商人宿
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商人宿 (しょうにんやど)は、鉄道駅の駅前などに設置される商人向けの旅館である。「駅前旅館」ともいう。
概要[編集]
江戸時代に各地の宿場町で営業を行っていた旅籠が明治時代以降、宿場町に鉄道駅が開業したり、鉄道駅近くに移転するなどして発展した。また、戦後の売春防止法制定によって遊廓から転業した転用旅館も登場した。多くは木造2階建てで室内は和室であり、便所、浴室は室内にはない。食事は朝食のみ付くことが多いが、夕食が付くことも、素泊まりでも宿泊できる。1990年代までは日本各地の都市の駅前に存在したが、大手ビジネスホテルチェーンの進出、後継者問題で数を減らしていった。商人宿そのものもビジネスホテルに建て替えられ、2023年現在、非常に数が少なくなっているが、ビジネスホテルのない地域には残っているところもある。