シルバーコレクター
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シルバーコレクターとは、主にスポーツの世界において、何度もあと一歩で優勝を逃し2~3位に甘んじている選手やチームを指す俗称。シルバーとは銀メダルのこと。万年2位もほぼ同義語。
ブロンズコレクターもほぼ同じ意味の用語である。ブロンズとは銅メダルのこと。
「優勝するだけの能力を持ちながらも運に恵まれない」としてその選手(チーム)の実力を賞賛する目的で使われることがある一方で、「実力はあるが肝心のところで精神的な弱さが露呈する」などと揶揄する意味で使われる場合もある。
日本語版ウィキペディアでは無冠の帝王とほぼ同義とされているが、「万年2位」などの意味は無冠の帝王には含まれないのではないか?と考える者もいる。
選手[編集]
格闘技[編集]
- トビー・イマダ(ベラトールFCシーズン1 準優勝、シーズン2 準優勝、シュートボクシングS-cup 2010 準優勝)
- 豊山勝男(元大相撲力士、最高位大関・優勝次点8回、優勝同点0回、幕内優勝0回)
- 双羽黒光司(元大相撲力士、第60代横綱・優勝次点4回、優勝同点3回、幕内優勝0回)
陸上競技[編集]
- マリーン・オッティ - 世界選手権個人種目で2位、3位に甘んじることが多かった。
- フィル・エドワーズ - オリンピックで5個の銅メダルを獲得し、「ブロンズの男(Man of Bronze)」と呼ばれた。
- フランク・フレデリクス - 世界選手権では、1993年シュトゥットガルトの金メダルがあるが、銀メダル3個。オリンピックでは1992年バルセロナ,1996年アトランタの男子100m、200mに出場し全て銀メダルだった。ライバルに、世界記録樹立経験者のマイケル・ジョンソン、ドノバン・ベイリーらがいた悲運もあった。生涯のレースで3位以下は一度もなく安定した成績を残した一方、IAAFグランプリファイナル,IAAF陸上ワールドカップも含めて2位は12回にも及ぶ(1位は6回ある。フランク・フレデリクス#成績参照)。
自転車競技[編集]
- レイモン・プリドール - ロードレース選手)
- ツール・ド・フランス総合優勝なし、2位3回、3位5回。世界選手権プロロード優勝なし、2位1回、3位3回
- ヨープ・ズートメルク - ロードレース選手
- ツール・ド・フランス総合2位6回。なお、1980年に総合優勝(1回)を記録しているが、総合首位だったベルナール・イノーが途中で棄権したことにも起因している。
- シュテファン・ニムケ - トラックレース選手
- オリンピック及び世界選手権における通算銅メダル獲得数が10。
- マリアンヌ・フォス - 女子自転車選手
- 世界選手権個人ロードレースで5年連続(2007年〜2011年)2位。
競輪[編集]
- 稲村雅士
- 特別競輪(GI)優勝2回、2位8回
- 国持一洋
- GI 優勝なし、2位6回、3位2回
- 佐藤慎太郎
- GI 優勝1回、2位5回、3位8回
- 神山雄一郎
- KEIRINグランプリで4年連続(1995年〜1998年)2位。
- 深谷知広
競馬[編集]
ビーチバレー[編集]
体操[編集]
- アレクセイ・ネモフ - オリンピック史上最も多い6個の銅メダルを獲得している。
フィギュアスケート[編集]
- サーシャ・コーエン - 世界フィギュアスケート選手権で2位が2回、3位が1回。トリノオリンピックでは2位。全米フィギュアスケート選手権でも優勝1回に対し2位が4回、3位が1回。世界選手権を5回制したミシェル・クワンに国際大会で勝利した事は何度かあったが、国内ではとうとう一度も勝てずじまいだった。
- スルヤ・ボナリー - 世界フィギュアスケート選手権では1993年から3年連続2位。女子で初めて4回転ジャンプに試合で挑戦した選手である(回転不足のため認定はされなかった)。
ゴルフ[編集]
チーム[編集]
- 高校スポーツ各種京都府代表 - 夏の甲子園大会では歴代準優勝9回と日本一。高校サッカーでは山城、久御山、京都橘、東山の4校が決勝戦の国立を経験しているが、いずれも準優勝に終わっている。
- ノルディック複合団体戦ドイツチーム - 冬季オリンピックにおいて2002年ソルトレークシティオリンピックから2014年ソチオリンピックまで団体戦4大会で3度の銀メダル(残る1つは2010年バンクーバーオリンピックの銅)、世界選手権でも2003年ヴァル・ディ・フィエンメから2011年オスロまで5大会6レース連続で銀メダル、チームスプリントでも2015年ファールンで銀メダルとなった。
野球[編集]
- 阪神タイガース - プロ野球チーム。1950年代から1970年代、それと2000年代以降現在まで、優勝まで勝ちきれずに、2・3位が多く、2位を22回記 (うち、1リーグ時代4回)。そのため、万年2位と呼ばれることがある)[1]。
- 中日ドラゴンズ - プロ野球チーム。阪神以上に2位が多く、通算26回(うち、1リーグ時代2回)は日本野球機構最多。そのため2位が定位置と呼ばれた ことがある。
- 八戸学院光星高等学校 - 2011年夏、2012年春・夏と、甲子園大会において3大会連続で準優勝。
- 稲川東一郎 - 元群馬県立桐生高等学校野球部監督。同校を率いて、甲子園準優勝2回(1936年春・1955年春)。また都市対抗野球でも全桐生を率いて、1946年の大会で準優勝だった。
サッカー[編集]
- サンフレッチェ広島 - J1リーグは3度の優勝があるが、2022年のJリーグカップ優勝まで2大カップ戦の決勝戦は全て敗れている(リーグ杯準優勝2回・天皇杯準優勝5回)。
- 浦和レッズ - 三大タイトルを全て獲得しているが、J1リーグ2位5回/3位2回(ステージ優勝3回はいずれも年間優勝ならず)・Jリーグカップ準優勝4回・天皇杯準優勝1回と後一歩でタイトルを逃すことが多い。
- 清水エスパルス - J1リーグ2位1回・Jリーグカップ準優勝4回・天皇杯準優勝4回。ただし、Jリーグカップと天皇杯はそれぞれ1回優勝している。
- 川崎フロンターレ - J1リーグ2位3回/3位2回・Jリーグカップ準優勝4回・天皇杯準優勝1回。J2リーグで2度優勝、2017年に遂にJ1リーグ優勝を果たしている。
- セレッソ大阪 - 天皇杯準優勝5回。2017年にリーグ杯と併せて天皇杯優勝(2冠)。
- バイエル・レバークーゼン - リーグ2位5回以上・2002年にはリーグ・カップ・CL全てで準優勝。
- 山梨県立韮崎高等学校 - 全国高等学校サッカー選手権大会にて5回決勝に進出するもすべて敗れている。但しインターハイでは1度優勝している。
- FCルッゲル - リヒテンシュタインのサッカークラブ。国内のカップ戦・リヒテンシュタイン・カップで準優勝6回
ラグビー[編集]
- 三洋電機ワイルドナイツ(全国社会人ラグビーフットボール大会で準優勝8度。唯一の優勝も同点優勝で、トライ数により日本選手権出場を逃す。ジャパンラグビートップリーグ発足後は日本選手権で5度の優勝。)
- 近鉄(全国社会人ラグビーフットボール大会で8回優勝したが、準優勝も9回ある。日本ラグビーフットボール選手権大会では3回優勝、2回準優勝(内1回は前身大会であるNHK杯)。
競走馬[編集]
- スズカコバン
- リアルバースデー - ダービー2着、菊花賞3着。有馬記念にも2度出走の実績があるが、2勝しかしていない。
- ロイスアンドロイス- 未勝利戦から、ひたすら2着3着を繰り返し、G1でも連続3着した。
- シーキングザダイヤ - GI・JpnI競走を20戦して1着0回・2着9回・3着1回(海外G1を含む)。遂にGI制覇はならなかった。2着9回はGI未勝利馬では最多、GI勝利馬を含めてもフリオーソに次いで2番目に多い記録である。
- ステイゴールド
- スーパーホーネット
- カツラシユウホウ - 中央競馬クラシック三冠競走全て2着(1958年)、春の天皇賞(1959年)でも2着。
- ヴィルシーナ - 中央競馬牝馬三冠競走全て2着、エリザベス女王杯でも2着(2012年)。
- ワンダーアキュート - ジャパンカップダート3年連続2着(2011年-2013年)
- ナイスネイチャ - 有馬記念3年連続3着(1991年 - 1993年)
- ナリタトップロード - 春の天皇賞3年連続3着(2000年 - 2002年)
- カミノクレッセ - GI 3戦連続2着<春の天皇賞-安田記念-宝塚記念>(1992年)
- ウインバリアシオン - 同じ世代に三冠馬オルフェーヴルがおり、同馬の2着に敗れたことが4度もある(2011年東京優駿・神戸新聞杯・菊花賞・2013年有馬記念)[2]他、2014年天皇賞(春)もフェノーメノに敗れ2着であった。
- メイショウドトウ - テイエムオペラオーのライバルで、同馬の2着に入ることが多かった。
- ハクサンムーン
- ファウンド - アイルランドの競走馬。タタソールズ金杯からアイルランドチャンピオンステークスまで2着が5回続いたが、その年の凱旋門賞で勝利。
- サウンズオブアース
- エタリオウ - 父はステイゴールド。2019年6月12日現在、全競走で1着か2着か4着にしか入っていない競走成績の持ち主である。そのうち1着は未勝利戦の1度のみで、2着は2018年菊花賞など7度を数え「ステイゴールドの後継者」と称するメディアもある[3]。
その他[編集]
- GIRL NEXT DOOR - デビュー以降、シングル4作連続でオリコンチャート最高位3位(アルバムも含めると5作連続)。2009年6月10日発売のシングル5作目『Infinity』で念願の1位獲得。2013年12月8日をもって解散。
- E-girls - 2011年のデビュー以降、シングルでのオリコンチャート最高位が2位(2015年6月現在、13作のシングルを発表しているが、8作が最高位2位。敗れた相手〔1位だった歌手〕は48グループ系〔AKB48,SKE48,NMB48,乃木坂46〕、ジャニーズ系〔Sexy Zone〕、サザンオールスターズと強敵だった悲運もある)。但し、アルバムでは『Lesson 1』(2013年4月17日発売)がデビューアルバムながらオリコンチャート1位を獲得している。
- 水樹奈々 - 声優系アーティストでは抜群の売り上げを誇り、「アニソンの女王」と呼ばれることもあるが、2000年にシングルでデビューしてから、シングルで2位が8作(別にコラボシングル2作はいずれも最高位2位)、アルバムも2位が3作と2位や3位(シングルでは6作、アルバムでは1作)が多い。また、幼少のころからのど自慢大会に頻繁に出場していたが、東京の高校進学のきっかけとなるのど自慢大会で優勝した以外では優勝できず2位や3位などが多かったと言われている。なお、シングルでは1作、アルバムでは2作1位を獲得しており、PV集やライブ映像のBD部門でも1位を獲得している。
- 八戸せんべい汁 - B-1グランプリで3年連続でシルバーグランプリ(2007年~2009年)、その後2年連続でブロンズグランプリ(2010年、2011年)となっていた。2012年の大会で初優勝を果たした。
- 宇宙兄弟 - 宝島社「このマンガがすごい!2009」オトコ編にて2位、マンガ大賞においても2009年度、2010年度の2年連続で2位を受賞、第34回講談社漫画賞選考会でも次点に選出されている。さらにテレビアニメ版でも、東京アニメアワードフェスティバル2014のテレビ部門優秀賞に選出されている。
- 森下卓 - 若手時代に竜王戦、名人戦、棋聖戦、棋王戦(2回)、王将戦で合計6回もタイトル戦の挑戦者になりながら一度もタイトル奪取できなかったため。またドワンゴが主催した非公式戦である電王戦タッグマッチトーナメント2014でも予選トーナメントを勝ち抜き決勝トーナメントでも勝ち進んだが決勝戦で西尾明六段に敗れ準優勝になっている。
脚注[編集]
- ↑ 玉木正之『プロ野球大事典』新潮社
- ↑ シルバーコレクター返上へ ウインバリアシオン 競馬ラボ、2014年6月22日
- ↑ 【天皇賞・春】“愛さずにはいられない”ステイゴールドの後継者・エタリオウの素顔 netkeiba.com、2019年4月21日