名鉄2000系電車

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
大江駅を通過する2000系

名鉄2000系電車(めいてつ2000けいでんしゃ)は、名鉄の特急形車両。

空港アクセス特急ミュースカイの専用車両。

便宜上、個別の編成を指す場合には編成の豊橋方先頭車の車両番号を用いて「2001F」「2002F」のように表記する。

概要[編集]

中部国際空港 (セントレア) の開港による同空港へのアクセス特急の専用車両とすることを目的に開発された車両である。最初の編成は2004年 (平成16年)5月に落成、翌2005年(平成17年)1月29日の空港線開業のダイヤ改正に合わせて運用を開始した。

全車両が日車で製造されている。2005年のグッドデザイン賞、2006年のローレル賞を受賞している。

現在、4両編成12本計48両が在籍している。このうち、1・2次車の10本は落成時は3両編成だったが、後に4両編成化されている (後述)。

一部特別車特急に使用される2200系とは姉妹車両である。

また、当形式は様々な部分で1600系を基礎として開発されている。

構造[編集]

外観[編集]

車体長が19.5m級の軽量鋼製の車体である。車体傾斜装置搭載のため車体幅は1600系と同様。1000系パノラマsuperより狭い2700mmと、やや狭く取られた。

カラーリングは白色を基調にアクセントに青色を採用するなど、これまでの赤色一色だった名鉄の車両にイメージとは一変している。これは中部国際空港が伊勢湾の海上にあるため、空と海の爽快な青色をイメージしたもの。

車内[編集]

内装は基本的に1600系に準ずる。

出入り口と客室はデッキで仕切られているが、扉は両開き式を採用している。空港アクセス特急に使用されるために、客室内に入った通路両側には大型荷物置き場を設置されている。

座席は全車両・全ての座席が特別車仕様であり、基本的には1000系や1600系と同様、背面に折りたたみテーブルを持つ2+2列の回転式リクライニングシートを採用した。モケットは新たに青色系となっている。シートピッチは1000系と同じ1,000mmであるが、暖房用ヒーターの小型化などにより足元の空間が広くなり、開放感がある。

展望席も検討されたといわれているが、バリアフリー化を優先させたため、設置を断念した。しかし、その代替として運転席に設置されたカメラの映像を車内に設置された液晶ディスプレイに表示されるようになっている。このディスプレイは客用案内表示も兼ねており、車両案内や中日新聞ニュースなども表示される。

沿革[編集]

  • 2005年
    • 1月 - 運用を開始。当初は3両編成で運用されていた。
    • 3月 - あまりの混雑に、2本をつなげた6連での運用に変更。
    • 5月 - 中間電動車モ2150形を新造。既存車両に挿入。
  • 2008年
    • 12月 - 愛称の「ミュースカイ」が列車種別となる。
  • 2020年
  • 2021年
    • 6月 - 9500系連結し一部特別車特急として名古屋本線河和線を走行。
    • 11月 - 臨時特急(全車特別車)として名古屋本線、河和線、知多新線を走行。
    • 12月 - 3100系と連結し臨時特急(一部特別車)として名古屋本線、河和線を走行。
  • 2022年

ギャラリー[編集]

脚注[編集]


外部リンク[編集]

関連項目[編集]

営業車
特急車
3R車 2000系 - 2200系・2300系
SR車 1000系・1200系 - 1800系
本線通勤車
3R車 3500系 - 3700系 - 3100系 - 3300系・3150系 - 9500系・9100系
6R車 6000系 - 6500系 - 6800系
SR車 5000系
地下鉄直通車 100系・200系 - 300系
瀬戸線車 4000系
事業用車
機関車 EL120形
貨車 チキ10形 - ホキ80形