西武山口線
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西武山口線(せいぶやまぐちせん)は東京都東村山市の多摩湖駅から埼玉県所沢市の西武球場前駅とを結ぶ2.8kmの鉄道路線である。愛称「レオライナー」。
概要[編集]
西武鉄道で唯一「新交通システム(案内軌条方式)」で運行されている路線である。路線は起伏に富み勾配は50‰であり、曲線も多く最小半径は60mであることから勾配や曲線の走行に適合した新交通システムが採用された。
1984年まで「おとぎ電車」といわれた蓄電池機関車やSLが客車を牽引する路線だった。「おとぎ電車」やSLは、園内遊具扱いで西武遊園地とユネスコ村を結んでいた。
沿革[編集]
- 1950年8月1日、「おとぎ線」多摩湖ホテル前駅から上堰堤駅間が開通する。軽便規格(軌間762mm)の非電化路線として開業した。当時はサイズの小さい蓄電池機関車(バッテリーロコ)であった。
- 1952年7月15日、多摩湖ホテル前駅からユネスコ村駅を「山口線」に改称する。
- 1963年(昭和38年)7月1日、多摩湖ホテル前駅を西武遊園地駅に改名した。
- 1972年(昭和47年)、おとぎ電車の名で親しまれている蓄電池機関車に加え、蒸気機関車が登場する。
- 1984年5月に「おとぎ電車」など機関車牽引列車が運行を休止した。
- 1985年4月25日、 コンクリート製軌条とゴム製タイヤを用いるAGT路線として整備する大改修により、新交通システムとして西武遊園地駅から西武球場前駅間を開業する。
- 2021年(令和3年)3月13日、西武遊園地駅を多摩湖駅、遊園地西駅を西武園ゆうえんち駅に改名。
データ[編集]
- 名称:山口線
- 運行者:西武鉄道
- 開業:1950年8月1日
- 路線距離:2.8km
- 走行方式:案内軌条方式
- 駅数:3駅
- 軌道:単線
- 軌間:1,700mm (当初762mm)
- 電気方式:DC750V, 側方案内方式、第三軌条方式
- 制御装置:GTO使用VVVFインバータ制御(回生ブレーキ、応荷重付)
- 車両メーカ:(株)新潟鉄工所(現:新潟トランシス(株)、新潟鐵工所100年史)
駅一覧[編集]
西武ドームでの野球・イベント開催時に臨時列車が運行される。西武園ゆうえんち駅と西武球場前駅との間に東中峯信号場がある。運行は各駅停車のみである。
駅番号 | 駅名 | 駅間 キロ |
累計 キロ |
接続路線・備考 | 所在地 |
---|---|---|---|---|---|
SY01 | 多摩湖駅 | - | 0.0 | 西武鉄道:ST 多摩湖線(ST07) | 東京都 東村山市 |
SY02 | 西武園ゆうえんち駅 | 0.3 | 0.3 | 埼玉県 所沢市 | |
SY03 | 西武球場前駅 | 2.5 | 2.8 | 西武鉄道:SI 狭山線(SI41) |
関連項目[編集]
- JR山口線 - 同じ路線名のJR線。蒸気機関車運行を集客の目玉にしたという共通点がある。
- ニューシャトル - 観光施設へ向かう駅を持つ新交通システムで線路に高圧電流が流れているのにホームドアがないという意外と共通点が多い路線。