名鉄EL120形電気機関車
ナビゲーションに移動
検索に移動
EL120形電気機関車(EL120がたでんききかんしゃ)とは、名古屋鉄道の事業用機関車である。
概要[編集]
保線・新車搬入・廃車搬出などに用いられていた旧型電気機関車の老朽取替用として2015年(平成27年)に登場した直流電気機関車。
機関車を有していた私鉄他社ではこのような用途は機関車の老朽取替は免許を必要としない機械扱いのモーターカーや牽引車としていくところが殆どであったが、モーターカーの耐用年数が鉄道車両に比べて短く、メーカーが長期に渡って保守部品を供給してくれるのであれば通常の鉄道車両の方が経済性が高く、非常時の電車牽引、名古屋市交通局の鶴舞線、桜通線車両も含む車両輸送も可能であると判断され、名鉄は電気機関車を製造することとなった。
旧型機関車は最高速度が45㎞/hと低く、電車と運転操作が異なるために運転士の中から必要最小限を選抜して訓練を行っていた。そのため6両を分散配置する必要があり、突発時の要員確保に難があった。EL120形は最高速度を100㎞/hに引き上げ、操作方法や構造を電車と共通化することで操作の簡便化、メンテナンスも簡易化した。
なおEL120形登場に合わせ、レール輸送用のチキ10形、バラスト輸送用のホキ80形へプッシュプル牽引時に先頭の機関車から後尾の機関車を制御するための引き通し線を増設する改造を行っている。