多久善郎

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多久 善郎(たく よしろう、1954年 - )は、日本青年協議会(日青協)幹部[1][2]

経歴[編集]

熊本市生まれ。熊本県立済々黌高等学校卒業後、九州大学工学部に進学[3]。大学2年生の頃、共産主義青年同盟(共青同)の人々と学習会などをしていたが、違和感を感じ、日本・東洋の哲学を独学[4]。大学3年生の春、学内に発足した日本文化研究会に入会。その後『祖国と青年』を知り、椛島有三の話に感動して日本青年協議会(日青協)に加盟、反憲法学生委員会全国連合(反憲学連)に参加[5]。1977年2月時点で反憲学連の中央機関紙『先駆者』編集人(発行人・西澤和明[6]。1979年春に上京、日青協本部に就職[7]、学生局長(反憲学連中央議長)・事務局長・研修局長[3](1987年より10年間)[8]・組織局長を歴任。2005年日本協議会初代理事長[7]。2013年富士宮研修センター所長[9]。2019年夏に本部役職を退任[7]

この間、1984年12月に第2回東京青年弁論大会(日本防衛研究会主催)で最優秀賞受賞[10]。1984年と1985年の「日本を守る国民会議」の全国縦断キャラバン隊隊長[11]、御即位六十年奉祝委員会派遣の奉祝青年隊(1985年10月結成。1985年11月から1986年10月に奉祝映画上映のため全国行脚)の隊員を務め、1986年11月に日本武道館で行われた「天皇陛下御在位六十年奉祝国民の集い」では青年代表として登壇した[12]。天皇陛下御即位奉祝委員会事務局で活動し[13]、1990年2月には皇紀二千六百五十年奉祝御神火行進隊の隊長を務めた[14]。1998年「日本会議熊本」を設立、事務局長を経て、2001年理事長。2005年日本会議全国組織本部長[3]。1998年時点で「北朝鮮被拉致者を救おう熊本の集い実行委員会」実行委員長[15]

2016年時点で日本協議会理事長、一般社団法人富士宮研修センター所長、日本会議全国組織本部長、日本会議熊本理事長、「北朝鮮に拉致された日本人を救出する熊本の会」副会長[8]。2022年時点で熊本陽明学研究会会長、「永遠の武士道」研究所所長、高原あきこ後援会参与、日本会議熊本副会長、救う会熊本副会長、「美しい日本の憲法をつくる熊本県民の会」副運営委員長、熊本県護国神社常任総代、英霊顕彰済々黌有志の会副会長、熊本武道館杖道会合志杖道会代表[7]

人物[編集]

著書[編集]

単著[編集]

  • 『先哲に学ぶ行動哲学――知行合一を実践した日本人』(日本協議会、2014年)
  • 『永遠の武士道――語り伝えたい日本人の生き方』(明成社、2016年)
  • 『限られた人生を「生き切る」哲学――王陽明から三島由紀夫まで、知行合一を実践した15人の先哲に学ぶ』(多久善郎、2022年)

編著[編集]

  • 『維新のこころ――孝明天皇と志士たちの歌』(編、明成社、2014年)
  • 『徳富蘇峰「大江草舎詩録」全釈』(市川桃子監修、林孝子、石坂恒雄、篠田洋、末次直人、宮原邦幸、宮本照雄共編、熊本県漢詩連盟、2021年)
  • 『流風余韻――済々黌魂同窓英霊407柱を御偲びして』(編集・執筆、英霊顕彰済々黌有志の会[黄壁城英霊鎮魂 第2巻]、2020年)

分担執筆[編集]

  • 藤岡信勝、自由主義史観研究会『教科書が教えない歴史2』(産経新聞ニュースサービス、1996年)
  • 廣瀬勝編『李登輝と九州』(日本李登輝友の会熊本県支部、2021年)

出典[編集]

  1. 大原康男「戦後世代への宿題」『祖国と青年』第19巻第5号(通巻116号)、1988年5月
  2. 菅野完『日本会議の研究』扶桑社新書、2016年、152頁
  3. a b c 講師プロフィール 多久善郎氏(たく・よしお)PDF日本会議岡山
  4. 多久善郎「追悼 影山正治先生」『祖国と青年』第42号、1979年8月
  5. 多久善郎「三島義挙三十周年を迎えて」『祖国と青年』第31巻第11号(通巻266号)、2000年11月
  6. 『祖国と青年』第27号、1977年2月
  7. a b c d 限られた人生を「生き切る」哲学ーー王陽明から三島由紀夫まで、知行合一を実践した15人の先哲に学ぶ(22世紀アート) Kindle版 Amazon.co.jp
  8. a b 永遠の武士道―語り伝えたい日本人の生き方 紀伊國屋書店
  9. 日本協議会理事長 多久善郎 ブログ
  10. 多久善郎「天皇御在位六十年を奉祝――真の天皇の御姿を青年に知らせよ」『動向』第1446号、1985年1月
  11. 多久善郎「心より陛下の沖縄ご訪問を慶祝する」『祖国と青年』第86号、1985年11月
  12. 多久善郎「殿下の御目差にお守りいただいて完遂した奉祝キャラバン」『祖国と青年』第102号、1987年3月
  13. 南雅也「聖上はみそなわし給う」『靖国』第430号、1991年5月
  14. 多久善郎「御神火行進に奉仕して」『祖国と青年』第21巻第4号(通巻139号)、1990年4月
  15. 荒木和博「救出運動レポ-ト-11-署名百万名突破」『現代コリア』第381号、1998年5月
  16. 俵義文『日本会議の全貌――知られざる巨大組織の実態』花伝社、2016年、20頁
  17. 津山次郎「教科書改竄にのりだした「自由主義史観」」『前衛』第680号、1996年12月
  18. 菅野完『日本会議の研究』扶桑社新書、2016年、118頁

外部リンク[編集]