宿場町
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宿場町 (しゅくばまち)とは、かつて旅人のために本陣、脇本陣、旅籠、木賃宿を置いた町である。
概要[編集]
旅の手段が徒歩だった時代、街道沿いに存在した。宿泊施設以外に馬の交換もできるようになっていた。
なお、宿泊施設がある宿場の他、休憩場所限定の非公認の間の宿(間宿)が存在した。
沿革[編集]
古代、多くの旅人は野宿で夜を明かした。ただし、有力者の自宅に泊めてもらうこともあった。これが律令制度の確立によって中央から派遣された国司の休憩、宿泊のために駅家が設置された。江戸時代になると参勤交代や商業活動の活発化によって街道の整備が進み、宿場町が整備された。
明治時代以後、鉄道交通が発達すると徒歩交通者の減少により衰退したが、鉄道駅が近くに設置されたところは発展し、旅籠や木賃宿が商人宿 (駅前旅館)やビジネスホテルになり、周辺も都市として発展したところもあるが、災害、太平洋戦争中の空襲、街の再開発により、伝統的な建築物の多くが消失したところも少なくない。
一方、鉄道交通から外れても、栄えた当時の建物が保全された宿場町では、日本文化を象徴する新たな観光地として繁栄しているところもある。
主な宿場町[編集]
- さくら市喜連川 - 奥州街道
- 宇都宮市徳次郎町 - 日光街道
- 軽井沢町追分 - 中山道
- 塩尻市奈良井 - 中山道
- 大桑村野尻、須原 - 中山道
- 南木曽町妻籠 - 中山道
- 中津川市馬籠 - 中山道
- 美濃加茂市太田 - 中山道
- 静岡市清水区蒲原 - 東海道
- 静岡市清水区興津 - 東海道
- 島田市金谷 - 東海道
- 豊橋市二川町 - 東海道
- 豊川市御油町 - 東海道
- 名張市 - 初瀬街道
- 西宮市 - 西国街道
- 明石市大蔵谷 -西国街道。 城下町に隣接しているのに、城下とは別の町とされていた珍しい例。
- 加古川市 - 西国街道
- 姫路市御国野町御着 - 西国街道
- 鳥栖市田代町 - 長崎街道