JR木次線
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西日本旅客鉄道 E 木次線 | |
---|---|
[[ファイル:奥出雲おろち号.jpeg|]] | |
かつて木次線で運転されていた奥出雲おろち号 | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 島根県、広島県 |
種類 | 普通鉄道(在来線・地方交通線) |
起点 | 宍道駅 |
終点 | 備後落合駅 |
駅数 | 18駅 |
電報略号 | キスセ[1] |
路線記号 | E |
開業 | 1916年10月11日 |
全通 | 1937年12月12日 |
所有者 | 西日本旅客鉄道 |
運営者 | 西日本旅客鉄道 |
使用車両 | 使用車両を参照 |
路線諸元 | |
路線距離 | 81.9 km |
軌間 | 1,067 mm |
線路数 | 全線単線 |
電化方式 | 全線非電化 |
閉塞方式 | 特殊自動閉塞式(軌道回路検知式) |
最高速度 | 75 km/h |
木次線(きすきせん)は、島根県松江市の宍道駅から広島県庄原市の備後落合駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)である。
概要[編集]
ローカル線で地域輸送がメイン。現在は各駅停車のみ運行されている。
加茂中 - 木次間で出雲大東を迂回し、木次以南で25 - 30km/h の超低速区間が存在するため、高速道路の松江自動車道はもとより、54号、314号といった一般国道に対しても競争力がまるでない。また、線路規格も低いため、伯備線でミニ新幹線が検討された際、貨物迂回の候補にもならず、フリーゲージトレインが検討されるきっかけになった。利用率は悲惨な物で出雲横田〜備後落合間では、乗客0になることも珍しくないらしい。
1998年より、トロッコ列車「奥出雲おろち号」による誘客策も行われたが2023年で運行終了が決まり、終了後は出雲横田以北で「あめつち」が後継観光列車となる予定である。
かつては陰陽連絡路線として、米子・松江と広島を結ぶ夜行急行(1980年まで)や昼行急行(1990年まで)が運行されていた。
運行形態[編集]
宍道-出雲横田間は、2-3時間に1本運行する。ただし木次以南は下り (南行)に限り、午前中に「奥出雲おろち号」の時間捻出のため5時間以上列車の無い時間帯があり「奥出雲おろち号」運休日は出雲横田まで臨時列車が運行される。
県境越えとなる出雲横田-備後落合間は本数が少なく、一日3往復しか運行しない。朝に1本のみ、出雲横田発松江行が運行され、この列車は宍道以東で平日に乃木のみ停車の快速に種別変更される。
駅一覧[編集]
駅名 | 駅の愛称 | 駅間 営業キロ |
累計 営業キロ |
接続路線 | 線路 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
宍道駅 | - | 0.0 | 西日本旅客鉄道:D 山陰本線 | | | 島根県 | 松江市 | |
南宍道駅 | 3.6 | 3.6 | | | ||||
加茂中駅 | 事代主命(ことしろぬしのみこと) | 5.1 | 8.7 | ◇ | 雲南市 | ||
幡屋駅 | 大原郡家(おおはらぐうけ) | 3.1 | 11.8 | | | |||
出雲大東駅 | 神阿多津姫命(かむあたつひめのみこと) | 2.1 | 13.9 | | | |||
南大東駅 | 佐世の髪飾り(させのかみかざり) | 3.6 | 17.5 | | | |||
木次駅 | 八岐大蛇(やまたのおろち) | 3.6 | 21.1 | ◇ | |||
日登駅 | 素戔嗚尊(すさのおのみこと) | 3.7 | 24.8 | | | |||
下久野駅 | 動動(あよあよ) | 6.7 | 31.5 | | | |||
出雲八代駅 | 手摩乳(てなづち) | 5.9 | 37.4 | | | 仁多郡 奥出雲町 | ||
出雲三成駅 | 大国主命(おおくにぬしのみこと) | 4.1 | 41.5 | ◇ | |||
亀嵩駅 | 少彦名命(すくなひこなのみこと) | 4.4 | 45.9 | | | |||
出雲横田駅 | 奇稲田姫(くしいなだひめ) | 6.4 | 52.3 | ◇ | |||
八川駅 | 脚摩乳(あしなづち) | 4.0 | 56.3 | | | |||
出雲坂根駅 | 天真名井(あめのまない) | 7.0 | 63.3 | ◆ | |||
三井野原駅 | 高天原(たかまがはら) | 6.4 | 69.7 | | | |||
油木駅 | 5.6 | 75.3 | | | 広島県 庄原市 | |||
備後落合駅 | 6.6 | 81.9 | 西日本旅客鉄道:P 芸備線 | ◇ |
宍道駅と木次駅がJR西日本直営駅であり、それ以外の駅は簡易委託駅もしくは無人駅である。
脚注[編集]
- ↑ 日本国有鉄道電気局 『鉄道電報略号』、1959年9月17日、22頁。
参考文献[編集]
- 安保彰夫『出石鉄道』ネコパブリッシング、2010年
- 今尾恵介 『鉄道車窓絵図』西日本編、JTBパブリッシング、2010年、99-103頁。ISBN 978-4-533-07723-4。
- 川島令三編著『山陽・山陰ライン - 全線・全駅・全配線』6 広島東部・呉エリア、講談社、2012年。ISBN 978-4-06-295156-2。
- 藤井浩三「中国地方ローカル線建設の歩みと蒸機」『蒸気機関車』NO.38、キネマ旬報社
- 宮田雄作「昭和24・30年代の北陸鉄道の車両」『レイル』1980Summer
- 山本宏之「温泉電軌車両史」『鉄道ピクトリアル』No701
- 『世界の鉄道』1967年版、朝日新聞社
- 『日本国有鉄道百年史』第9巻、646-648頁
関連項目[編集]
外部リンク[編集]