笠間deおさんぽ号
笠間deおさんぽ号(かさま で おさんぽごう)は、かつて2012年まで東日本旅客鉄道(JR東日本)が、上野駅 - 笠間駅間を常磐線・水戸線経由で運行していた臨時快速列車である[1]。
概要[編集]
列車名の通り笠間市の陶炎祭などの観光輸送を目的に春臨で設定されていた列車で、定期列車で直通することのない取手方面から水戸線へのアクセス列車として機能していた。
2013年は友部駅から陶炎祭会場への無料バスが、笠間駅から茨城交通による陶炎祭会場への臨時便が運行されるようになり[2]、2012年5月3日の運転を最後に、以降は運転されていない。
なお2014年には、友部 - 笠間間に快速「笠間ひまつり号」が陶炎祭開催中に4往復、上野方面からの「フレッシュひたち」に接続するような形で運行された(快速運転で、途中の宍戸駅は通過)。
歴史[編集]
常磐線の笠間観光の直通列車の歴史は古く、総特急化の1985年以前は、秋臨の急行「笠間観菊」として、上野 - 笠間間を運行していた。
その名残で「笠間deおさんぽ号」も、2008年までは11月上旬(匠のまつり・笠間の菊まつり開催時期)にも設定されていた。
運行概況[編集]
例年、春の大型連休(陶炎祭開催時期)に運行され、当初は上り・下りとも設定されていたが、運行終了時点では下りのみの運転となっていた。
運行ダイヤの兼ね合いで、土浦駅終着の普通列車の運転区間を延長する形を取っている。上野駅から15両編成で運転する場合は水戸寄り先頭5両が当該列車として運転され、上野寄り10両は土浦駅で切り離しされる。
停車駅[編集]
上野駅 - 日暮里駅 - 三河島駅 - 南千住駅 - 北千住駅 - 松戸駅 - 柏駅 - 我孫子駅 - 天王台駅 - 取手駅 - 藤代駅 - 佐貫駅 - 牛久駅 - ひたち野うしく駅 - 荒川沖駅 - 土浦駅 -(神立駅 - 高浜駅)- 石岡駅 -(羽鳥駅 - 岩間駅)- 友部駅 - 笠間駅
- 年度によって土浦駅 - 友部駅間の各駅に停車することもあった。
使用車両[編集]
運転当初は415系4両編成を使用していたが、同車の引退以降はE531系5両編成が使用されていた。
2006年11月4日・5日のみ485系6両編成で運転され、1号車が自由席、2号車 - 6号車が指定席とされた。
脚注[編集]
- ↑ “春の臨時列車のお知らせ(2012年)” (プレスリリース), 東日本旅客鉄道水戸支社, (2012年1月20日)
- ↑ “無料シャトルバス(笠間の陶炎祭)”. 笠間焼協同組合 (2013年). 2013年5月3日確認。(リンク切れ)