アニメ版星のカービィの用語一覧
アニメ版星のカービィの用語一覧では、アニメ版『星のカービィ』に登場するアイテム、メカ、地名等の用語を解説する。
劇中に登場するアイテムのうち、エスカルゴンの発明品はドクター・エスカルゴン#エスカルゴンの発明品の項を参照。
機械[編集]
- デリバリーシステム
- ホーリーナイトメア社から転送されてくる魔獣を受け取る為のシステム。さまざまな星に設置されており、それぞれの客の家に設置されている。ナイトメアの本社とポップスター(プププランド)は900光年離れているが、魔獣の転送に要する時間はわずか20秒ほど。基本的には玉座のスイッチでカスタマーサービスを呼び出して魔獣や商品を注文する形だが、緊急事態の際にはデデデ城内に設置されている公衆電話からも注文する事が可能(第34話)。また、客の家同士の転送も可能なようである(ホーリーナイトメア社を経由しているのかどうかは不明)
- デデデが悪巧みを実行する際や、何らかの報復を考えた時には頻繁に起動させられる。時には何でも屋感覚で食材を取り寄せ、処分に困ったゴミをナイトメア社に押し付けるなど、本来の用途から外れた使い方をされる事がままある。
- 双眼鏡
- カスタマーのサングラスとよく似たレンズが特徴的な双眼鏡。小型だが性能は一級品で、城のバルコニーから村を一つ隔てた先にある草原までもズームアップすることができる。
- 主にデデデが城から村の様子をうかがう目的で使用する。イレギュラーな例では野鳥観察を行った事もある。
- テレビ
- 赤いボディーに古風な直付けアンテナが特徴のカラーテレビ。チャンネル切り替えスイッチも昔ながらのダイヤル式で、リモコン操作も可能(第86話。この時はブンがカワサキの店のテレビ画面を消している)。一見普通のテレビだが、実は内部に小型カメラが仕込まれており、視聴者の村人の様子をテレビ局のモニターで監視することができる(いわゆるテレスクリーン)。デデデ曰く「双方向テレビ」。そのため、生放送中にテレビを介して視聴者のリアクションに反応したり、呈された疑問に答えるといったやりとりを可能にしている(85話など)。
- 第6話で初登場。デデデ大王が村の各家庭に一台ずつ支給した。この時は後にデデデとエスカルゴンによる捏造が発覚して見向きもされなくなったが、以降の回でも普通に報道手段として利用されており、住民達が日常的に視聴していたりする。テレビを発端に騒動が巻き起こる事も多く、ププビレッジに定着したと見られる。
- 便利グッズ
- 洗濯機、掃除機、扇風機など、現実の家電と同じ製品。
- 第28話で登場。デデデが住民達に「便利グッズを生産するための工場」などと説明して働かせ、給料代わりとして支給された。しかし、工場のベルトコンベア上の部品と比べても明らかに小さく、その実体はアイスドラゴンロボの組み立て工場である事実を隠すために始めから用意されたものであった。
- 全自動食事ロボット
- 作業中も自動で食事を食べさせてくれる機械。第28話で住民を休まず酷使させる一環で投入された。テーブルの上にトウモロコシやスープを入れた皿が乗せられており、自動制御のマジックアームで勝手に食べさせてくれる。
- クロスガン
- 第60話に登場した少女シリカの武器。マシンガン(海外版では発砲時の効果音が差し替えられ、光線銃を思わせるソフトな印象に変わった)・バズーカ・ナイフ・カギ縄・火炎放射器と5つの武器に変形する事が出来る多機能の武器である。
- 並の敵は軽々と蹴散らせるポテンシャルを誇るものの、強大な戦闘能力を誇るキリサキンには有効打を与えるに至らなかった。
- クーラー
- 冷房器具。第66話と第85話に登場するが、用途と大きさは全く異なる。
- 第66話ではクーラー自体が超大型の機械となっており、これでペンギー族の拠り所である氷山が守られていた。更には周辺一帯に大規模な気候変動をもたらす存在でもあり、プププランドが2度目の冬を迎えた原因となっている。
- 第85話では一般の家電製品と同じ大きさのエアコンとして登場。デデデが紫外線騒動に便乗しようとナイトメア社から仕入れて住民に売りさばいたが、その実体はエアコンに似せて作られたフロンガス発生器で、大量のフロンガスを排出してオゾン層を破壊していた。
- 自動販売機
- 第72話と第80話に登場。
- 第72話ではワドルディをそのまま筐体に詰め込み販売するという非人道的な使われ方をした。デデデが借金を何としてでも減らすために考えたアイディアだったが、借金を完済する前にワドルディ達が城からいなくなってしまい、失敗に終わる。その後自動販売機の中身はカップ飲料に入れ替えられた。あくまで借金返済の手段の為、投入された金銭は自動的にナイトメア社に転送され、デデデの儲けにはならない。
- 第80話では後述のパワップDを売りさばくために使用。外装にはドリンクを掲げたカスタマーサービスの絵がペイントされている。
- 電話機
- 村、及び城で使用されている電話機。カービィの家には無い。
- ププビレッジで普及している電話機は送話器が本体に直付けされた古いデザインだが、ダイヤル操作は押しボタン式と言う独特の形となっている。警察署、村長の家などでは送受話器の電話機が使用されているがこちらもレトロなデザインに反して押しボタン式である。デデデ城のものはデデデ本人の形にデザインされており、色も金で統一されている。
- フードプロセッサー
- 第82話に登場。
- デデデがリョウリガーZをいくつかのパーツに分けて、男の料理ブームで舞い上がっていた村人たちに売りつけたもの。
- 料理について詳しくない男性陣には便利と思われていたが、男性陣がフードプロセッサーを使用している様子を見た女性陣からの評価は芳しくなかった。
乗り物[編集]
- ワープスター
- カービィが空を素早く移動するための星型の乗り物。初めはカービィの宇宙船の中の小箱に収納されており、後にフームの手でカブーの中の台座にはめ込まれた。アイテムという概念から、キャラクターからは「物」として扱われる一方、カービィだけは「人」の様に接する場面がある。
- 普段は小さいが、フームが「来て! ワープスター!」と叫ぶとカービィが乗れるサイズになり、カブーの口からカービィの方に飛んでいく。ワープスター自体は滅多に傷を負う事は無いが、一度デスタライヤーの執拗な追撃によって一部分を破壊されたことがある。この時はカブーの力によって復元された。
- 第1話ではカービィが危機的状態になると変色し、同時にカービィの体のピンク色も変色した。これは第1話限りの設定となっているようで、後の回で修正されたのかカービィの状態と連動した演出は行われなかった。また、カービィが乗る星型のワープスターの他にもデビルスター、ウイングスターなどがあり、星の戦士たちが乗っていた。
- 円盤兵器デスタライヤー
- 第96話から最終回の第100話にかけて連続登場した、ナイトメア社が所持する巨大円盤。ププビレッジを完全に覆い尽くすほどの大きさがあり(推定直径3キロメートル)、デデデ城よりはるかに大きい。コックカワサキからはその形状を「中華鍋」と称されている。
- UFOだけあって宇宙航行が可能。武装には、機体中央から発射され対地攻撃に使用されるミサイル、機体前部に配されたレーザーなどがある。ミサイルの弾頭は直径約20センチメートル(カービィと同程度)であるが、高火力(一発でデデデ城の壁を吹き飛ばしたほど)、弾速が速い、かつ追尾能力を持つなど、攻撃性能は非常に高い。また膨大な数が内蔵されており、戦闘中も随時生産されている。これをカービィが吸い込むとクラッシュをコピー可能。機体前部から放たれる青色のレーザーは主に宇宙空間での戦闘に使用される。威力は同機を一撃でねじ伏せる程度だが、シールドを打ち破るには数が必要。
- 本作のクライマックスを象徴する存在であるのだが、劇中での初登場時からの凋落ぶりが大きいメカである。初登場の第96話でデデデ城を陥落させ、第98話では5機編隊でププビレッジに徹底的な爆撃を加え、壊滅状態にまで追いつめるなど絶望的な戦況を作り上げた。しかし宇宙戦艦ハルバードの砲撃で逆襲され、ここから一転して噛ませ犬のような扱いが目立ち始める。第99話ではナイトメア大要塞周辺を数千機ものデスタライヤーで守りを固め、物量作戦でハルバードを迎撃しようとするも、要塞に潜伏したナックルジョー達の妨害で数機が乗っ取られ、その助けもあってハルバードの要塞侵入を許してしまう。最終的にほぼ全ての機体が、要塞の爆発を待たずに全滅してしまった。
- なお、『カービィのエアライド』の「シティトライアル」では本機に似た巨大円盤が登場している。
- ノソトロモ号[1]
- 第33話に登場した、円盤型の巨大宇宙船。宇宙からやって来たゴミ回収業者の所有物である。
- デスタライヤーに酷似した形状、大きさだが、円盤中央にゴミを投棄するための排出口が設けられているなど完全な別物である。ゴミを回収する際は円盤下部から巨大な箒とチリ取りを取り出し、円盤に持ち運ぶ。
- 第81話でもカスタマーの回想に同じ用途の宇宙船が登場するが、こちらは円盤ではなくダンプカーのような形状をしている。
- 宇宙戦艦ハルバード
- 宇宙航行、長距離ワープを可能とする巨大戦艦。メタナイト卿がナイトメア社との決戦に備え、銀河戦士団の残した設計図を元にデデデ城の地下で密かに建造していた。なお、建造費は国家予算の横領によって賄っている。
- デスタライヤー程巨大ではないが、デデデ城よりも遥かに大きい。重力波干渉砲という光学兵器でターゲットを破壊する他、敵の攻撃を防ぐシールドを展開、あるいは強化することが出来る(その間ハルバードは攻撃が出来ないらしく、反撃すらままならなかった)。メタナイトは設計図より一から製造したため銀河大戦時に同系艦が存在したかは不明だが、カスタマーは一目見ただけでハルバードと理解し、強い警戒心を抱いていた。
- デスタライヤーと同じく本作のクライマックスを象徴する存在。第98話で登場し、ププビレッジを焦土に変えたデスタライヤー編隊を一蹴する形で初陣を飾った。そのままナイトメア要塞に向かうが、第100話では要塞内で敵の攻撃から避難しようとしたハルバードをデスタライヤー3機が奇襲。メタナイト卿達がハルバードから避難した後、デスタライヤー達を道連れにして爆発した。
- 初出は『星のカービィ スーパーデラックス』の「メタナイトの逆襲」だが設定は全く異なる。
- 自動車
- 田舎のプププランドではほとんど普及しておらず、数が非常に少ない。四輪車と二輪車の2種類がある。
- 4輪では登場回数の最も多い車として、レン村長のクラシックカー(マニュアル式)、デデデの装甲車、デデデカー(いずれも後述)の3台が挙げられる。2輪ではガスが長らく乗っていなかった自前のバイクと、ステッペンウルフ(モソ)の同じく自前のバイクの2台。なお、90話、91話でカービィが乗っていたスクーターは唯一の一輪車である。
- 第35話のプププグランプリ、第91話のデデデス・レースではレース用にチューンナップ、あるいは新たに作られたと思しき多くの車が登場した(車の多くはガングのおもちゃ屋のバギーやゴーカートである)。基本的に道路と呼べるほどの舗装された道が存在しないので、4輪車は多くがオープンカー形式となっている。『特別編』では本編になかった、フームが運転する新しい自動車(こちらもオープンカー型)が登場した。
- スノーモービル
- 第20話で初登場。形状は普通のスノーモービルと同じで、車体はオレンジ色、フロント面にはデデデのトレードマークが描かれている。雪国と化したプププランドにてスキー場を開いたデデデ達が乗り回した。その後は再び雪が積もった第66話の序盤で再び使用されたが、カービィを追いかけるのに夢中になるあまり、前方不注意により目の前の木に激突、大破した。
- 観光バス
- 第48話で登場。外国からやって来た観光客をプププランドの名所へ案内する際に用いられた。オレンジ色を基調としており、外装はデデデの着用する腹巻きの模様をあしらったものとなっている。
- 装甲車
- デデデとエスカルゴンが第34話まで使っていた車。装甲車という名前が付いているものの、実際には迷彩に塗装したジープに大砲を乗せた、オープンカーの形状をしている。マジックハンドも搭載されている(第32話)。エスカルゴンが運転手、デデデは砲撃手である。第35話以降はデデデカーに専用車の座を譲り、以降の出番は無くなった。
- 海外版では車体の色がオレンジを基調とした色使いに変更されている。
- デデデカー
- 第35話で、プププランド初のレースグランプリを開催すると宣言したデデデがナイトメア社に注文した特注車。デデデ曰く「人民の血税で買った」らしい。超高性能ターボエンジンを搭載し、最高速、加速など各能力がグランプリにエントリーされた車の中でダントツに高く、車体(特にボンネット)が前後に長い。見た目が黄金に輝き豪華(悪趣味)に見えるだけでなく中には様々なオプション、兵器(マジックハンド、ロケットランチャー、放水、まきびし、催涙ガス、オイル流し、電動ノコギリ、爆弾、ハンマー、機関銃などほか多数)が詰め込まれており、カスタマー曰く「走る魔獣」である。
- この話の後編となる第36話で存分にその力を生かし他の選手(特にカービィ)を散々妨害したが、最後の最後でホイールカービィによって逆転勝ちされた挙句大破してしまう。しかしデデデはこの車が届いた際、一目でかなり気に入ったのか「今度からこれがわしの専用車ぞい」と発言。以降の話にもほとんど毎回登場し、場合によっては何らかのアクシデントで致命的なダメージを負って爆発した。殆どはエスカルゴンが運転するが、35話、38話、55話、91話ではデデデ、65話ではメタナイト、74話、88話ではワドルドゥ隊長、95話ではカービィが運転したこともある。
- 捕鯨船
- 第71話で登場。クジラを料理しようと企むデデデが用いた大型船。最初はホエールウォッチングの為の遊覧船に偽装していた。捕獲用のモリなどが内蔵されている。
- 原始力潜水艦ノーチラカス号
- 第71話で登場した子クジラの背中に、粗大ゴミで作った船橋を乗せて潜水艦としたもの。魚雷を搭載。
- ヘリコプター
- プロペラを回転させて空を飛ぶ飛行機。第11話ではコックオオサカ(偽者)がデデデ城に向かうべく搭乗していた。
- ジャイロコプター[2]
- 第69話でワドルドゥがデデデ達を捜索する際に乗り回していた。カービィの吸い込みによりメインローターが外れて墜落し、メインローターを飲み込んだカービィはトルネイドカービィになった。
- 宇宙艇
- 第1話でカービィが乗っていた乗り物は黄色く星の形をしている(エスカルゴン曰く「デリケートなマシン」)。カービィが魔獣オクタコンを倒した後、これに乗って再び旅立とうとしたが、離陸直後にデデデ大王の策略で爆破される。その後長らく所在が不明だったが、第35話・第36話で城の地下に保管されていたことが分かり、メタナイト卿によってレース用に改造される。メタナイト卿もこれと同じ宇宙艇(カービィのとは違い色は青)を所持していたが、レースの練習用にとカービィに操縦テストをさせた結果、彼の思わぬ操縦ミスで大破してしまう。
- 形や大きさを問わなければ、かつてローナ王女一行、キハーノ、シリカがププビレッジにやって来た時に乗っていたものや、第4話の回想シーンに登場したナイトメア社の宇宙艇の大群も同じ類であると言える。また、カービィの宇宙艇は陸、空、宇宙すべてを移動でき、燃料として宇宙に満ちる謎の物質"エーテル"を利用しているため燃料の補充は不要である。
薬品[編集]
- ギジラエキス
- 第34話に登場した粉末の薬品。これを料理にかけて食べると何でも美味しく感じてしまう。しかし原材料は幻覚作用のあるキノコであり、瓶ごと誤って飲み込んだカービィは周りの人が食べ物に見える幻覚に陥ってしまった。
- 本来はオオサカが未熟な弟子のカワサキを案じて持参したものである。「料理なんかちょこっと工夫しただけでどうにでもなる」と教えるためにプレゼントとして隠し持っていたが、事情を知らないフーム達がインチキのタネだと早合点し、結果的にはオオサカに汚名を着せる原因となってしまった。
- ボルケーノン
- 第66話で登場したナイトメア社製の滋養強壮ドリンク。火山にも効果があり、寒冷化により休火山となっていたギラウェア火山にカービィがボルケーノンを入れた事により噴火した。
- パワップD/パワダウンE
- 第80話で登場した栄養ドリンク。パワップDは飲んだ人を精力増強にするが、あまりの効力にリバウンド効果も大きい。パワダウンEは飲んだ人を精力減退させる。ボトルには食品安全省認可のマークが付けられていない。
- 元々、カスタマーが商談の合間に飲用していたものを、珍しいもの好きのデデデが目をつけダウンロードに至ったが、流石のデデデも未知の飲用物に手をつける勇気がなく、最初に村人を実験台にしてパワップDの効果と安全性を確かめてから飲用した。だが原液をそのまま飲んだことで暴走状態に陥り、部下を巻き込んで夜通し暴れまわる結果になってしまった。辟易したエスカルゴンはパワダウンEに頼り、ワドルディ達と結託して自販機の中身も全てパワダウンEにすり替え、エキサイトする民衆とデデデの無気力化を図った。一方でカスタマーはこの騒動に便乗し、カービィもドリンクの効果で弱った頃合だと判断して独断で魔獣を送り込み、始末を企てた(実際、カービィも手違いからパワップDの服用で暴走しており、最終的にすり替えられたパワダウンEが原因で戦う事もままならなくなっていた)。
- コッカギン
- パワップDに含まれている、あらゆる欲に駆られる猛毒の興奮剤。麻薬に相当する中毒性があるといわれる。
小物[編集]
- ハンマー
- ゲームでもおなじみのデデデ大王の使う武器。見た目は木槌のものが多く、叩く面には星のマークが入っている。星の外側は赤。頭部(叩く部分)の直径はカービィの身長と同じ位だが、金槌程度のものからカービィの何倍もの大きさまでいくつかバリエーションがある。
- アニメでは主に怒ったデデデがどこからともなく取り出す事が多く、使用頻度の多さは最早デデデ大王の代名詞と言っても過言ではない程。一体どうやって隠し持っているのかは不明。作中ではカービィに吸い込まれてしまう事もあるが、デデデ自らハンマーをカービィに渡すことはなかった。ゴルフでもクラブの代わりに使われる(デデデ曰く「アイアンよりハンマー」)。また、ボンカースも柄の長いハンマーを所持しており(叩く面にはBと書かれている)、こちらは背中の鞘に収めている。だが、深くお辞儀をすることが原因でハンマーが頭上を超え、相手を叩きつける格好となってしまう。
- 他にもフームがオタキングに制裁を加える時に持ち出したり、村の子供たちが小さいハンマーを持っていたり、ガングのおもちゃ屋にも置いてあるなど、ささいな小物として出番が多い。
- 剣
- この作品では片手剣のものが大半を占める。ソードカービィやメタナイト卿の部下、ソードとブレイド、ワドルドゥの武器である。大きさ、及び柄の形は所持者によって異なり、ブレイドの場合はレイピアのようなグリップが特徴。ハンマー使いのデデデは一度だけ刃の長い両手剣を握った事もあるが、元々剣術を嗜んでいるはずがなく短剣使いのヴィーとの力量差は歴然であった(第21話)。
- 槍
- 棒の先端に鋭利な突起物を取り付けた武器。ワドルディ達の標準装備だが、元々戦闘力が皆無のため無意味に等しい。時には投擲することもあるが、基本は有って無いようなもの。ただし第47話では刃の部分でヘルパーロボの光線を跳ね返すのに利用されており、使いようでは強力な武器にもなることが実証された。また、漂流ペンギー族の武器でもある。
- 鞭
- 普段は調教用に用いられる道具で、このアニメではひも状の種類が主となる。第33話でゴミの雪崩に巻き込まれたカービィ達を引き上げるためにメタナイト卿が用いた。双眼鏡でバードウォッチングを嗜むデデデもそうだが、第40話のナックルジョー、第89話のワドルドゥなど、劇中では何かと意外な人物がこういった物を所持しているパターンが多々ある。また、調教魔獣ヒッティーの使うものは、対象者を魔獣として洗脳する道具でもある。
- 魔獣カタログ
- ホーリーナイトメア社が無償配布する魔獣のカタログ。デデデ大王が愛読しているカタログ本である。
- 師匠のフライパン
- コックカワサキのトレードマークとも言える愛用の調理器具。裏面にカタカナで「オ」の字が大きく刻まれている。主にカービィがコック能力を得る際にカワサキによって放り投げられることが多い。
- 元々カワサキのものではなく、かつて一人前の料理人として認められた証にコックオオサカから贈呈された品である。オオサカに化けた魔獣ポポンはその経緯を知らなかった為、「汚いフライパン」と罵った事でボロを出す格好となってしまった(第11話)。
- 包丁
- カワサキの店などでも見かける一般的な調理器具だが、ここではコックオオサカの愛用品のことを指す。刃は麺切包丁のように角が尖った形状をしており、切れ味は抜群。
- 第11話に登場した偽者のオオサカはこれを所持していなかった(カワサキは気付いていない)。これを受けて、本物のオオサカは己の身分を証明する際にトランクから取り出し、華麗な包丁捌きを見せつけた。
- リヤカー
- 第6話に登場。住民達へ支給されるテレビを村へ運ぶ際に用いられた。
- チェーンソー
- デデデが所持しているチェーンソー。チェーンソーにはデデデのトレードマークであるピースマーク(?)が入っている。主にゴルフ場建設の為に森林伐採をする時に使われる。自らを「環境破壊の王者」と自称するデデデの象徴。
- これを使いエスカルゴンを脅かした事もあった。カービィが吸い込むとカッターをコピーする。
- ぬいぐるみ
- 初登場は第6話。漫才(と称した)番組において、カービィを模した非常に適当で粗雑な作りのぬいぐるみをデデデの相方に例えた。漫才自体はデデデの腹話術に近く自ら「ぽよ」としゃべり、ほとんどの場合うっぷん晴らしとも取れる突っ込みを受けている。村人たちは大笑いし、カービィまで笑っていた。
- 第31話のデデベガスにはUFOキャッチャーの景品として、カービィ、デデデ、エスカルゴン、フーム、ブンをデフォルメした小型のぬいぐるみが置かれていた。
- 枕
- 第14話に登場。見てくれは一般的な枕だが、中身はクッションの替わりに魔獣ノディが一体ずつ詰め込まれており、この枕で眠りに付いた者を悪夢に陥れる。
- 正月にカスタマーサービスからデデデ宛てに大量に送られた。枕の仕組みを教えられたデデデは「安眠枕」と称して住民達にタダで配布し、カービィが自分達の害悪に思えてしまう悪夢を見せることでカービィを追放しようとした。
- スターロッド
- 先端に小さな星の付いた杖。初出はゲーム版の『星のカービィ 夢の泉の物語』であり、同作においてもナイトメアを倒すのに用いた。ゲーム版の説明はカービィの項目を参照。
- カービィが第100話(最終回)でナイトメアとの直接対決の時に使った。ナイトメアの能力でカービィの夢の中に連れ込まれたフームが持っていたワープスターを、カービィが吸い込み、コピーしたときに持っていた。ナイトメアはこのロッドから繰り出される多くの星型弾に包み込まれて倒された。更にスターロッドはナイトメアの秘密であったらしいのだが、詳しいことは分からず仕舞いだった。また、会話からするとスターロッドは究極のコピー能力でカービィしか使うことが出来ず、故にカービィでしかナイトメアは倒せなかったようである。
- デデン
- プププランドで使用されている通貨。硬貨は銅色の10デデン硬貨や銀色と金色の硬貨、紙幣では10デデン紙幣と100デデン紙幣が存在している。紙幣にはデデデの肖像がプリントされている。ナイトメア社に対する支払いもこの通貨が使われている。500万デデンあれば自動車が買えるらしい(59話)。
- へそくり
- ここではデデデ、エスカルゴンが密かに隠していた貴重品を意味する。エスカルゴンは大量の宝石(第17話ではその宝石の一部が、パーム大臣の紛失した結婚指輪だったことが判明した)を保管した専用の宝石箱を自室に隠しているが、デデデの場合はその何倍もの大きさを誇る木箱を城の一角に隠していた(中身は不明)。第47話ではワドルディ達が万が一の事態に備え、デデデのへそくりを海岸の洞窟に運んでいたことから好評価を受け、リストラは免れた。
- プププタイムス
- 第37話で、デデデの目論みで濡れ衣を着せられたカービィの無実を証明するためにフームが発行した新聞。内容は全てデデデによる犯罪捏造を暴露したもので、住民達はこれによってチャンネルDDDで流れる嘘のカービィ犯罪報道を信用しなくなった。量は新聞よりは薄いが、レン曰く「嘘を全て解明している」と下記のデデデミラーと比べると好評である模様。
- デデデミラー
- プププタイムスに対抗してデデデが発行した新聞。だが質より量の尋常でない分厚さ(コロコロコミック並み)を誇る上に朝昼晩三回も届く(その総量はデデデ城を埋め尽くすほど)。記事は全てデデデのプロパガンダで、しかも広告が多いので誰も興味を示さずむしろ迷惑がられた。最終的には全てカービィによってデデデの元に吐き戻されたが、それら全てはデリバリーシステムによってホーリーナイトメア社に勝手に送られた。そのせいでカスタマーサービスは散々な目に遭った。
- 宇宙遥かな旅 遥かな味
- 第11話に名前のみ登場した料理評論本。著者はコックオオサカ。ミリオンセラーを叩き出した有名なタイトルらしく、ププビレッジにもその名前が知れ渡っている(ただしこの名前を口に出したのはエスカルゴンのみで、(本屋があるとは言え)カワサキを除いた住民がこの本を知っているかどうかは不明)。
- めちゃグルメ 食材大百科
- 食材を取り扱った百科本。表紙に書かれた英名は『THE TERRIFIC GOURMET FOOD MATERIAL ENCYCLOPEDIA』で、著者は同じくコックオオサカ。大百科だけあって非常に分厚く、中にはゼボンといった幻の食材についても記載されている。
- 第11話でナイトメア社から食材選びの参考程度にとデデデの下へ送られた。この時カービィの始末に利用できると考えたデデデは、ゼボンのイラストの上からカービィの絵を貼り付け、困窮するカワサキの傍へ忍ばせることで料理させてしまおうと目論んだ。
- ゼボン
- 上記の食材大百科にて名前と写真のみ登場。あのオオサカですら食したことの無い宇宙一の珍味としても知られ、このゼボンを使って料理することは全ての料理人の憧れと言われている。
- 元は『星のカービィ3』に登場するキャラクターだが、このアニメでは前述の通り滅多に手に入らないレアな食材として有名で、アニメの最後まで姿を現すことはなかった。
- パピー・ポッティと愚者の石
- 第38話で登場し、村中で大流行を巻き起こした小説。著者はローリン。
- チャンネルDDDの視聴率を0%に落ち込ませた原因。デデデも興味を惹かれて読もうとしたが、字の読めない悔しさから言論統制の名の下に全ての本を燃やしてしまう(書かず読まず持ち込まずの非書く三原則との事)。しかし自分用の一冊だけはしっかり確保しており、ナイトメア社を通じて呼び出したローリン(魔獣が化けた偽者)に読んでもらおうとした。この一冊は、後に本物のローリンに直筆のサインを入れられた。
- 角笛
- 村長の下で働く羊飼いの道具で、吹いて音を鳴らすことでヒツジ達を集める。第43話ではアモンの扇動によって暴れだした羊達を鎮める重要なキーアイテムとなった。
- 竹とんぼ
- 竹細工のおもちゃ。第62話ではメーベルがある大掛かりな事をするためには必要不可欠であった。
- 宝剣ギャラクシア
- 声 - 長嶝高士
- メタナイト卿が持つ剣。5万年前に光の種族フォトロンが鍛造した剣で自らの意識を持つ知性体。最強の騎士が持ってこそ本来の力を発揮する。逆に力の足りないものはギャラクシアに放電(つまり拒絶)され、長く持つと命に関わる。
- 銀河大戦時にナイトメアの魔獣キリサキンによって奪われ、メタナイト卿とガールードが取り戻しに向かった。劇中で拒絶されなかったのはメタナイト卿とカービィの二者だけである。カービィがギャラクシアを吸い込むと、最初からギャラクシアを持った特殊なソードカービィに変身する(第26話)。カブー曰く「ナイトメアが宇宙制覇できないのはメタナイト卿がこのギャラクシアを持っているから」との事だが、その辺の具体的な理屈や詳細は語られていない。
- カワサキホットスペシャル
- ムッシュ・ゴーンとの激辛戦争の際に、カービィだけがどんなに辛い料理も平然として食べることに対して密かに憤りを感じたカワサキが、研究を重ねた末に生み出した超激辛カレー。
- カワサキが味見でフォークの先端につけて一舐めしただけで人体発火を起こし、上記の通り辛い料理を食べても平然としていたカービィでさえ食べた途端に「辛い」と感じて火を吹き(この時カワサキは非常に喜んでいた)、これを一口食べたデデデとエスカルゴンは身体が燃え上がり程無く消し炭になった[注 1]。
- ゲーム版の第1作目『星のカービィ』や『大乱闘スマッシュブラザーズX』でもアイテムとして食べると口から火を吹く「激辛カレーライス」が存在した。
- チョコカプセル
- 第52話で登場した食玩。チョコエッグのような形状の菓子の中におまけのフィギュアが隠されている。
- 上記のチョコエッグとフィギュアはタゴとガングの店それぞれの商品であり、売れ行きが悪く不法投棄されようとしていたが、フームの提案によってこれらを合体したチョコカプセルとして生まれ変わった。中身が銀河戦士団の下級兵士(いわゆるハズレ)や有名な戦士(オーサー卿、メタナイト卿、ヤミカゲなど)のフィギュアだった事もあり、子供から大人まで熱中するという予想外の大ヒットを巻き起こした。あまりの過熱ぶりにデデデまで踊らされ、超レアなメタナイト卿フィギュアをホッヘから盗んで牢に入れられたほど。これに懲りたデデデの仕込みで第2弾と称した新シリーズが発売されたが、こちらは「チョコは不味い」「中身がザコフィギュアのみ」「月の光を浴びると魔獣になって暴れだす」という酷い代物であり、月の光を浴びて大量のザコフィギュアが魔獣になり暴れ出し、村中が大パニックとなった。
- レバニラ炒め
- レバーとニラを炒めて作る中華料理。
- 単語、実物にかかわらず劇中での登場回数は多く、妙な存在感を発揮している。最終回で小腹を空かせたデデデがカワサキに出前で注文したのもこれ。その際、珍しくデデデは絶賛したがカスタマーは不味いと歯磨きしながら絶叫した。
- 満漢全席
- デデデ大王の好きな料理の一つ。第59話でイローの母が、78話で改造版エスカルゴンロボが、それぞれ調理した。
- フィルムチップ
- ナックルジョーの父親が万が一の時に備え、自分のペンダントに忍ばせたもの。中身はブースター(後述)の設計図で、使用者のパワーをおよそ100倍近くまで引き出すという代物だが、スイッチ代わりとして特別な宝石(父親の形見のペンダント)を必要とする。
- 当の所持者であるジョーは、第65話までフィルムチップの存在を知らなかった。それに対し、劇中でパワードマッシャーの襲来にある程度感づいていたメタナイト卿は、欲に駆られたデデデ達をあえて利用することで腕輪型のブースターを作らせ、パワードマッシャーの脅威に立ち向かうジョーに託した。戦闘終了後、ブースターにはめ込まれていたペンダントは粉々に崩れた。
- ブースター
- 上記のフィルムチップに隠された設計図を元に、エスカルゴンが設計・開発したエネルギー増幅装置。効果は前述したとおりだが、違う宝石をはめ込み攻撃しようとしても拒絶反応を起こし、宝石が消滅してしまう(劇中では事実上、エスカルゴンのへそくりを無下に扱う形となった)。しかしいざ効果を発揮したときのパワーは莫大なもので、パワードマッシャーの超強力な光線兵器とは互角のパワーを誇る。
- 無反動砲
- 第78話でロボットに扮したエスカルゴンがカービィを撃った武器。99話ではソードナイトが魔獣ヘビーロブスターを攻撃するために使用。
- 逆切れモーションキャプチャー
- 第89話に登場。
- オワルト・デゼニーに化けた魔獣アニゲーが、モーションキャプチャでCGアニメを作る為にカービィとデデデに取り付けたマーカー。その実体は取り付けた相手を自在に操る為の装置であり、アニゲーによって「デデデが一方的にカービィを痛めつける」ように操られた。操る際はコントローラーを使用する。強い衝撃を与えると外れ、カービィが吸い込むことによってスパークをコピーした。
- 携帯電話
- 第98話~100話に登場。カメラ付きで、宇宙を航行中の宇宙船内からも通話が可能。着信メロディにはアニメカービィの第2期OP曲が使用されており、カスタマー曰く「これならどこで鳴っても怪しまれません」。
- ナイトメア社による城への誤爆の償いとしてカスタマーがデデデ大王に贈呈したが、その実態はカービィ達の動向に探りを入れさせたり、ハルバードの居場所を割り出すための発信機として機能しており、実際にデデデが応答するたびに「魔獣ヘビーロブスターによる奇襲を受けた」「要塞近くではハルバードによる不意打ちが未遂に終わる」などカービィ達に不利な事態が発生しており、その悉くがナイトメアの思う壺だった。また、ナイトメアが携帯の液晶越しにデデデ達へ催眠術をかける際にも使われた。
- しかし、メタナイトたちに回収された後は要塞の中枢である指令室を逆探知する際に使われた。
- ホーリーナイトメア社が壊滅した後は、只携帯の液晶にスノーノイズが出るだけのガラクタに成り果てた。
ホーリーナイトメア社の商品・特注品[編集]
「乗り物」のデデデカー、「薬品」のボルケーノンのように、いずれかのカテゴリと重複するものは省略する。上記の魔獣カタログ、枕、食材百科、携帯電話は料金が掛からず一切無償で提供された物品のため、こちらも省く。
- 工場の建設資材
- 第28話冒頭で産業革命(とカービィ打倒)を目指すデデデが注文したもの。玉座の間を埋め尽くさんとばかりに送られた。
- デデデ大王貯金箱
- 第50話でデデデがナイトメア社に特注、村人全員に配ったデデデ型の貯金箱人形。デデデと行動がシンクロしており、遠隔操作で言葉をしゃべらせて睡眠中の村人達に暗示を吹き込むことができる反面、貯金箱に加えられた攻撃がデデデにも作用してしまう欠陥を持つ。人形自体はスカであり、コピー出来ない。
- 元々は睡眠中の村人達に暗示を吹き込み、人形の中に貯金させ(目が覚めた後も、村人達は自分の財布から出した事に気がついていない)、デデデが設立した銀行に貯金箱人形のお金を預金させ、私腹を肥やすという計画だったが、上記の欠陥発覚後に全ての人形を回収したことで必然的に暗示が解けてしまい目論みは失敗、やけくそになったデデデは残り一体だけカービィの手元にある事を知るや否や、人形とのシンクロを利用し、辺り構わず適当な攻撃を繰り出しカービィを倒そうとするが、カービィに吸い込まれて返り討ちに遭い、宇宙空間らしき場所に放り出されるというオチがつけられた[注 2]。
- ジャンクフード
- 第61話でデデデが注文したポテトチップス。味を良くする代わりに限りなく太らせ、更に強い依存性を有する食品添加物「デブリチン」が含まれている。
- 当初はこれをカービィを与え、過剰に太らせるという計画をカスタマーがデデデに提案していたが、そのことをすっかり忘れた当人はテレビを見ながら食べるおやつ用としてワドルディの制止を聞かず手をつけたため、結果的にカービィだけでなくデデデまで一緒に太り[注 3]、禁断症状に苦しむ事となったが、カービィはマッチョサンによる止めの攻撃でデブリチンが入ったポテトチップスを吐き出した事で元に戻り、デデデはマイクカービィの歌で城が崩壊した後、元の体型に戻った。
- 味も様々な種類があり、作中では「激辛キムチ」「うすしお」「ガーリック」の3つの味が登場している。
- マイクロナイザー
- 第63話で登場した光線銃。対象者をナノサイズにまで小型化させる。
- 「馬鹿は風邪をひかない」と揶揄されて激怒し、風邪ウイルス魔獣を購入してまで風邪をひいたデデデが、やはり風邪は辛いから治したいという身勝手な理由で注文。カービィを体内に送り込み風邪ウイルス魔獣と戦わせたものの、根本的な解決には至らなかった。
- 美術品
- 第77話で登場。美術館を建設したデデデがナイトメア社から注文しようとした物だが、あまりにも高額のためレンタル品として借りることになった。
- 彫刻や絵画はダ・ヴィンチの「モナリザ」、「ミロのヴィーナス」、ロダンの「考える人」、エドヴァルド・ムンクの「ムンクの叫び」など、いずれも地球上の有名な芸術家によって生み出された名作に酷似したものがほとんどである。あくまで異星人(エスカルゴン曰く「どこぞのエイリアン」)によって作られたものであり、地球そのものから取り寄せたかどうかについては多少ほのめかされている程度だが、ナイトメア社がこのような高度な芸術作品を大量に所持しているあたり、支配圏の広大さがうかがえる。
- 後からデデデが呼び出したペイントローラーの落書き被害に遭い、最終的に全ての美術品が木っ端微塵に吹き飛んだ。
- 学校キット
- ナイトメア社の商品の一つ。第83話では「学校セット」だった。建物のほか、教科書、黒板、机に椅子といった学用品から給食に使う配膳台まで、一般的な小学校に欠かせない物が一通り揃っている。キット以外にも付属品として教師用の帽子(魔獣キョウシー。第58話)、パンチョ率いる優秀生徒3人組(実際は不良魔獣。第67話)が付いてくる。
- 躾のなっていない(デデデ談)子供達を教育(洗脳)すべく、第58話・第67話・第83話で度々デデデが注文、このうち第83話は「学校だけで良い」とデデデが自ら申し出たものの、ナイトメア社から契約魔獣のチップが教師として派遣される形となった。いずれもカービィが魔獣を倒した時の爆発に巻き込まれ、全壊している。
- 動力パーツ
- 第78話に登場。エスカルゴン・ロボIIを作るためにエスカルゴンが注文したハート型の機械パーツ。正式名称は「超高性能形状記憶変幻自在ナノテク超合金メカ」。『フランケンシュタイン』に登場する人造人間よろしく、落雷のような強い電気刺激で起動する。
- 単なる心臓部分の役目を果たすだけではなく、組み込んだロボットの外装を瞬時に形成し、あらゆる機能を向上させて優しい心を持たせることができるが、同時に緑と赤のスイッチも形成されるが、緑のスイッチを押すと心を失った戦闘マシンに変形し、そして絶対に押してはならない赤のスイッチを押してしまうと、元の人格が消えた完全な魔獣と化す。
- 超合金ヘビメタシェル 甲殻機動スーツ
- 第88話に登場。デデデがエスカルゴンの殻を弁償すべく注文したもの。重量だが超合金の名が付くとおり非常に頑丈で、デデデのハンマーを喰らったぐらいではビクともしないが、実は装着した者を魔獣に変えてしまう恐ろしい機能を搭載しており、これを着たエスカルゴンは次第に様子がおかしくなり、魔獣マイマイゴンに変貌した。
- 最終的には、マイマイゴンがカービィに敗北した際に真っ二つに割れてしまった。
機関・組織[編集]
- ホーリーナイトメア社
- 銀河大戦の終戦後、闇の帝王ナイトメアが設立した大企業[注 4]。株式会社である(第93話)。「企業帝国」の異名を持ち、同系統の会社で「ホーリーナイトメア・トイズ」や「ナイトメアツーリスト」が存在する。
- 主に魔獣販売が中心で、客との商談はカスタマーサービスが担当する。魔獣はナイトメア要塞(後述)で養成したもの売り、通販形式で宇宙中に拡散させ、ついでに金儲けも行うことが目的。魔獣の値段は個体によって異なるがだいたい数百万デデン-数千万デデン。だが商品は魔獣だけに限らず、学校キットや薬品も取り扱う(当然、何か必ず裏がある)。また商品販売に限らず、要求に合わせた人材派遣サービスを行ったり(大半は魔獣が化けている)、テレビ放映を行う。
- チャンネルDDD
- 第6話でデデデ城の地下に開局したプププランドの国営テレビ局。映画は放送されていない[注 5]。
- 銀河戦士団
- 星の戦士達がナイトメアの宇宙の支配に対抗するために結成された組織。ナイトメアの怒りを買うほどに抵抗をするが、ナイトメアが無尽蔵に魔獣を送り込んできたためにほぼ全滅する。その後はメタナイト卿やオーサー卿などの残党が密かに打倒ナイトメアの機会をうかがっていた。
- 作品の本筋に関わる重要な設定だが、これに関する話自体が極めて少ないため、全貌は明らかとなっていない。
- デデデ帝国銀行
- デデデ大王が第50話で設立した銀行。村人達がデデデ大王貯金箱で貯めたお金をこの銀行に預金させてそのお金を自分が使う予定だったが、欠陥が発覚して回収したことにより村人達への洗脳が解け、預金は全て卸されてしまい倒産した。預けても利子は付かないが、貯金通帳作成は無料で特典にデデデ大王のプロマイド、バッジ、ティッシュ、メモ帳などが貰えるというものであった。
- デデデ帝国大学附属小学校
- 第58話で初登場。デデデ大王が子供たちを洗脳するために造った学校。帝国大学附属とあるが実際にはププビレッジに大学はない。
- フームを安心させるために教師は皆村人の中から選出されたが、教壇に立つと教師役の村人が凶暴な性格に変わってしまう。実は魔獣キョウシーが教師の帽子に化けており、それをかぶった教師役の村人を操っていたのである。それを見抜いたフームがカービィに戦いを挑ませるが、その影響で校舎が大爆発、わずか2日で廃校となってしまった。その後2回建て直しが行われたが、いずれも数日で魔獣が送り込まれ、魔獣との戦いの末に校舎が爆散し、廃校になった。毎回校舎が爆破されるとデデデの顔を模した鐘が飛んでいくシーンがある。
- そもそもはププビレッジに教育機関そのものが存在しない事に端を発していた。普段はフームが教師代わりに青空教室を開き、子供たちの教育に当たっている。
- デデデロイヤルカントリークラブ
- デデデ大王が建設を目論む巨大ゴルフ場。名目上は「唯一の会員デデデ大王と永遠のギャラリーである村人たちの友好の証」らしい(第5話)。要するに自分の趣味のためだけの箱物である。
- 初めて登場したのは第5話。この時はウィスピーを騙し討ちして森ごと全面伐採したが、カービィが飲み込んでいた命のリンゴからウィスピーが蘇った事で失敗に終わる。それ以降もデデデは諦める事を知らず、ウィスピーの優しさにつけ込む、親友アコルの森へ場所を変える、エコツアーを乗っ取り下見をする等、手を変え品を変えてゴルフ場建設を目指した。しかしこれら全ては、カービィ達の活躍で未然に防がれた。
- ロイヤル・アカデデデミー・オブ・アーツ
- 第77話で登場。デデデが村人達の描いた絵を台無しにした償いとして建設された。建物自体は簡素な組み立て式であり、フームには「見た目だけ立派で中身のない箱物」と酷評される。当初は村人たちの絵を飾るのが目的であったが、それらを飾るには勿体無いという理由でナイトメア社から注文した有名な美術品を飾った。最後はカービィとペイントローラーの戦いによって崩壊してしまった。
チャンネルDDDの番組[編集]
- デデデワイド
- 第37話に登場。名目上は、身近な話題から超極悪事件まで幅広いニュースを扱うワイドショー。その実態はやらせ番組であり、映像の捏造や嘘の情報でカービィを貶める目的で放送されたが、フーム達が作成したプププタイムスによって嘘の情報がバレてしまい、誰もこの番組を信じなくなった。
- 明日まで語ろう
- 第37話に登場。特別公開討論番組。名目上はカービィの悪事について討論する番組だがフームの意見陳述の際はCMを挟んだり、関係ない議題を持ち出したり、挙句はフーム側の証人を密かに帰らせるなど、最初からカービィを犯罪者に仕立て上げるように仕組まれていた。
- 今日も楽しいお笑いコントショー
- 第38話などに登場。女装したエスカルゴンをデデデがハリセンで叩き回し、最後はエスカルゴンを踏みつけダンシングするコント。デデデは傑作のコントで大層気に入っているが、村の子供達にでさえつまらないコントと評されている。38話以外にも61話、66話などでも一部セリフが異なるが再放送されており、84話でガスが「この場面見たのがこれで204回目」だと漏らしている。
- 星のデデデ
- 第49話に登場。アニメ産業で儲ける事を企てたデデデが、村人達を働かせて製作したアニメ。
- 企画会議ではフームの提案でカービィを主役としたヒーロー番組として製作される事が決まり、エスカルゴンが監督、フームが作画監督、パームが脚本を務めた(脚本は一晩で書き上げられた)が、村人達にアニメ製作の経験など無く、技術も絵の才能も皆無に等しく、製作期間も僅か一週間しか与えられなかったために製作は難航、完成は不可能な状況に陥った[注 6]。
- 放送二日前にデデデを主役、カービィを悪役とした内容にすり替えられ、『星のデデデ』として放送される事となり、音声はフーム達本人がぶっつけ本番でアフレコしたが、落書きレベルの作画(1シーンだけデデデとエスカルゴンの顔がリアル調になる)、棒読みの演技、戦いの最中に関係ない話を長々とする冗長なシナリオ(勿論パームが書いたものではなくデデデが用意したもの)、僅かなカメラワークとおしゃべりで動きの無さを誤魔化す演出と、全体的に惨憺たる出来であり、挙句の果てに色の塗られていないセルや鉛筆描きの絵コンテがそのまま放送され、カービィの描いた幼稚園児の絵のようなセルが流れる[注 7]、アニメのフィルムが原因不明の焼き切れを起こすと言う暴走ぶりで放送は終了した。
- ホーリーナイトメア社のネットワークを利用して全宇宙に放送したにもかかわらず視聴率は0.001%で、900億デデンの損失を抱え、デデデ達は請求を免れる為に「タダで続きを作る」と宣言してしまい、エスカルゴンとワドルディ達が放送と同時にリアルタイムでセルを描くと言う方法で第二話を放送、結果最早アニメとすら呼べない代物にしかならなかったが、酷さを通り越したシュールな内容が笑いを誘い、逆に好評だった(フーム曰く「酷さも極めると芸術」)。
- なお、オープニングは歌、アニメーション共に本作の第一期OPのセルフパロディである。海外版は日本版とオープニング演出が違う為、それに合わせて様々なシーンを繋ぎ合わせて編集された独自のオープニングに差し替えられている。
- デデデで1分クッキング
- 第57話に登場した料理番組。タイトルは1分クッキングだが、時計を見る限り調理に35分は経過していた。
- ワドルディ達が大盛りクリームパイをレンジの中に入れてスイッチを押した途端、大盛りクリームパイがレンジから飛び出しデデデの顔面に直撃する事故が起きた。その翌日「顔面貼り付きパイ事故調査委員会」が組織され、事故がどのようにして起きたのかを、エスカルゴンが笑いながら再現、そこに乱入したデデデとのパイ投げ合戦の様子も放映されたことで更に村中から爆笑され、怒ったデデデによって打ち切られた。
- 尚、パイがデデデの顔に直撃するシーンは住民にとって爆笑するほどの大ウケであり、視聴率は100%まで上がった。
- パイで処刑でショー
- デデデで1分クッキング(前述)の打ち切りに伴い放送された番組。落書き・信号無視・立小便・反逆罪など、あらゆる罪を犯した者にパイをぶつけて公開処刑するというもの。裁判無しで行われる。
- 直撃!晩ごはん
- 第59話に登場。番組名は「突撃!隣の晩ごはん」から。
- デデデ城での料理に嫌気が差したデデデが住民の夕食を食べるべく始めた番組。料理を食べたデデデ大王が星の数で評価を行い、「星一つにつき百万デデン」の賞金が贈られることになっていた。
- 最終的にカニ魔獣に襲われたデデデに対し、フームが助けるかわりにこの番組を中止するよう要求したことで終了した。
- 大王のブランチ(第62話)
- 番組内のコーナー「メーベルの今日の運勢」が当たるという事で有名になる。
- 新春ビッグクイズショー
- 第64話に登場。公開番組。意図された抽選により1組2人のチームが5つ選ばれてクイズで対決する。
- 優勝者には「惑星ハワイ3泊4日の旅」が賞品として与えられる予定だった。賞品に目が眩んだデデデとエスカルゴンのチームは最終問題で不正を働くも、すぐに発覚。惑星ハワイ旅行の賞品は取り消しとなり、その代わりに花火と共に打ち上げられる罰ゲームを受けた。
- チャンネルDDDテレショップ
- 第82話に登場。テレビショッピング。リョウリガーZのパーツがフードプロセッサーとして販売された。価格はそれぞれ雑巾1枚付きで89,500デデン。
- 星のフームたん
- 第89話に登場した、ナイトメア社が派遣したオタクアニメーター三人組のオタキングが制作したアニメ。
- 星のデデデ(前述)の失敗に懲りないデデデが再度アニメ制作を目論むも、スタッフとして取り寄せたオタキングの意向(趣味)によって、最終的にデデデの希望を完全無視して製作・放送された。
- 作画のクオリティ自体は高いがそれだけであり、美化されたフームがずっと放送されるだけでストーリー性は皆無、フームの声は盗聴した物を使用し、それに合わせてアニメを作っているので展開にも脈絡が無い。しかしオタキングにとっては自分達の趣味を実現できた為、大成功との事。
- フームは当初こそ短期間でアニメを完成させた事を賞讃したが、このアニメの内容を観た途端に激怒して鬼になり、オタキングをハンマーで追い回した。
天体[編集]
- ポップスター
- カービィやデデデ大王たちの住む惑星。ゲーム版では黄色い星に色とりどりのリングがかけられた形をしていたが、アニメ版では地表付近のみの登場となっており、全体的にどのような形をしているかは明らかにされていない。第48話で観光客が登場したり第57話におけるフームの「食糧不足で困っている国もある」といった旨の台詞などから、プププランド以外にも国が存在する事が分かっている(エスカルゴンも元はプププランドの住人ではなく外国の住人である)。
- ピピ惑星
- 第21話にて名前のみ登場。国家元首はローナ王女。惑星全体がひとつの国として機能している模様。宇宙船を作ることができ、かつ惑星間を自由に移動できるほどの科学技術を持つ。
- 妖星ゲラス(ようせいゲラス)
- 超巨大な小惑星。表面は赤いガスやマグマで煮えたぎっている。
- 第41話・第42話にかけて登場し、ポップスターへ接近した。作中の描写を見る限りでは、ナイトメア社の干渉によってゲラスの本来の軌道が逸れたようである。最接近時には火山噴火、暴風などの天変地異を引き起こした。あわやプププランドに衝突しかけたが、最後はカービィ、フーム達の起死回生の作戦によって軌道が再び逸れ、辛うじて衝突は免れた。
- 惑星ハワイ
- 第64話にて名前のみ登場。モニターに表示されていたイラストでは、現実のリゾート地に似ている。
- 謎の惑星
- 第65話冒頭の舞台。正式名称は不明。表面が赤く光っており、妖星ゲラスと酷似している。主な場所としては廃墟と化した城しか確認されていないが、戦闘シーンでは町並みのような景色が映っている。
- ナックルジョーはこの城でパワードマッシャー率いる魔獣軍団と死闘を繰り広げた。城の中にナックルジョーが脱出に用いたデリバリーシステムが残っている。
- カワサキ星、ナゴヤ星
- それぞれコックカワサキとコックナゴヤの出身地で、第86話において名前のみ登場。コックナゴヤの弁によれば、カワサキ星は「寂れた工業地帯の田舎」で、ナゴヤ星は「100m道路や金のシャチホコを有する歴史ある都」だという。
その他[編集]
- 星の戦士
- 侵略者から星を守護する戦士達の総称。例えると悪と戦う正義のスーパーヒーローの様な存在。第3話におけるカブーの話(そのカブーもメタナイトから聞いたらしいが)によると、カービィと同様にナイトメアによって魔獣として生み出されたが、正義の心を持っていたため反抗した者たちを起源としているのだという。この星の戦士達で構成された組織が銀河戦士団であるが、同所属のガールードの異名と思しき「銀河戦士」との関連は不明。
- フォトロン族
- 数万年前に宝剣ギャラクシアを鍛造した光の種族。劇中では人の形をした炎の塊というイメージで描かれた。現在も生き残っているかどうかは不明。
- 銀河大戦
- 太古の昔に起こった、全宇宙を支配しようとした闇の帝王ホーリーナイトメアと、自由を愛し正義を志す星の戦士達が結成した銀河戦士団との大戦争。長きにわたる戦いの結果は、無尽蔵に魔獣を送り込むナイトメアの圧勝に終わり、銀河戦士団は壊滅に追い込まれた。
- プププグランプリレース
- 第35・36話で開催された、プププランド初の自動車レース。ププビレッジの大通り・森・牧場・荒れ地を経由するコースを12周する。カービィ(トッコリが同乗)・デデデ大王とエスカルゴン・フームとブン・村長夫妻・メタナイト卿の5台で争われた。優勝は村長夫妻、続いてカービィ、ブンの順にゴールした。デデデ大王とメタナイト卿はマシン破損により途中リタイヤ。また、デデデ大王が選手を妨害(ハンマーで叩き潰す、まきびしをばら撒く等)、ピットクルーが別の選手のピットを行う(カービィの方はホッへ達がクルーを務めていたが、メタナイト卿の策略によってソードナイトとブレイドナイトが代わりにピットを務めた)、カービィが宇宙艇を降りてホイールで走行する等はルール違反になっていない。
作品の舞台[編集]
「星のカービィ」に登場する主な場所を挙げる。
- プププランド
- デデデ大王が支配する国。海や山など自然が豊かで唯一の集落がププビレッジという非常に小さな国。それ故、カスタマーからはド田舎といわれることもある。住民の大半はキャピイ族とワドルディ族。大昔には古代プププ文明が栄えたと言う。上空から地表を見ると半島のような形をしている事が分かるが、ゲラスが接近した際の天変地異や、ギラウエア火山の度重なる噴火、デスタライヤーによる大規模な破壊活動の影響か、話によって地形が大きく異なっている。
- ププビレッジ
- プププランド、デデデ大王の城の近くにある村。キャピイ族が居住。村の中央にはシンボルとなる大きな木がある。警察署、レストラン、コンビニ、おもちゃ屋、本屋、郵便局、ガソリンスタンド、肉屋(第59話のみ)などひと通りの店は揃っている。しかし宿泊施設は無く、コックオオサカや観光客など作中で村に滞在した人物は基本的にデデデ城に泊まっていた。一度デデデ城にいたすべてのワドルディが村へ流れ込んだために人口が急激に増え、食品の売り上げが爆発的に上がった(フーム曰く「ワドルディ景気」)。また様々な地方から人々が流入してきているようで(第13話)、住んでいる種族はほぼキャピィ族のみであっても出身地は各々違うようである。人口は話によって大きく変動する。デデデの悪巧みや魔獣たちの暴走によく巻き込まれ村の家々や、時には村全体が損壊や壊滅の被害に遭うが次の回にはすっかり元通りになっている。
- カービィの家
- 村外れの丘にある。カマクラ型で、コンクリートか漆喰でできていると考えられる。中には暖炉、テレビ、ベッド、蛍光灯など一通りの装備が整っている。トッコリが不法占拠していることが多い。その間カービィは隣接する木に造られたトッコリの巣穴で寝る(トッコリは、カービィの方が巣を不法占拠していると主張している)。後述のデデデ城のように魔獣により壊れる場合もあるが、次の回には元通りになっている。
- レストランカワサキ
- コックカワサキが営む、ププビレッジ唯一の飲食店[注 8]。当初は大勢の客で賑わっていたが、カワサキが料理下手という設定が定着してからは閑古鳥が鳴くようになった。彼の友人であるフーム達もこの店で食事を取る事は頑なに拒むほどで、喜んで食べるのはカービィ位のもの(カービィにとっては不味かろうが料理に変わりは無い為。但し、度を越して不味いものは例外)。ただし、回によっては村の住人達が普通に食事をしている事も多い。デデデの悪巧みによって度々騒動に巻き込まれ、また、師匠オオサカや兄弟弟子ナゴヤの訪問で閉店の危機に晒される事もしばしば。
- 73話では外食産業で儲けようと考えたデデデの援助によって回転寿司に改装された。寿司自体はロボットが握るので味に問題は無く、初日こそ大盛況だったが翌日以降は住民達が財布を気にするようになった為に廃れ、翌週からは元に戻った。68話では出前サービスを始め、一時は繁盛したが出前が届かない(届けに行ったカービィが食欲と自制心で板挟みになり途中で立ち往生してしまった為)事に怒ったデデデによる裏工作によって誰も注文しなくなった。しかし72話で村長が出前の注文をしている為、サービス自体は続けている模様。
- 猫の目灯台
- 村から離れた海沿いにある青い灯台で、その名の通りレンズ部分が猫の目のような形をしている。48話にて観光ツアーで訪れた。88話などにも登場している。海の生物が魅力らしく、カインが現れる事もある。
- 孤島
- 元・星の戦士の軍人、ダコーニョ軍曹がすむ島。ここでカービィやフーム達は(無理矢理)鍛え上げられた。
- ギラウエア火山
- プププランド唯一の活火山。ブンとボルン署長が落ちそうになる上、デデデが魔獣「ファイアーゼリー」を投げ込んで観光客達が襲われたりもした。ペンギー軍団が攻め込んできたときはデデデとカービィの連携プレイによって噴火させることで一役買った。名前はキラウエア火山から。
- スタジアム
- 話によって普通の競技場であったり、昔のコロシアムのような雰囲気と、様相がまるで異なる。いつも有るという訳ではなく、デデデ主催による何らかのバトルが行われる際に建設される事が多い。第91話では魔獣ウィリーの暴走によって建物ごと崩壊した。
- ウィスピーウッズの森
- 森の王者ウィスピーウッズが住む森。木々が生い茂っておりウィスピーウッズの所まで行くことが出来るものは限られている。
- 東の森
- 樹齢800年以上の大木、アコルが住んでいる森。近くには大きな滝がある。リックやクー、ポン、コン、ヌラフ、ネリーなど「3」で登場したキャラクターなどがアコルを住処にしている。
- 森
- 魔物が出るという伝説がある森。第45話・第46話の肝試し大会に使われた。
- 墓場
- 前述の森を抜けた場所にある墓場。肝試し大会の賞品はここに埋められていた。
- お化け屋敷
- 墓場に雷が落ちると共に突如出現した不気味な洋館。入り口の扉は不用意に開けた者しか入れない仕掛けになっている(メタナイトはこれを利用し、ギャラクシアをドアのストッパー代わりにして屋敷に入る事が出来た)。内部は永遠に続く螺旋階段や不気味な目覚し時計が鳴り続けている部屋など、お化け屋敷らしい仕掛けが満載であった。地下室は儀式場のような場所になっており、カービィをナイトメア社に転送するためのデリバリーシステムが偽装されて設置されていた。最後はファイアカービィがガボンに放った炎により全焼してしまった。
- ナイトメア要塞
- ホーリーナイトメア社の本社にして超巨大な機械惑星。プププランドから900光年離れたところに存在しており、生み出した魔獣を宇宙中に拡散させて宇宙を支配しようとしている。このアニメで最も巨大な建造物であり、ププビレッジを覆い隠したデスタライヤーも要塞の前にはゴマ粒程度である。
- 要塞の守りは堅く、デスタライヤーを多数配備しており、レーザー対空砲も充実している。しかし内部の警備は手薄で、一度同社を裏切ったナックルジョー、ギャラクシア奪還を目論むナイトメアに図らずも加担していたシリカや銀河戦士団の生き残り達の逆襲を受けデスタライヤーを奪取されるという失態を犯した。
- 内部は通路一つをとっても非常に広大であり、宇宙船以外で要塞内を移動するには各所に設けられたレール式のリフトを使う必要がある。主な施設・場所としては、巨大なモニターのある司令室、デリバリーシステムの部屋、悪夢の生まれる場所、魔獣養成学校などがある。司令室が要塞の主たる核となっているらしく、メタナイト卿たちが潜入した後、カワサキらが仕掛けた時限爆弾の爆発により要塞は消滅した。
デデデ城および内部の部屋[編集]
デデデ城はデデデ大王の城。ププビレッジの村外れにある山の上に建つ。一見古城のような厳かな外見をしているがまだ作られて新しい建物なので、消火装置や自動シャッター、エレベーターなど現代設備も投入されている。デデデの趣味が反映された城で、いたるところに小さなデデデ大王の像やレリーフが設置され、地下牢に至っては不気味な骸骨が横たわっている(ただしこの骸骨は雰囲気を盛り上げるための作り物である)。
住人の序列はデデデ大王>ドクター・エスカルゴン>メタナイトとパーム>その他の大臣一家>ソードナイト・ブレイドナイトとワドルドゥ隊長>ワドルディ。
城内は非常に複雑な造りになっており、城の中に住んでいるフームでさえ知らない部屋や通路が至る所に存在する。詳しい内部構造や間取りは不明で、目測で地上推定5階、地下は36階まであることが確認されている。第26話でチリドッグのせいで火事になったが、すぐにワドルディによって消火された。また漫画版のそれと同じように、カービィの歌などでどんなに酷く壊れても必ず再建されたが、最終回では壊れたまま放置されていた。全体的に薄暗い。 カービィやホッへ達がよく出入りしている他、第31話では遊園地、第42話では避難地として住民達が城内に入っている。
ナイトメアとの最終決戦直前に、デスタライヤーの襲撃で城は崩壊。ププビレッジが元通りになったのに対し、城はデデデへの支持率が0で今まで犯した罪への贖罪の為か最終回では崩壊した状態のままであった。
- 王座の部屋
- デデデ大王の王座があり、人民がデデデ大王と謁見する時に使われる(だが実際にそのようなシーンが見られたのは第1話だけであり、それ以降はそういった描写はほとんど見られない)。立派なドアがある。大王の椅子は移動可能であり部屋の後ろから城のどこにでも行けるシステムになっている。部屋の上にテレビがついており、城のどこでも見られるようになっている。室内のデザインは全ての話で同じだが、破壊させた城を修復したためか城内での位置はバルコニーの隣だったり、廊下に面していたりと話によってまちまちである。この部屋にはナイトメア社から魔獣を転送するための機械「デリバリー・システム」があるが、国家機密に指定されている(後にデデデ大王も自ら存在を暴露した)。
- 大臣の家
- 城の中にマンションの一室のような形で存在する。ただし城のどこにあるのかは不明。居間、大臣夫妻の寝室、子供部屋2つ、洗面所、風呂などがある。
- デデデ大王の部屋
- 他の部屋よりも断然広く、ベッドも大王らしくそれなりに大きい。大画面テレビやロイヤルデデデカントリークラブの完成予想図であろう絵、なぜか大王の身長と同じくらい巨大なラジカセ等が置かれている。
- エスカルゴンの部屋
- エスカルゴンが寝室や発明の作業場として使っている部屋。彼のヘソクリの宝石が隠されている。豪華なワンルームマンションのような造り。やはり城のどこにあるのかは分かっていない。専用の洗面所があるが、トイレは無い。
- メタナイトの部屋
- メタナイト、ソードナイト、ブレイドナイトがここで生活している。暗い物置のような石造りの部屋に畳が一畳敷いてあり、行灯を置いた質素な造り。壁にはソードナイトとブレイドナイトが盗賊をしていた頃の武器が掛けてある。暖炉の中に隠し通路があり、ここを通ってワドルディの食堂へ行くことができる。デデデ大王から貰ったテレビが置かれており、メタナイト達もそれなりに視聴している。
- デデデ大王とエスカルゴンの研究室(デデデ大王の趣味の部屋)
- 税金で買った変な機械が大量に放置されている。第41話でフームはここにあった天体望遠鏡で妖星ゲラスを観測した。城の四隅にある尖塔のどれかの内部にあるとされている(78話)。
- 大広間
- 天井が高く、聖堂のような雰囲気の非常に広い部屋。第38話で魔法学校の教室として初登場。92話ではワドルディの食堂になっていた。メタナイトの部屋と抜け道でつながっている。
- ワドルディの大部屋
- ワドルディ、ワドルドゥが暮らす、家畜小屋のような粗末な部屋。壁に棚があり、そこに藁を敷いて寝ている。
- トイレ
- ワドルディやデデデ大王などが利用する便所で男性用の便器は無い。過去にエスカルゴンはデデデによってここに閉じ込められ、トラウマを植えつけられた為、恐怖のあまり夜中に行く事が出来なくなったらしい。また、パームが結婚指輪を誤って流した事もある。
- 地下室
- 第2話によれば、地下36階まである。第6話以降テレビ局「チャンネルDDD」のスタジオとして使われている。他にも工場があったり、遊園地のアトラクションが設置されたりと中は結構広いようである。
- 調理室
- デデデ大王の食事を作る場所。調理台や水回り、ガスコンロなど、現代の台所用品が完備されている。26話ではチリドッグが換気扇のフードを天ぷら鍋に落下させ火災が発生した。また、エスカルゴンが料理されそうになったのもここである。隠し扉がある。
- 格納庫
- 宇宙戦艦ハルバード(前述)が建造されていた場所。
- 風呂部屋
- デデデ大王専用の風呂。カーテンがついており、常に泡風呂。
- 図書室
- 一般的な本や絵本、生物図鑑、漫画やビデオなど多彩な資料を所蔵している。フームが普段から入り浸っており、海洋生物の研究や惑星ゲラスの軌道計算をここで行った。当の所有者であるデデデ大王は図書にほとんど関心を示していないが、恐竜について興味を持った時に一度だけ使用した。
デデデ城外観[編集]
- 庭
- 普段はブン達の遊び場やバーベキュー場として使われているが、ある時は遊園地やパーティー会場として使われる事もある。大きな噴水が設置されており、戦艦ハルバードの格納庫へと通じる秘密通路が隠されている。
- 城壁
- 複数の大砲が設置されており、城壁の上では槍を持ったワドルディ達が城の警備をしている。
- 屋上
- ヘリポートとなっており、ここでコックオオサカ(実はポポンが変装した偽物)やピピ惑星から来たローナ王女達を出迎えた。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ 次の回では、何事も無かったかの様に登場している。
- ↑ デデデ本人は次の話で何事も無かったかのように登場している。
- ↑ デデデを診察したヤブイ曰く「生きているのが不思議だ」「まだまだ太り続ける」という状態であった。
- ↑ 星のカービィシリーズにおいて大企業と称される敵対組織は、後に『星のカービィ ロボボプラネット』のハルトマンワークスカンパニーが登場している
- ↑ 61話でのエスカルゴンの発言より。
- ↑ デデデは一度、放送を延ばすようカスタマーサービスに言ったが、テレビ放送に穴を空ける際の違約金として9900億デデンを要求されてしまい結局放送は予定通りに、当日まで更に村人達を酷使してアニメ制作を急がせることになった。
- ↑ 同話の作画監督を務めた谷口淳一郎によれば、この絵はシリーズの作画監督の一人だったはしもとかつみの息子(当時6歳)が描いたもの[3]。
- ↑ 17話では他にも飲食店がある事を示唆する台詞があったが、29話ではエスカルゴンが「他に店がない」と発言しており、唯一の飲食店という設定となった。事実、29話のレストラン・ゴーンを除けば作中で他の飲食店は一切登場していない。
出典[編集]
- ↑ 星のカービィ20周年記念で刊行された星のカービィプププ大全のアニメ資料による
- ↑ 星のカービィプププ大全、181頁。
- ↑ 谷口の2014年5月20日のツイート、2021年10月17日確認。