旅籠
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旅籠 (はたご)は、かつて日本に存在した宿泊施設の名称である。
概要[編集]
江戸時代に街道の整備によって各地の宿場町に設けられた。同様の施設は以前にも存在したが、本格的に設置されたのはこの時代である。
施設[編集]
二階建てが多く、風呂、便所が存在した。部屋に上がる前に足を洗うのが作法であった。食事は夕食と朝食が出され、部屋で食べる。宿賃は2022年現在の換算で5000円程度であった。
明治時代以降[編集]
鉄道の敷設によって宿場町は打撃を受け、旅籠を閉めたり、鉄道駅前に移転した旅籠が多かった。駅前に移転した旅籠は旅館と名乗ったり、商人宿と呼ばれることもあった。このため旅籠を名乗る宿泊施設は急速に数を減らしたが、2022年現在も木曽福島駅近辺など中山道沿線で営業している旅籠はある。これは宿場町に鉄道駅が設置された結果、従来の旅籠が生き残った形になったものである。ただし、徒歩の旅行による宿泊施設ではなく、観光目的や、商用で使われることがほとんどである。