東京メトロポリタンテレビジョン
東京メトロポリタンテレビジョン(とうきょうメトロポリタンテレビジョン)は、東京都を放送対象地域とする地上波のテレビ放送局。愛称は、TOKYO MX。リモコンキーIDは9。
概要[編集]
関東広域局では後回しにされがちな、地域情報を放送する局が従前料金の必要なケーブルテレビ局しかなく、都域の地上波テレビ局がなかったため、当時の東京都知事の鈴木俊一が旗振り役となり、都やTOKYO FMなどの出資で作られた。
東京都域対象のため、伊豆諸島や小笠原諸島での視聴環境が整備されている。東京都本土部以外でも神奈川、千葉、埼玉各県の一部や、静岡県伊豆東海岸で見ることができる。系列ネットワークがなく、中日新聞社(東京新聞)の出資はあるものの、FM局や都が主要株主もあってか日本テレビ放送網やテレビ東京ほど新聞社との繋がりは薄く、自由な編成をしていたり、キー局で干されたような人がいつの間にか出演していたりする。Wikipediaに対するEnpediaのように他の大手放送局と比べ発言規制が緩くて、とても自由だったり、メインチャンネルでは深夜アニメやホークス野球中継、サブチャンネルではマーケット情報やBGM付き文字ニュースを多く放送していることで有名。生放送では必ずデータ放送で投票する機会が設けられている。
地デジ化以降、MXを再放送するエリア外のケーブルテレビ局が増加していることで、アニメの放送局情報を見てMX独占に惜しんでいた北関東や静岡、山梨のほんの一部地域でも見れるようになりつつある。また、2015年より「エムキャス」を通じて、インターネット同時配信が実施され、一部の番組でエリア外での視聴が可能となっている。
開局当初は、東京都内では普及率が低かったローバンドのUHFアンテナが必要だったり、ニュース中心の編成が続いたことで赤字が続いたが、地上デジタルテレビ放送開始で東京タワーから東京スカイツリーに送信所が移転し[注 1]、放送波も関東広域局もMXと同じUHFとなってアンテナが共通になり、東京スカイツリーに指向を合わせれば、関東広域圏の他局同様にMXテレビが見れる環境の地域が増えたことで、視聴者の居住エリアが大幅に拡大し、近年はMXテレビがアニメで有名になるほど大量に放送されるようになっている。
隣接局との関係[編集]
1980年代まで、東京の隣接県の神奈川(tvk)、千葉(チバテレ)、埼玉(テレ玉)には、独立放送局があり、深夜アニメや県域ローカル番組がtvkや千葉テレビ、テレ玉の3局で放送されていた。しかし、ケーブルテレビに加入しないと直接受信となって複数局の視聴が困難で、視聴できない局でのネットだと深夜アニメの愛好者にとっては『放送されなかった』も同然扱いという問題が生じた。
一方、MXは、東京と隣接3県の人口集中地域を東京スカイツリーからの電波でカバーできるため、コスパ面から局にお金を払って流している製作会社にも好まれ、MXさえ映れば『とりあえず放送されるだろう』という期待を込めた好環境を生み出している。
他方、tvkなどの3局(首都圏トライアングル)は一時深夜アニメの放送本数が大幅に激減。2020年(令和2年)5月現在、新作が0-1本程度になっていて、tvkでは『Billboard TOP40』などの音楽番組やテレビショッピングなどで埋められていた。他方、大阪毎日放送制作の深夜ドラマの『ドラマ特区』のように、MXを排除した関東外の放送局制作番組のネットを行ったり、tvkでは日曜夜に過去の傑作アニメを放送して巻き返しを図りつつある。
過去に、3局とMXが制作協力で結成した「首都圏ネット4」はMXが脱退している。
アナウンサー[編集]
詳細は「東京メトロポリタンテレビジョンのアナウンサー一覧」を参照
主な番組[編集]
情報番組[編集]
モーニングCROSS → 堀潤モーニングFLAG[編集]
原発問題でNHKを退職した堀潤がMCを務める朝7時の情報番組。矢野経済研究所のニュースワードランキングやコメンテーターの提言など、他局では取り上げられないようなニュースなどが放送されている。番組ではツイッターの声も募集しており、堀潤の目に留まると読み上げられたり、ツイート画面が映されたりする。以前は、1時間半だったが予算都合で1時間になったとTwitterで公言している。2021年4月にはMCの堀の冠番組になって番組名が改められ、「Z世代」の若者をコメンテーターに加える新規の取組が行われている。
news TOKYO FLAG[編集]
東京地上波で唯一の平日20時台のニュース番組。
田村淳の訊きたい放題![編集]
ロンブーの田村淳が一週間で起こったニュースの裏側を訊きまくる週末番組。鈴木奈々がコメンテーターを務める。
バラエティ番組[編集]
5時に夢中![編集]
夕刊を元に、番組独自で気になった記事ランキング化してそれを週替りのコメンテーターが発言していく、MXの中で一番有名な番組。しがらみが少ないので、他局では言えないようなぶっちゃけトークが多い。2005年(平成17年)から放送されていて、『月曜から夜ふかし』で著名なマツコ・デラックスはここが出身とされる。群馬テレビ、とちぎテレビといった南関東外の独立局にもネットされている。(かつては、関西のサンテレビでもネットされていた。)
MXの中でもスポンサーが多い番組だが基本2-4社程度に対し、マツコが出演している月曜日のスポンサーはやたらと多く、6社前後表示される。そのためオープニングの提供時間が5秒程度長くなっている。2021年4月改編で下記のバラいろダンディとの司会者のトレードが行われ、元ニッポン放送アナの垣花正がMCに就いた。
バラいろダンディ[編集]
こちらも基本的には『5時に夢中』と同じようにあらゆる話題に出演者が噛み付く番組だが、『5時に夢中』とは違いネットニュース(しらべぇやJタウンネットなど)など芸能ネタが多い。局の番組内では一度干された芸能人が出演する可能性が高く、所得税隠しで自粛していた板東英二や、 最近では未成年飲酒で『news every.』を降板して自粛していた、ジャニーズのNEWSの小山慶一郎などが出演をしている。2021年4月改編で上記の5時に夢中!との司会者のトレードが行われ、ふかわりょうが月 - 木のMC、原田龍二が金曜のMCに就いた。
週末ハッピーライフ!お江戸に恋して[編集]
23区の区長が出演するなど、週末東京ローカル情報に徹した番組だったが、2022年3月で終了。
ぐるり東京 江戸散歩[編集]
上記の「お江戸に恋して」のうち、都内紹介コーナーをロケ番組として新規独立させた格好の番組。
土曜はカラフル[編集]
アンミカ司会のバラエティ番組。2022年4月に日曜から移動。
宝塚カフェブレイク[編集]
宝塚歌劇団関連の番組は、関連企業の関西テレビのキー局のフジテレビなどで長年放送されていたが、専門のCSチャンネルを持ったことを契機に、地上波での放送権がMXに移行し、他の広域圏も独立局へのネットとなった。開始当初は英語表記の『TAKARAZUKA CAFE BREAK』だった。
アニメ[編集]
詳細は「カテゴリ:TOKYO MXのテレビアニメ」を参照
共同製作番組[編集]
ネット番組[編集]
- 探偵!ナイトスクープ(朝日放送テレビ)
- よしもと新喜劇(毎日放送)
- 原田伸郎のめざせパーゴルフⅢ(サンテレビ)
- おにぎりあたためますか(北海道テレビ放送)
- 熱烈!ホットサンド!(札幌テレビ放送)
- あんぎゃでござる(京都放送)
- せとチャレ!STU48(広島ホームテレビ)
- ダイアンのガチで!ごめんやす(群馬テレビ)
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スポーツ中継[編集]
- プロ野球は福岡ソフトバンクホークスのホームゲームを中継。
- JリーグはFC東京のホームゲームを不定期で中継。
サブチャンネル[編集]
詳細は「TOKYO MX2」を参照
画質問題[編集]
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外部リンク[編集]
脚注[編集]
- 注
- ↑ 東京タワー時代は物理チャンネルが20chだったが、東京スカイツリーではスピルオーバー対処として物理チャンネルを16chに変更した。
- 出典
日本の独立民放テレビ局(JAITS) |