キン肉マン

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

キン肉マン (きんにくまん)は日本の漫画家ゆでたまごの創作による漫画シリーズ、それを元にしたアニメーション、これらに登場する架空の人物である。集英社週刊少年ジャンプに連載された。以下、断りのない限り、第58代キン肉星大王となる人物を詳述する。

人物[編集]

容貌[編集]

やや肥満体型である。手足は短い。登場初期は贅肉がついていたが、プリンス・カメハメのトレーニングによって筋肉質の体に作り替えられた。キン肉星は他人に素顔を見せてはならないという掟があり、生まれてすぐにマスクをつけられたが、キン肉マンにあてがわれたのは豚の顔のようなマスクであった。左尻にキン肉星のマークがある。超人強度95万パワー。

性格[編集]

単純な性格で、おだてられると調子に乗る。ドジで失敗ばかりしている。しかし正義感は強く、弱いものいじめは許さない。

超人オリンピックまでの来歴[編集]

誕生[編集]

キン肉星のキン肉大王(57代)、キン肉真弓とキン肉王妃との間に次男として誕生した。入院していた病院火災が起き[1]、他に入院していた5人の新生児と取り違えた可能性があるとされ、これが後のキン肉星王位争奪戦となった。本名はキン肉卓(スグル)。長男キン肉アタルは両親のスパルタ教育に反発して家出した。

地球へ[編集]

両親の宇宙旅行に同行したが、宇宙船内に紛れ込んだに間違えられ、宇宙船外に放り出された。豚はなぜか放り出されず、キング・トーンとして成長し、超人アカデミーで教育を受けた。キン肉マンがどうやって地球へ辿り着き、成長を遂げたかは不明である。

地球防衛[編集]

ウルトラマンに憧れ、地球防衛の任務を遂行しようとするも成果が上げられず、人間から嘲笑されるも、地球の平和を真剣に考えていた。しかし実力はなく、地球へ怪獣が攻撃しにきたとき、日本国政府は地球防衛のヒーローから地球防衛を依頼しようとしたところ、ウルトラマンは温泉旅行へ行っており、スーパーマンマントクリーニングに出しているので日本に行けず、スパイダーマンはビルから転落して入院しており、その他のヒーロー、ヒロインも帰省などで地球防衛ができなかった。そこで日本国政府はキン肉マンの存在を思い出し、地球防衛を要請したが、それを知った怪獣が「キン肉マンでは馬鹿馬鹿しい」と呆れかえって帰って行った。[2]

正体が判明[編集]

キン肉星から来た宇宙船からアレキサンドリア・ミートが降り立ち、キン肉マンに対してキン肉星の王子であること、至急、キン肉星に帰って来てほしいと告げた。キン肉星ではキング・トーンが権力をほしいままにしていた。これを取り戻すために闘いに挑んだが柔道ボクシングプロレスいずれにも負け、絶望に陥っていたときにとんかつ店の主人が現れてキング・トーンを追い回し、その隙にキン肉大王がタイトルを取り戻した。キン肉大王は養子を迎えることに決め、キン肉マンは地球に追い返された。[3]

ミート君との同居生活[編集]

地球に戻ったキン肉マンはアレキサンドリア・ミート改めミート君と同居生活を始める。ろくな収入がなくアルバイトで生計を立てるがキン肉マンは失敗ばかりしている。当然、生活は厳しく、牛丼を二人で分け合うといった生活をしている。

アメリカから来た男[編集]

久しぶりの怪獣退治に出動するキン肉マンであったが、アメリカ合衆国テキサス州出身のテリーマンに先を越された。強さと美貌を備えたテリーマンに雑誌記者のナツコは一目惚れ、テリーマンの写真を撮るナツコに、なんであんな進駐軍の写真撮影撮るのじゃーと怒るキン肉マンが続けて「この尻軽女」と言うとナツコはキン肉マンに「なにが尻軽女じゃー」と平手打ちを返した。一方、テリーマンは怪獣退治の報酬を内閣総理大臣に要求した。内閣総理大臣は「まあ、キン肉マンに助けてもらうよりは…」と愛想笑いをしながら札束を渡す。それを横目で見るキン肉マンとミート君だが、紙幣の一枚がこぼれ落ちると二人で取り合いの喧嘩となってしまった。その後、キン肉マンは怪獣退治の権利をテリーマンに剥奪され、落ちこんでいた。そこへ再び怪獣が現れた。父親を怪獣に連れ去られた少年がキン肉マンに助けを求めると、キン肉マンはテリーマンに頼むように言った。少年がテリーマンに助けを求めると、テリーマンはこの期に及んでも報酬を求め、少年が貯金箱を壊してなけなしの小銭をテリーマンに渡そうとすると、テリーマンは「ボーイ、大人をからかっちゃいけない」と言って少年と小銭を足蹴にした。それを見ていたキン肉マンはテリーマンを殴り飛ばす。泣きじゃくる少年にキン肉マンは、「さあ坊や、お父さんを助けに行こう」と優しく声をかけた。テリーマンはそんなことをすると制裁を受けると言うが、キン肉マンはそれにもかかわらず怪獣退治に向かった。テリーマンは持っていた勲章を捨てて俺も行くぜと怪獣退治に向かった。[4]

南の島の怪獣退治[編集]

銭湯で泳いでいたキン肉マンとミート君が銭湯経営者に見つかり、中野和男に責任転嫁して脱衣所に逃げるとそこには男風呂にもかかわらず浅黒い肌の若い女性がいて助けを求めてキン肉マンにすがりついた。女性は故郷のウコンという怪獣に支配されているのでそのウコンを退治してほしいというのであった。女性はその島、ルーツ島の王女であった。ウコンのために多くの勇敢な若者が死んでいったと王女が言うとキン肉マンは怖がったが、お金ならいくらでも出すという王女にテリーマンが応じると王女はテリーマンにキスをした。それを見ていたキン肉マンは続けてやりましょうと言うと王女はキン肉マンにもキスをしたので、ミート君は調子がいいなこの豚はと言うと、キン肉マンは誰が豚じゃと返した。

ルーツ島へ渡ったキン肉マン、テリーマン、ミート君だが、ウコンの挑戦を受け、キン肉マンはあっさり敗退し、3人は強制労働させられた。しかし、キン肉マンの機転によりウコンは炎に包まれたが、その実体は金属でできた 体であった。最早これまでと絶望した一行であったが、島の長老は「マンモラーを呼ぶべし!」と叫んだ。壁画に向かって長老以下の島民がお祈りをはじめると、壁画が割れて翼のはえたマンモスが現れた。これがマンモラーである。マンモラーは長老を突き飛ばし、さらにウコンに突進してこれを破壊した。すると中からキン骨マンイワオが出てきて逃走した。ルーツ島に平和が戻り、キン肉マンが報酬を口にすると王女はルーツ島の通貨で報酬を支払った。[5]

第20回超人オリンピック[編集]

開会まで[編集]

宇宙一の超人を決める超人オリンピックを日本で開催されることになった。前年は日本代表のウルドラマンが決勝でイギリス代表のロビンマスクに敗れ、プライドの高いウルドラマンは出場を辞退したためキン肉マンが出場するはずであった。しかし、日本は超人オリンピックに参加しないことがわかり、キン肉真弓が大会委員長であるハラボテ・マッスルに抗議した。しかし委員長は森永ココアを飲みながら、ウルドラマンが出場辞退した以上、日本が参加する意義がないと言った。キン肉真弓はさらに食い下がったが、ハラボテ・マッスルはそれこそ日本の恥じゃわいと高笑いし、キン肉真弓に諦めるように言った。怒ったキン肉真弓はハラボテ・マッスルと小競り合いになり、その時、ロビンマスクが現れ、自分のスパーリングにキン肉マンが耐えられたら参加させたらどうかと提案した。
ロビンマスクのスパーリングにキン肉マンは耐え抜き、見事出場権を獲得したキン肉マンだが、テリーマンから、ロビンマスクはキン肉マンを出場させるためにわざと手を抜いた。彼の実力はこんなものじゃないよと言われた。

予選[編集]

キン肉真弓は、会場に集まった超人達に対して2人組になってほしいと言った。そして第一次予選は「じゃんけんだ」と叫ぶと、場内の超人は俺たちはじゃんけんするために来たんじゃないぞと文句を言いはじめた。そのとき、ロビンマスクは「嫌な奴はここから出ていけ!」と一喝した。「私もそうやってオリンピックを勝ち抜いてきた」と諭した。場内の超人は前優勝者の言葉に従い、じゃんけんを受け入れた。この時、キン肉マンは「ちょっと待って、相手交代交代」と叫んで対戦相手をテリーマンからカニベースに変えた。そしてキン肉真弓が音頭をとって、あ、じゃんけんポーンと叫んだが、心の中では「あほらし」と思っていた。
この時の対戦相手
キン肉マンVSカニベース
テリーマンVS謎のマスクマン
勝者はキン肉マンとテリーマンであった。カニベースはチョキしか出せないのが敗戦の原因であった。このほかに多くの迷勝負があったはずである。[6]テリーマンは、オーッ!今日はナイスデイねと叫び、カニベースはこの野郎、図ったなと怒った。

本戦[編集]

予選を勝ち抜いた8人が本戦進出を果たし、トーナメントで戦うことになった。Aブロックはテレビ中継を行うが、Bブロックはラジオ中継のみであった。

第20回超人オリンピック選手権出場者
ブロック 選手名 出身国
A スカイマン メキシコ
テリーマン アメリカ合衆国南部
カナディアンマン カナダ
ロビンマスク イギリス
B ブロッケンマン 西ドイツ
ラーメンマン 中国
カレクック インド
キン肉マン 日本

なぜBブロックはラジオ中継だけなのかとキン肉マンはハラボテ・マッスルに迫り、私に人気がないからなのかと聞いたらそのとおりと返ってきた。しかし理由はそれだけではないと言った。不審に思ったミートは図書館でBブロックの超人を調べると、3人は残虐ファイトを行う残虐超人ということがわかった。

試合経過[編集]

一回戦
〇テリーマンVSスカイマン●
〇ロビンマスクVSカナディアンマン●
〇ラーメンマンVSブロッケンマン●
〇キン肉マンVSカレクック●
準決勝戦
〇ロビンマスクVSテリーマン●
〇キン肉マンVSラーメンマン●
3位決定戦
〇テリーマンVSラーメンマン●
決勝戦
〇キン肉マンVSロビンマスク●
  • 主な試合展開
    • 一回戦では、ラーメンマンはブロッケンマンをキャメルクラッチで惨殺し、キン肉マンは自分もカレクックにこうされるのだろうと恐れをなして逃げ出した。遊園地メリーゴーランドに逃げ込んだものの、結局捕まり、キン肉大王に殴られてさらに大泣きした。ミートから牛丼をもらって泣きやんだものの、惨殺されたブロッケンマンの上半身が担架で運ばれているところを見て再び恐れをなして逃げたものの、キン肉大王から「あんな河童のどこが怖いんじゃ」と言われ、リングに向かった。しかし、リング上のカレクックの顔に恐れをなして「やっぱり逃げる」と言い出した。

二回戦、テリーマンはキン骨マンの銃撃を受けて片足を負傷した。それを知らない観客はなかなか出場しないテリーマンに罵声を浴びせたが、ここでキン肉マンが「ロビンマスクが怖くて、控え室で震えてるんじゃねーの?」と言うと、「お前と一緒にするな!」と物を投げつけられた。漸く出場したテリーマンがいきなりリング上のロビンマスクに砂を投げつけ、ゴング前に攻撃を始めた。手には凶器を持っていた。ロビンマスクを殴りつけた後、リング外に投げつけたが、観客はテリーマンに罵声を浴びせ、ロビンコールが起きた。そしてロビンコールによって起き上がったロビンマスクはテリーマンの攻撃をはねつけ、テリーマンに寝技で攻撃した。そしてキン肉マンシリーズでは唯一と思われるテリーマンのギブアップでロビンマスクの勝利となった。

チャンピオン防衛戦[編集]

第20回超人オリンピック優勝者となったキン肉マンは防衛戦を行うことになった。当初、ロビンマスクの国外追放を阻止するためにチャンピオンベルトを返上しようとしたが、防衛戦にはコンパニオンが随行し、チャンピオンはそのコンパニオンと結婚することが多いと聞いたキン肉マンは予定変更、防衛戦に出発することにした。ところが出発当日、見送り人はナツコを含めて数人のみで、キン肉マンはご機嫌斜めとなり、しかも、どのコンパニオンもキン肉マンとの同行を嫌がったので、替わりにミートがコンパニオンとして同行することになり、駄々をこねるキン肉マンを無理矢理連れて出発した。その前にキン肉星に立ち寄ることになったが、滞在時間は僅か5秒であった。超人オリンピック委員に異議を申し立てたキン肉マンであったが、委員からチャンピオンベルトの裏を見るよう言われた。そこには歴代の優勝者の名前が刻まれていた。チャンピオンベルトの重みを実感するキン肉マンに委員はチャンピオンベルトを返還するならキン肉星に戻ってもいいと言われたが、最初の防衛戦の行き先がハワイと聞かされると両親と美人を天秤にかけ、美人に軍配が上がった

プリンス・カメハメとの出会い[編集]

アメリカンコミックのようなタッチになった。ハワイに到着したキン肉マンは、元ハワイチャンピオンと戦うことになった。なぜ現チャンピオンと戦わせないのか、現地の元締めに聞くと、「君が弱いからだ」と言われた。それでも仕方なく満員の会場を訪れ、元ハワイチャンピオン、プリンス・カメハメと対戦したが、キン肉マンは僅か7秒で負けてしまった。会場は騒然として、怒号が飛び交った。この試合を見ていたジェシー・メイビアはキン肉マンに幻滅し、戦う価値はないと判断した。キン肉マンにとって幸いなことはチャンピオンベルトをかけた勝負ではなかったということだ。もしかけていたらチャンピオンベルトを奪われていたであろう。キン肉マンはジェシー・メイビアと試合をしようとジェシーの事務所行ったが叩き出され、途方に暮れてプリンス・カメハメの元を訪ねた。ここでキン肉マンは徹底的に鍛えられ、48の殺人技を伝授された。そして再びジェシー・メイビアの元を訪れ、チャンピオンベルトをかけて勝負することになった。

アメリカ遠征編[編集]

ジェシー・メイビアを破り、防衛戦を成し遂げたキン肉マンはアメリカ合衆国へと渡った。ここには2つのプロレス団体が覇権を競い合っていたが、一方の力が強くなりすぎ団体は一つに統一されようとしていた。キン肉マンはこの抗争に巻き込まれてしまった。団体同士の争いはタッグマッチで行うことになり、キン肉マンはテリーマンとタッグを組むためにテキサスへ向かった。しかしテリーマンは断った。キン骨マンの銃撃で負傷した片足を切断したためだった。落ちこむキン肉マンだったが、義足をつけての出場に道が開けた。

ザ・ビッグファイト編[編集]

アメリカ滞在中のキン肉マンに日本に怪獣がやってきたというニュースが入り、怪獣退治を果たしたが、アメリカへ戻る最中に時間切れで超人オリンピックチャンピオンが剥奪され、再び超人オリンピックが開かれることになった。これまでの一国につき一人の制約が解除されたようで[7]、日本出身の超人はキン肉マンだけでなくウルフマンが登場した。また、前回に続きカニベースが登場し、じゃんけんに負けた対策としてチョキをパーにしてきたが、キン肉マンのチョキに負けてしまい「底抜けのアホ」と言われた。このほかにもアメリカ遠征編でタッグマッチで戦ったスカルボーズが参加した。

予選[編集]

第一次予選は、各国の選手を文字通り「ふるい落とし」にかけてしまった。カニベースはこの時点で落ちてしまった。テリーマン、ウルフマン、ラーメンマンは全く動じないが、キン肉マンは徐々に落ちていった。テリーマンが手を貸そうとしたが、そんなことをしたら貴様も失格だぞと言われて断念、それでもキン肉マンは首だけ残して踏みとどまった。

第二次予選はガソリンプールでの水泳である。超人がガソリンプールに飛び込んでから火を付けるルールである[8]。キン肉マンはバタ足で炎を防いだ[9]

第三次予選は新幹線投げ競技であった。[10]キン肉マンは新横浜駅までしか投げられず、次のウルフマンは「これが真の大和魂だ」と言って助走をつけたが、キン肉マンの投げたバナナの皮に滑って有楽町駅までしか投げられなかった。次にテリーマンが登場、ウルフマンの有楽町駅を追い抜き、ウルフマンの予選落ちに思われたが、線路上にいた子犬を助けるために電車を止めてテリーマンは失格となった。

第四次予選は「ルール無用のローラーゲーム」である。ローラースケートで先に競技場を10周した者が本戦のトーナメント戦に出場できる。ごく普通の競争であったが、10周直前に乱闘騒ぎとなった。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  • 突っ込み
  1. 邪悪の神 (知性の神)が発火させたらしい。
  2. 怪獣たちはなんのために地球に来たのだろう?
  3. とんかつ店の主人がキン肉星の大王になれば良いのだが。
  4. この物語は後にリメイクされた
  5. ギャグ漫画らしいオチである。3人はこれについて不満を口にしていたが、3人ともなにもしていないし、日本円で10億円あればルーツ島で一生贅沢な暮らしができるのだからいいのでは。
  6. あいこはなかったようである。
  7. ソビエト社会主義共和国連邦はなぜかウォーズマンだけである。
  8. ガソリンの無駄遣い
  9. 隣のレーンから延焼がないのはなぜか
  10. よく日本国有鉄道が許可したな