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江崎道朗
江崎 道朗(えざき みちお、1962年 - )は、評論家、情報史学研究家[1]。
経歴[編集]
東京都生まれ。幼少期に千葉県佐倉市、中学生の時に福岡県大川市に移り住む[2]。1986年[2]九州大学文学部哲学科卒業[3]。日本青年協議会機関誌『祖国と青年』編集部[4]、編集長(1991年8月の第155号~1997年8月の第227号)を経て、1997年から日本会議事務総局に勤務[3]、日本会議専任研究員[5]。
石原慎太郎や平沼赳夫の秘書を務め、2009年に議員連盟「真・保守政策研究会」(2010年に「創生「日本」」に改称)の会長に安倍晋三が就任した時の事務局も務めた[6]。「たちあがれ日本」政務調査会事務局長[1]、日本維新の会国会議員団政策調査会事務部長、次世代の党事務局次長も務めた[7]。
2016年夏から本格的に評論活動を開始。専門は安全保障、インテリジェンス、近現代史研究。『正論』『WiLL』『Voice』『SPA!』などに寄稿[8]。2018年12月から産経新聞「正論」欄の執筆メンバー[9]。拓殖大学大学院客員教授を経て[10][11][12]、麗澤大学客員教授[13]。
2020年に倉山満、渡瀬裕哉と一般社団法人救国シンクタンクを設立し[14][15]、研究員・理事に就任[16]。のち客員研究員[17]。2022年に三荻祥が設立した一般社団法人日本令和文化研究所の理事に就任[18]。一般社団法人日本戦略研究フォーラム(JFSS)政策提言委員[19]、国家基本問題研究所企画委員[9]、『南京大虐殺』の歴史捏造を正す国民会議呼びかけ人[20]、明治の日推進協議会運営委員[21]、歴史認識問題研究会副会長も務める[22]。
2020年にYouTubeにてオンラインサロン「江崎塾」を開始[23][24]。2024年にニコニコチャンネルプラスにてオンラインサロン「江崎道朗塾」を開始。
人物[編集]
- 九州大学在学中に国民文化研究会(国文研)の合宿教室に参加し、「生涯の師」となる小柳陽太郎、山田輝彦と出会った[25]。また在学中に玄洋社のメンバーと知り合い影響を受けた[2]。2018年と2021年に国文研の全国学生青年合宿教室の主要講師を務めた[26]。
- 藤岡信勝が1995年に設立した自由主義史観研究会には高橋史朗、入川智紀、多久善郎、江崎道朗、占部賢志など日本教育研究所所員や日青協関係者が多数参加していた[27]。多久と江崎は自由主義史観研究会会員の肩書きで『教科書が教えない歴史』に執筆している[28]。
- 偕行社の機関誌によると、2005年10月時点で日本会議第一政策課長だった[29]。
- 石原慎太郎の政策担当秘書を務めた[9]。西岡力は江崎について「ああそうか。私は20年以上の付き合いですが、拉致問題との関連では長く拉致議連の会長をしてくださった平沼赳夫先生の事務所の政策担当の秘書をされていたり、今自民党の拉致議連会長の衛藤晟一先生の政策担当の秘書をされていたり、石原慎太郎事務所の秘書もしておられました。その石原さんや平沼さんが作った「次世代の党」の政策を一手に引き受けておられ、その中の主要な政策の一つが拉致問題だったので、実は色々な討論もしてきましたし、助けてもらってきました」と述べている。江崎は西岡の発言を受けて「平沼先生や衛藤先生の政策担当秘書ではなく、色々なスタッフをやっていました。また安倍さんが下野された時は、安倍総理の拉致問題に関するペーパーを作る作業も一部担当しました」と述べている[30]。
- 安倍晋三との出会いについて「安倍元総理に初めてお会いしたのは1994年か95年で、安倍元総理が1年生議員の時である。当時私は中川昭一先生らと安全保障に関する研究会をやっていた。当時の自民党は、野中先生や加藤紘一先生が中心で中国贔屓であり、中国の脅威を考えて自衛隊法改正の議論をすると、党の執行部から睨まれた。中川先生から、自衛隊法改正に関する研究会を一緒にやる若手の1年生議員を紹介したいと言われて紹介されたのが安倍元総理だった」と述べている[31]。
- 「コミンテルンハンター」とも呼ばれるとされる[32]。著書『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』(PHP新書、2017年)は第27回山本七平賞最終候補作[33]。
- 百田尚樹は『日本国紀』(幻冬舎、2018年)の「謝辞」で「本書の監修にあたっては、久野潤氏(大阪観光大学講師)、江崎道朗氏、上島嘉郎氏(元「正論」編集長・ジャーナリスト)、谷田川惣氏(評論家)に多大なるご助力をいただきました」と述べている。谷田川惣はTwitterで「監修は久野さんで、後ろの3人は協力ぐらいではないでしょうか。少なくともぼくは。」[34]「百田さんは本を作るにあたり手伝ってくれてありがとうとただ感謝の気持ちを最後に述べてくださったわけ。それに監修という表現を使った。それを監修としての責任が何だの突っついてくるのはまさにクズだね。批判したいなら、本文に対してもっと唸らせるような内容を書いてみろと言いたい。」[35]と述べている。
- DHCの「ニュース女子」[36]、「虎ノ門ニュース」[37]、BSフジ「プライムニュース」[38][39]などに出演。
受賞歴[編集]
- 1998年、第14回ヨゼフ・ロゲンドルフ賞 - 名越二荒之助編著『日韓2000年の真実――写真400枚が語る両国民へのメッセージ』(国際企画、発売:ジュピター出版、1997年)が受賞。
- 2018年、第1回アパ日本再興大賞 - 『日本は誰と戦ったのか――コミンテルンの秘密工作を追求するアメリカ』(KKベストセラーズ、2017年)が受賞[40]。
- 2019年、第20回正論新風賞[19]
- 2023年、第39回正論大賞[9]
著書[編集]
単著[編集]
- 『コミンテルンとルーズヴェルトの時限爆弾――迫り来る反日包囲網の正体を暴く』(展転社、2012年)
- 『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』(祥伝社[祥伝社新書]、2016年)
- 『マスコミが報じないトランプ台頭の秘密』(青林堂、2016年)
- 『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』(PHP研究所[PHP新書]、2017年)
- 『日本は誰と戦ったのか――コミンテルンの秘密工作を追求するアメリカ』(KKベストセラーズ、2017年)
- 『日本は誰と戦ったのか』(ワニブックス[ワニブックスPLUS新書]、2019年)
- 『日本占領と「敗戦革命」の危機』(PHP研究所[PHP新書]、2018年)
- 『知りたくないではすまされない――ニュースの裏側を見抜くためにこれだけは学んでおきたいこと』(KADOKAWA、2018年)
- 『フリーダム――国家の命運を外国に委ねるな』(展転社、2019年)
- 『天皇家 百五十年の戦い[1868-2019]――日本分裂を防いだ「象徴」の力』(ビジネス社、2019年)
- 『朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」工作』(PHP研究所[PHP新書]、2019年)
- 『日本外務省はソ連の対米工作を知っていた』(育鵬社、発売:扶桑社、2020年)
- 『日本人が知らない近現代史の虚妄――インテリジェンスで読み解く第二次世界大戦』(SBクリエイティブ[SB新書]、2021年)
- 『インテリジェンスと保守自由主義――新型コロナに見る日本の動向』(青林堂、2020年)
- 『緒方竹虎と日本のインテリジェンス』(PHP研究所[PHP新書]、2021年)
- 『米中と経済安保――インテリジェンスで読み解く』(扶桑社、2022年)
- 『日本の軍事的欠点を敢えて示そう』(かや書房、2023年)
- 『なぜこれを知らないと日本の未来が見抜けないのか』(KADOKAWA、2023年)
- 『ルーズヴェルト政権の米国を蝕んだソ連のスパイ工作――「米国共産党調書」を読み解く』(育鵬社、発売:扶桑社[扶桑社新書]、2023年)
共著[編集]
- 『戦後教育を歪めたGHQ主導の教育基本法――国会議論の焦点「国を愛する心」「宗教的情操」「教育に対する国の責任」を問う』(椛島有三共著、明成社、2006年)
- 『国士鼎談』(倉山満、中丸ひろむ共著、青林堂、2016年)
- 『日本版 民間防衛』(濱口和久、坂東忠信共著、富田安紀子イラスト、青林堂、2018年)
- 『言ってはいけない!?国家論――いまこそ、トランプの暴走、習近平の野望に学べ!』(渡部悦和共著、扶桑社、2019年)
- 『危うい国・日本』(百田尚樹共著、ワック、2020年)
- 『米中ソに翻弄されたアジア史――カンボジアで考えた日本の対アジア戦略』(福島香織、宮脇淳子共著、扶桑社、2020年/扶桑社[扶桑社新書]、2023年)
- 『リバタリアンとは何か』(渡瀬裕哉、倉山満、宮脇淳子共著、藤原書店、2022年)
- 『陸・海・空究極のブリーフィング――宇露戦争、台湾、ウサデン、防衛費、安全保障の行方』(小川清史、伊藤俊幸、小野田治、桜林美佐、倉山満共著、ワニブックス、2023年)
- 『シギント――最強のインテリジェンス』(茂田忠良共著、ワニブックス、2024年)
- 『日本がダメだと思っている人へ――これが防衛力抜本強化の実態だ』(田北真樹子共著、ビジネス社、2024年)
編著[編集]
- 『現代アメリカ保守主義運動小史』(リー・エドワーズ著、渡邉稔訳・解説、編集、明成社[第一プリンシプル・シリーズ]、2008年)
- 『米国共産党調書――外務省アメリカ局第一課作成』(編訳、育鵬社、発売:扶桑社、2021年)
監修[編集]
- 山内智恵子『ミトロヒン文書――KGB・工作の近現代史』(ワニブックス、2020年)
- リー・エドワーズ『現代アメリカ保守主義運動小史』(渡邉稔訳・解説、育鵬社、発売:扶桑社、2021年)
- 山内智恵子『インテリジェンスで読む日中戦争』(ワニブックス、2022年)
分担執筆等[編集]
- 終戦五十周年国民委員会編『世界がさばく東京裁判――85人の外国人識者が語る連合国批判』(終戦五十周年国民委員会、発売:ジュピター出版、1996年)
- 佐藤和男監修『世界がさばく東京裁判――85人の外国人識者が語る連合国批判 改訂版』(明成社、2005年)
- 名越二荒之助編著『日韓2000年の真実――写真400枚が語る両国民へのメッセージ』(国際企画、発売:ジュピター出版、1997年)
- 『日韓共鳴二千年史――これを読めば韓国も日本も好きになる』(明成社、2002年)
- 藤岡信勝、自由主義史観研究会『教科書が教えない歴史2』(産経新聞ニュースサービス、発売:扶桑社、1997年)
- 日本会議国際広報委員会編『再審「南京大虐殺」――世界に訴える日本の冤罪』(明成社、2000年)※編集委員:竹本忠雄、大原康男、椛島有三、伊藤哲夫、岡田邦宏、野間健、江崎道朗、北川裕子。
- 中西輝政、日本会議編著『日本人として知っておきたい皇室のこと』(PHP研究所、2008年)
- 倉山満、宮脇淳子編『1937年の世界史』(藤原書店[別冊環]、2022年)
- 鈴木猛夫『「アメリカ小麦戦略」と日本人の食生活 新版』(藤原書店、2022年)
- 高市早苗編著『国力研究――日本列島を、強く豊かに。』(産経新聞出版、発売:日本工業新聞社、2024年)
出典[編集]
- ↑ 以下の位置に戻る: a b 江崎道朗『日本の軍事的欠点を敢えて示そう』かや書房、2023年
- ↑ 以下の位置に戻る: a b c 江崎道朗、室舘勲「極め人に聴く(26)日本の大局と「DIME」(PDF)」『月刊カレント』2023年1月号
- ↑ 以下の位置に戻る: a b コミンテルンとルーズヴェルトの時限爆弾―迫り来る反日包囲網の正体を暴く 紀伊國屋書店
- ↑ 嶋田唯行「インタビュー 大嘗祭と国民 瑞穂の国の伝統に生きて」『祖国と青年』第148号、1991年1月
- ↑ 中西輝政、日本会議編著『日本人として知っておきたい皇室のこと』PHP研究所、2008年
- ↑ 日本を語るワインの会 Vol.231[2022年10月号] アップルタウン
- ↑ 救国シンクタンクメールマガジン 24/07/21号 一般社団法人救国シンクタンク
- ↑ 江崎道朗『日本は誰と戦ったのか――コミンテルンの秘密工作を追求するアメリカ』KKベストセラーズ、2017年
- ↑ 以下の位置に戻る: a b c d 第39回正論大賞に江崎道朗氏 新風賞は阿古智子氏、特別功労賞に田久保忠衛氏 産経新聞社
- ↑ 江崎道朗『朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」工作』PHP新書、2019年
- ↑ 江崎道朗『インテリジェンスと保守自由主義――新型コロナに見る日本の動向』青林堂、2020年
- ↑ 「米中対立下で経済を活性化」 金融ファクシミリ新聞社、2021年10月4日
- ↑ 江崎道朗『ルーズヴェルト政権の米国を蝕んだソ連のスパイ工作――「米国共産党調書」を読み解く』扶桑社新書、2023年
- ↑ 【初回】救国シンクタンク設立の理由 バーキアンとリバタリアン 江崎道朗 渡瀬裕哉 倉山満【チャンネルくらら】 YouTube
- ↑ 「救国シンクタンク」はじめました 倉山満公式サイト、2020年3月17日
- ↑ 研究員の紹介 救国シンクタンク、2020年時点のアーカイブ
- ↑ 研究員の紹介 救国シンクタンク
- ↑ 設立大会を開催いたしました 日本令和研究所
- ↑ 以下の位置に戻る: a b 正論大賞に笹川陽平氏 新風賞は江崎道朗氏、特別賞に李登輝氏 産経新聞、2019年12月9日
- ↑ 呼びかけ人 『南京大虐殺』の歴史捏造を正す国民会議
- ↑ 明治の日推進協議会役員一覧 明治の日推進協議会
- ↑ 江崎道朗『なぜこれを知らないと日本の未来が見抜けないのか』KADOKAWA、2023年
- ↑ 江崎道朗 講演会情報 Facebook、2020年5月5日
- ↑ 江崎道朗『日本人が知らない近現代史の虚妄――インテリジェンスで読み解く第二次世界大戦』SB新書、2021年
- ↑ 「合宿教室(東日本)のあらまし」『国民文化』第684号
- ↑ 全国学生青年合宿教室 公益社団法人国民文化研究会
- ↑ 俵義文『日本会議の全貌――知られざる巨大組織の実態』花伝社、2016年、20頁
- ↑ 津山次郎「教科書改竄にのりだした「自由主義史観」」『前衛』第680号、1996年12月
- ↑ 「平成17年度偕行社総会報告記」『偕行』第660号、2005年12月
- ↑ 2025年の内外情勢と拉致被害者救出への展望1(2025/01/27) 救う会全国協議会ニュース、2025年1月27日
- ↑ 第133回 勝兵塾月例会レポート 勝兵塾、2022年7月27日
- ↑ 濱口和久、江崎道朗、坂東忠信『日本版 民間防衛』青林堂、2018年
- ↑ 第27回「山本七平賞」最終候補作決定のお知らせ PHP研究所
- ↑ https://x.com/yatagawaosamu/status/1062326556293386241
- ↑ https://x.com/yatagawaosamu/status/1063001334192857089
- ↑ 『ニュース女子』#253(日本共産党という組織・お前らばっかり得をして!と思うこと)に出演しました。 江崎道朗、2020年3月18日
- ↑ DHC『真相深入り!虎ノ門ニュース』に出演しました。 江崎道朗、2020年3月31日
- ↑ 処理水に関する中国の問題でBSフジプライムニュースに出演しました。 江崎道朗、2023年8月31日
- ↑ https://x.com/primenews_/status/1881286834849988918
- ↑ アパ日本再興大賞 公益財団法人アパ日本再興財団
外部リンク[編集]
- 江崎道朗|公式サイト
- 江崎道朗塾
- 江崎道朗 - YouTube
- 江崎 道朗 - Facebook
- 江崎道朗 講演会情報 - Facebook
- 江崎道朗@富民厚防 (@ezakimichio) - Twitter