体育

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
保健体育から転送)
ナビゲーションに移動 検索に移動

体育(たいいく)とは、身体に関する教育であり、学校教科・科目の一つである。体育の語源は1876年に近藤鎮三が身体教育を意味する英語のPhysical Educationを和訳して使用したものとされる。

学校教育における体育[編集]

体育は小学校から大学まで存在し、小学校では体育、中学校では保健分野と合わせた保健体育の教科がある。

高等学校では普通教育に関する教科としての保健体育がある。卒業に必要な標準単位数は7~8、1週間に2~3コマ程度を3年間に亘って履修することが学習指導要領で決められており、通信制高校でもスクーリングでの履修が必須のため、飛び入学以外での修業期間短縮や学校無登校での通信制高校卒業の阻害要因となっている。
また、スポーツ科学科や総合学科には専門教育に関する教科としての体育が存在する。

大学では教育職員免許法必履修の科目として存在し、履修できる大学が多いが、選択科目としての存在のため、キャンパス登校しないオンライン授業だけの大学通信教育でも大卒資格取得が可能である。一方、大学によっては学生全員必修のところもある。

体育理論や保健などの教室での座学を除いて体操服を着用し、実施する種目によって体育館、運動場、プール、武道場を使い分ける。概ね晴天の日は運動場、雨天の日は体育館を用いる傾向が強い。
プールで水泳を行う場合は水着(スクール水着)を着用するが、着衣泳を行う場合はこの限りにない。ただし着衣泳を全学年で行っている学校は少ない模様。

新学期が始まって間もない頃にはスポーツテスト/全国体力テストを体育の授業内で実施し、運動会/体育祭の開催が近くなると、体育の授業で行事内で行う集団演舞(例:一輪車パフォーマンス・ダンス・組体操)、入退場、開会式・閉会式などの練習時間に充てられるようになる。

実技は子供によって得意・不得意の差が大きく、不得意な者にとっては地獄のような時間となりがち。不得意な者からしても、ろくにやり方を教えずに結果だけ求めるという指導が蔓延していることもあり種目をとりあえず経験する以上の意味が存在しなくなっている。
球技などの集団種目においてチームの足を引っ張る子供がいじめのターゲットになることも珍しくない。またいじめのターゲットになっている子供が体育の時間に集中砲火的に攻撃を受けることもある。(ドッジボールで執拗に狙うなど)

また、毎回キロ単位で走らせるなど、ひたすら体を鍛えることに重点を置くスパルタ体育教師が担当になると、さらに地獄度が高くなる。

学校体育でよく行われるもの[編集]

保健教育[編集]

日本の学校教育では保健についての学習も体育の中に含まれている。ただ体育教師が脳筋だと保健が軽く扱われることもあるが。中学校以上の期末テストで、体育理論と共に保健のペーパーテストが行われる学校が多いが、体育理論・保健をやらないためペーパーテストを行わず、体力テストや実技試験、出欠だけで成績をつける脳筋系体育教師もいる。

保健分野の学習が始まるのは小学校3年生で、健康に良い生活、体の発育、心の発達、不安や悩みへの対処、怪我・病気の予防などを学習する。性教育も保健分野に含まれており、適切な避妊具の使い方などの実技も行われる他、心肺蘇生やAEDの使い方など救命救急の実技学習も多くの中学・高校で行われる。