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高度経済成長期

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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高度経済成長期 (こうどけいざいせいちょう)とは、日本1960年代1970年代昭和時代中期)に起こった、経済的な飛躍である。

前史[編集]

太平洋戦争の敗戦によって、終戦後の日本経済は大混乱となった。インフレーション(物価の高騰)によって貨幣の価値は下がり、貯金や国債を持っていた国民は大打撃を受けた。一方で、財閥や農家の大地主も事情は同じで、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)は「財閥解体」と「農地解放」を大幅に進めた。

概要[編集]

1950年から1953年まで約3年間続いた朝鮮戦争1960年から1975年まで約15年間続いたベトナム戦争の時に、アメリカ合衆国日本に武器や軍事物資の供給を依頼したのが始まりで、朝鮮特需と呼ばれる。その後、ベトナム戦争でも日本経済の好景気が長く続いた。燃料がそれまでの木炭石炭から石油に替わり、電子部品の半導体の登場による電気・電子産業の技術革新で日本は世界有数の工業国に発展した。1964年東京オリンピックの時に最盛期を迎えたが、1973年第四次中東戦争が起きた際に、中東諸国が親イスラエル諸国に対して石油の輸出の規制を行うと表明したことに端を発した石油ショック(オイルショック)によって日本経済は打撃を受けて、1973年に日本の高度経済成長は終了した。[1] また人件費増大により、市町村の合併が相次いだ。

国際情勢[編集]

米ソ冷戦の最中であり、多くの戦争が起きた。インドシナ戦争第二次中東戦争ハンガリー動乱キューバ危機ベトナム戦争第三次中東戦争プラハの春サッカー戦争第四次中東戦争が起きた。

影響[編集]

高等学校大学への進学率の向上。これによる高等学校や大学の増設。日本国有鉄道の鉄道路線の複線電化や新幹線の開業。道路の改良や高速道路の整備。テレビ、冷蔵庫、洗濯機など生活家電の普及。自動車の普及。

負の遺産[編集]

各地で公害が発生した。イタイイタイ病新潟水俣病水俣病四日市ぜんそくは多くの患者を生み出し、原因側の企業に民事訴訟を行い、いずれも患者側の勝訴判決が確定した。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. 1980年代バブル景気で日本経済の好景気は最盛期を迎えて株価地価が高騰した。しかし、バブル景気は高度経済成長ほど長くは続かなかった。1991年(平成3年)の平成時代が始まった頃にバブル景気は終了した。以後は、日本経済は長期間の不景気の時代に突入した。