日17往復に減便。

停留所[編集]

  • 東古瀬
  • 南坊
  • 社(車庫前)
  • 社上本町
  • 加東市民病院口
  • 上中
  • 滝野社インター※3
  • 北野
  • 滝野農協前
  • 滝野

先頭に●マークがつく停留所の相互間利用はできない。

※1・・・一部便が東広野ゴルフ倶楽部を経由 ※2・・・西脇行きのみ停車 ※3・・・一部便は通過    

運行車両[編集]

基本的に西脇営業所のハイデッカー車両である三菱ふそうエアロエースエアロバスが使用される。1990年代初頭までは、全国的に珍しいパノラマデッカーに後ろドアを設置した車両やMS6系ベースのワンロマ車両も使われていた。1991年からはエアロスターベースのワンロマ車が使用されてきたが、2001年以降神姫バスではワンロマ車の増備がなく、エアロエースやエアロバスに置き換えられた。

車内設備[編集]

  • エアロエース
  • エアロバス
    • 4列リクライニングシート
    • 補助席
    • 読書灯
    • コンセント(一部車両)

運行状況[編集]

  • 運行状況については高速バス バスロケーションシステムで確認できる。

現在の運行経路はおおむね、三宮 - 阪神高速32号新神戸トンネル - 国道428号 - 兵庫県道85号神戸加東線 - 兵庫県道38号三木三田線 - 三木福有橋 - 兵庫県道23号三木宍粟線 - 兵庫県道18号加古川小野線 - 兵庫県道567号東古瀬穂積線 - 兵庫県道17号西脇三田線 - 西脇市となっている。このうち、三木市 - 西脇市の区間は、バイパス開通前の旧国道175号に相当する。1999年9月6日に設定されたこの経路は1998年に開通した明石海峡大橋による、阪神高速3号神戸線の渋滞悪化を避けるルートとなっている。

2003年度以前は、上記のように三宮駅 - 三木福有橋間の経路は、阪神高速道路 - 第二神明道路 - 玉津IC - 国道175号も存在しており、2001年以前は一部に明石駅発着系統(国道175号線経由)も設定されていた。 また、JR鍛冶屋線廃止後の一時期、鍛冶屋・鳥羽上まで運行される便も存在した。

並行路線[編集]

  • 中国ハイウェイバス(西日本JRバス・神姫バス)
    • 西脇営業所 - 滝野社IC 間で本路線と並行。こちらは、西脇営業所 - 滝野社IC 間の一部停留所に停車する。
  • 山崎 - 三宮線(ウエスト神姫)
    • 三宮 - 滝野社IC 間の所要時間は、中国自動車道経由のこちらの路線の方が30分ほど短い。出発場所も到着場所も同じだが、運賃は異なる。このため、三宮 - 西脇方面では、吉川IC高速東条高速社で山崎 - 三宮線と中国ハイウェイバス西脇線、滝野社ICで山崎 - 三宮線と西脇急行線を乗り継ぐ方が所要時間が短い場合がある。
  • 恵比須快速線(神姫バス)
    • 三宮 - 三木営業所間は、阪神高速経由のこちらの路線もあるが、住宅地を通るため所要時間は伸びる。恵比須快速線は恵比須駅前(一部は県道沿い)に到着するが、西脇急行線は県道沿いに到着する。運賃は同じ。

鉄道との競合[編集]

1999年の経路変更により、三木市 - 小野市付近は同区間を走っている鉄道路線、神戸電鉄粟生線と小野駅 - 恵比須駅間で並行するようになった。対三宮では直通であることや運賃、時間で勝っているため[1]、バスの方が有利だと言えよう。また、神戸電鉄と並行していない区間では三宮からの運賃体系が異なるため、小野以北では途中停留所で乗車区間を分割することにより安くなる場合がある[2]

但し、2019年4月(平成31年4月)1日改正のダイヤでは、三木市中心部の停留所(三木営業所・福有橋・三木本町・上の丸)に平日は12時台・14時台に停車し、13時台・15時台に新神戸駅・三宮に到着する便が、土日祝は13時台・16時台に停車し、14時台・17時台に新神戸駅・三宮に到着する便が存在しておらず[3]、三木市中心部から該当する曜日の該当する時間帯に新神戸駅・三宮に着く必要がある場合、このルートでは神戸電鉄から神戸高速鉄道または神戸市営地下鉄西神・山手線に乗り継ぐ(新神戸駅直結は市営地下鉄のみ)必要がある。また、21時台以降は神戸電鉄でのみ直接神戸市中心部へ行くことができる[4][5]

その他[編集]

  • かつて、三ノ宮 - 西脇 - 柏原(現在の丹波市)まで運行されていた時期があり、三ノ宮 - 柏原間は三田特急線と兄弟路線の関係にあった。なお三田特急線は柏原発着ではないが、現在も丹波市内にある関西記念墓園まで運行されている。
  • 90年代はじめまで方向幕は白幕に黒字で「三の宮」と表示していた。その後白幕に黒字で「三ノ宮」となり、90年代後半になると青幕に白字で「三ノ宮」となり、御坂経由は緑幕に白字で「三ノ宮」となった。2004年からは全便が御坂経由となり、青幕の便はなくなってしまったが、今でも、方向幕回転時に見ることができる。
  • 2009年からは行先表示がLED式のエアロエースも運用に入っており、黒地に橙字の表示となっている。

脚注[編集]

  1. 一例として、三木駅と三宮駅間は神戸電鉄・神戸高速鉄道経由では乗り換え1回以上で運賃770円、所要時間58 - 70分に対し、三木駅前の福有橋と三ノ宮間は西脇急行線利用で乗り換えなし、運賃700円、所要時間51 - 55分(定時の場合。恵比須快速線利用の場合は所要時間が伸びる)
  2. 一例として、三ノ宮 - 社営業所間は乗り通すと1300円だが、小野本町一丁目(小野駅前)で途中下車すると780円+450円=1230円となり70円安くなる。また、三ノ宮 - 滝野社インター間は乗り通すと1350円だが、小野本町一丁目(小野駅前)で途中下車すると780円+520円=1300円となり50円安くなる。
  3. https://shinkibus.actibookone.com/content/detail?param=eyJjb250ZW50TnVtIjoiODA3NSIsInRhZ051bSI6OTl9
  4. http://www.shintetsu.co.jp/railway/timetbl/table/170325/w_1.pdf
  5. http://www.shintetsu.co.jp/railway/timetbl/table/170325/h_1.pdf

外部リンク[編集]