西武ドーム
西武ドーム(せいぶドーム)は、埼玉県所沢市にある日本のドーム型野球場。……名目上は。
概要[編集]
開業時から埼玉西武ライオンズの本拠地として利用されている。
西武ドームの前身は1963年に竣工した西武園球場である。主にアマチュア野球の試合が行われていたが、クラウンライターライオンズの買収に呼応して、1978年からプロ野球の公式戦も行える球場として使用できるよう改築工事が行われ、ドジャースタジアムをモデルに設計された新球場西武ライオンズ球場が1979年に開業した。
西武球場はごく普通の屋外野球場だったが、設計段階から屋根を取り付ける事を想定しており、1997年と98年のプロ野球オフシーズンを利用して屋根がかけられ、西武ドームと名前を改めた。
しかし屋外球場に屋根をかけただけで壁がなく、横からの風は吹きさらしのため、ドーム球場なのに大雨で試合が中止になるという笑えない事態がしばしば起きる。ただ壁がないということはドーム球場だが場外ホームランが出るというロマンも秘めている他、スタジアムグルメとして直火で焼いた肉が提供できるなどデメリットばかりではない。
しかしそれらを差し引いても春と冬は極寒、夏は酷暑と見る側にとってはかなり酷な環境である。そのため皮肉を込めて「所沢屋根付き屋外球場」と呼ぶ人も居るらしい。
命名権[編集]
2005年から命名権販売が行われており、インボイスSEIBUドーム→グッドウィルドーム→西武プリンスドーム→メットライフドームと経て2022年3月からはベルーナドームを名乗っている。
球場データ[編集]
- 建物全体
- 延床面積:42,541m2
- 直径:屋根外形230m、ラチス部分183.6m
- フィールド
- 両翼:100 m
- 中堅:122 m
- グラウンド面積:12,631.29m2
- 外野フェンスの高さ:3.2 m - 4.37m
- 内外野:野球専用人工芝(ミズノ製MS Craft Baseball Turf)
- スタンド
- プロ野球開催時収容人数:31,552人
- その他
- スコアボード:パナソニック製フルカラーLED
プロ野球以外での利用[編集]
アマチュア野球の公式戦が行われることもある。
ドーム球場ということで収容人数が多く、フィールド上に更に観客席を用意することで最大4万人を収容できる。
ライブ・コンサートに使用されることも多く、特に渡辺美里が20年余り行ったコンサートは名物だった。
2015年以降はアニメ・ゲーム作品に関する公演も多く行われ、西武鉄道自身がアニメ作品とのタイアップに積極的なこともあり、公演に合わせてラッピング電車の運行や特別デザインのフリー乗車券発売、スタンプラリー企画を行うこともある。
アクセス[編集]
注釈[編集]