第2回エンペディア大賞」が2月いっぱい開催中です。2024年に作成された記事の中から、お気に入りの記事に投票しましょう!

京阪京津線

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
記事をシェア:
X(旧Twitter)にシェアする
Threadsにシェアする
Facebookにシェアする
はてなブックマークにシェアする
LINEにシェアする
ナビゲーションに移動 検索に移動
京阪電気鉄道
OT 京津線
京阪800系未更新.jpeg
京津線で使用されている800系。現在営業運転についている車両は緑色の塗装に変更されている
基本情報
日本国旗.png日本
所在地 京都府滋賀県
種類 軌道
路線網 大津線
起点 御陵駅
終点 びわ湖浜大津駅
駅数 7駅
路線記号 OT
開業 1912年8月15日
全通 1925年5月5日
部分廃止 1997年10月12日
所有者 京阪電気鉄道
運営者 京阪電気鉄道
車両基地 四宮車庫
使用車両 使用車両の節を参照
路線諸元
路線距離 7.5 km
軌間 1,435 mm標準軌
線路数 複線
電化方式 直流1,500 V 架空電車線方式
最大勾配 61
最小曲線半径 40 m
閉塞方式 自動閉塞式
保安装置 京阪型速度照査ATS
最高速度 75 km/h[1]

京阪京津線(けいはんけいしんせん)は、京都府京都市山科区御陵駅から滋賀県大津市びわ湖浜大津駅までを結ぶ京阪電気鉄道軌道路線である。石山坂本線と合わせて大津線と総称される。

概要[編集]

かつては京阪の京都側ターミナルである三条駅まで線路があった。京都市営地下鉄東西線の建設時、東西線と競合する区間でかつ渋滞時に難渋する道路併用軌道区間だった三条 - 御陵間が廃止され、京津線の電車は東西線に乗り入れることとなった。これまでは三条以遠の京阪本線各駅まで通しの料金で乗車できたが、同区間が京阪から離れ、JRグループで伊勢鉄道線を通過する時のようなキロ通算運賃を設定しなかったために「京津線の初乗り」と「京阪本線の初乗り」、もちろん「東西線の初乗り」も支払わなければならなくなり、利用者の負担額は大きくなった。JR琵琶湖線と比べて「京都市内の繁華街に直結する」こと以外で所要時間や運賃、輸送力で敵わなくなっている。また、この地下鉄乗り入れにより、本来なら2両編成でも問題ないところを地下鉄で2両は流石にヤバイということで無理矢理4両編成になった。その弊害で1時間あたりの列車の本数も4本から3本に削減された。地下鉄直通なんてしなければ毎時4本で利用しやすかったのに…本当に迷惑でしかない。だが、4両編成に増強されたことで1時間あたりの本数は減ったが、輸送力は客が減ったということもあり相対的にも大きくなった。

京都市営地下鉄東西線開業前後の運賃の比較
  東西線開業前 東西線開業後
1995年9月[2] 1997年10月12日[3] 2014年4月1日現在[4]
三条(四条[注釈 1]) - 浜大津[注釈 2] 300 (380) 円 390 (540) 円 430 (580) 円
淀屋橋 - 浜大津間 690円 790円 840円
淀屋橋 - 四宮間 620円 720円 770円

路線データ[編集]

  • 路線距離(営業キロ):7.5 km
  • 軌間:1435mm
  • 駅数:7駅(起終点駅含む。地下駅1駅・地上駅6駅)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線電化(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 保安装置:京阪型速度照査ATS
  • 最高速度:75 km/h
  • 最急勾配:61
  • 最小曲線:半径40m

駅一覧[編集]

現存区間[編集]

  • 普通列車のみ運転、全列車各駅に停車。
  • 京都市営地下鉄東西線については「京都市営地下鉄東西線」の項を参照。
駅番号 駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線・備考 所在地
T 08 御陵駅 - 0.0 京都市営地下鉄:東西線太秦天神川駅まで直通運転 京都府 京都市山科区
OT31 京阪山科駅 1.5[※ 1] 1.5 西日本旅客鉄道:東海道本線A 琵琶湖線)・B 湖西線山科駅
京都市営地下鉄:T 東西線(山科駅:T 07
OT32 四宮駅 0.6 2.1  
OT33 追分駅 1.3 3.4   滋賀県 大津市
OT34 大谷駅 1.6 5.0  
OT35 上栄町駅 1.7 6.7 西日本旅客鉄道:東海道本線A 琵琶湖線) ⇒大津駅[※ 2]
OT12 びわ湖浜大津駅 0.8 7.5 京阪電気鉄道: 石山坂本線
2018年3月に駅名を「浜大津駅」から変更。
  1. 京津三条 - 御陵間廃止前の御陵 - 京阪山科間の営業キロは1.3km
  2. 正式な乗換駅ではないが、振替輸送時に案内される。

現存区間の廃止駅[編集]

  • 緑ヶ丘運動場前駅:四宮 - 追分間(臨時駅・1942年廃止)
  • 上関寺駅:大谷 - 上栄町間(1971年8月15日廃止)
  • 札ノ辻駅:上栄町 - びわ湖浜大津間(1946年10月1日廃止)

現存区間の過去の接続路線[編集]

廃止区間[編集]

  • 取り消し線を引いた駅はこの区間の廃止前に廃止された駅。名称は廃止時点のもの。
  • 現存区間の御陵 - びわ湖浜大津間は前節を参照。
駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線・備考 所在地
京津三条駅 - 0.0 京阪電気鉄道:京阪本線鴨東線 京都府京都市 東山区
東山三条駅 0.6 0.6 京都市電東山線(1978年9月30日まで)
平安神宮前駅     1944年廃止
岡崎道駅     1931年廃止
蹴上駅 1.0 1.6 京都市電:蹴上線(1945年2月1日まで)
九条山駅 0.9 2.5   山科区
日ノ岡駅 1.0 3.5  
御陵駅 0.4 3.9  

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. 2008年に祇園四条に改称
  2. 2018年にびわ湖浜大津に改称

出典[編集]

  1. 鉄道ピクトリアル 臨時増刊号 京阪電気鉄道 2009年 08月号
  2. 1995年9月1日実施。『1995京阪時刻表』京阪電気鉄道 1995年7月
  3. 『JTBの運賃表』第17号 日本交通公社 1998年
  4. 京阪電気鉄道 公式サイト
営業路線
KH 京阪線(鉄道事業 京阪本線 - 中之島線 - 交野線 - 宇治線 - 鴨東線
OT 大津線軌道事業 京津線 - 石山坂本線
ケーブルカー 鋼索線(石清水八幡宮参道ケーブル)
譲渡路線
京阪神急行電鉄 新京阪線 - 十三線 - 千里山線 - 嵐山線
合同電気 和歌山線
未成線 梅田線