JR吉備線
西日本旅客鉄道 U 吉備線 | |
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備前一宮駅に停車中のキハ40系 | |
基本情報 | |
通称 | 桃太郎線 |
国 | 日本 |
所在地 | 岡山県 |
種類 | 普通鉄道(在来線・地方交通線) |
起点 | 岡山駅 |
終点 | 総社駅 |
駅数 | 10駅 |
電報略号 | キビセ[1] |
路線記号 | U |
開業 | 1904年11月15日 |
所有者 | 西日本旅客鉄道 |
運営者 | 西日本旅客鉄道 |
使用車両 | キハ40・47形 |
路線諸元 | |
路線距離 | 20.4 km |
軌間 | 1,067 mm |
線路数 | 全線単線 |
電化方式 | 全線非電化 |
最高速度 | 85 km/h |
吉備線(きびせん)は、岡山県岡山市北区の岡山駅から岡山県総社市の総社駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)である。愛称は桃太郎線(ももたろうせん)。
概要[編集]
岡山と総社を結ぶローカル線。各駅停車ローカル列車のみが運行される。
運行形態[編集]
普通列車のみ、毎時1本の運行。
将来[編集]
路面電車が現役で運行している岡山市を起点とする路線で、駅間も短い一方、長距離輸送は倉敷回りの山陽本線・伯備線が担っているため吉備線では必要無い。その様な背景もあり、LRT化して路面電車と直通運転させる計画が進んでいる。
LRT化[編集]
2003年から富山港線と同時にLRT化の検討が行われたがこちらは岡山市がLRT化に乗り気でなかったことから合意するまでは時間がかかった。そこから月日は流れ2014年になりLRT・電化・BRTの3つのどれかに選べことに決め最終的にLRTに決めることとなった。
その後合意するに三年の月日を要することとなった。総事業費が160億円から240億円に上がり維持管理費が4億円と黒字であったのが6億円になり赤字に転じたことでその上がったコストをどこが負担するのか折り合いがつかず再び暗証に乗り上げてしまった。
議論を重ねること約3年、2018年になり費用負担が決まり事業費の約240億円がそれぞれ国の補助金が38%の約91億円、岡山市が29%の約70億円、総社市が9%の約21億円、JR西日本が24%の約58億円を負担し赤字補てんに関しては、JR西日本が50%、残りの50%を岡山市と総社市が半分ずつ負担する事になり落ち着くこととなった。
しかし、再びLRT化計画は暗証に乗り上げることとなった。2020年に新型コロナウイルス流行が起こり岡山市と総社市の財政状況が悪化しJR西日本も大幅な赤字となり三者とも事業費の確保が難しくなったのである。一応2021年のダイヤ改正で日中時間帯の列車が30分間隔のパターンダイヤ化がされたりしたが以前、協議は中断されており2028年の開業も難しくなってしまっている。
駅一覧[編集]
駅ナンバー [2] |
駅名 | 駅間 営業キロ |
累計 営業キロ |
接続路線 | 線路 | 所在地 |
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JR-U01 | 岡山駅 | - | - | 西日本旅客鉄道: 山陽新幹線・S W 山陽本線(JR-S01,JR-W01)・N 赤穂線(JR-N01)[* 1]・V 伯備線(JR-V01)[* 1]・宇野線(L 宇野みなと線:JR-L01・M 瀬戸大橋線:JR-M01)・T 津山線 岡山電気軌道:東山本線 …岡山駅前停留場(H 01,S 01) |
◇ | 岡山市 北区 |
JR-U02 | 備前三門駅 | 1.9 | 1.9 | | | ||
JR-U03 | 大安寺駅 | 1.4 | 3.3 | ◇ | ||
JR-U04 | 備前一宮駅 | 3.2 | 6.5 | | | ||
JR-U05 | 吉備津駅 | 1.9 | 8.4 | ◇ | ||
JR-U06 | 備中高松駅 | 2.6 | 11.0 | ◇ | ||
JR-U07 | 足守駅 | 2.4 | 13.4 | | | ||
JR-U08 | 服部駅 | 2.8 | 16.2 | | | 総社市 | |
JR-U09 | 東総社駅 | 2.6 | 18.8 | ◇ | ||
JR-U10 | 総社駅 | 1.6 | 20.4 | 西日本旅客鉄道:V 伯備線(JR-V07) 井原鉄道:井原線 |
∧ |
以下の駅以外の駅は無人駅である。
- JR西日本の直営駅(吉備線の中間駅にJR西日本直営駅は存在しない)
- 岡山駅・総社駅
- JR西日本岡山メンテックによる業務委託駅
- なし
- 簡易委託駅
- なし
廃止区間[編集]
( )内は起点からの営業キロ。
東総社駅 - 湛井駅[編集]
- 1925年廃止
- 東総社駅 (0.00km) - 湛井駅 (2.74km)
- 湛井駅は開通時の終点で、高梁川のほとりにあり、高梁川水運とのジャンクションを形成していた。
稲荷山線[編集]
- 1944年廃止(旧・中国鉄道稲荷山線)
- 備中高松駅 (0.0 km) - 平山停留場(約1.5 km) - 稲荷山駅 (2.4 km)
廃駅[編集]
- 常昌院プール前仮停留場:1937年廃止、吉備津駅 - 備中高松駅間(岡山駅起点約9.7km)
脚注[編集]
- ↑ 日本国有鉄道電気局 『鉄道電報略号』、1959年9月17日、22頁。
- ↑ a b “岡山・福山エリア8路線82駅への「駅ナンバー」の導入について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2020年7月28日), オリジナルの2021年1月28日時点によるアーカイブ。 2021年2月8日閲覧。