魚雷
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魚雷 (ぎょらい)とは水雷の一種である魚形水雷の略語である。
概要[編集]
形は細長く、文字通り魚形である。先端に信管と爆薬を備えた火工品である。気室内の空気の中の酸素とを使って内燃機関でスクリューを回転させて自走し、目標とする船の喫水線以下を爆破させて浸水させ、沈没させる兵器である。水雷はただ浮遊するだけの兵器であるが、より積極的に敵艦船を攻撃する兵器として19世紀後半に登場した。
歴史[編集]
当初は圧搾空気でスクリューを回転させていたが、高熱の空気が効率が良いことが分かり、空気を高熱に保つ燃料を搭載した。さらに、この燃料と空気を用いて熱機関でスクリューを回転させた方が効率が良いため、現在の姿となった。また、深度を一定に保つ装置や、艦艇から発射直後に角度を変える装置も開発された。空気に変えて酸素を使用する酸素魚雷は各国が開発したが、試験途中で爆発事故が起きるなどして断念した。しかし、大日本帝国海軍は最初は空気を使い、徐々に酸素の割合を増やす方式を取る形で開発に成功し、これはさらに効率が良い上に、無航跡なため、大きな戦果を挙げた。大日本帝国海軍はこの酸素魚雷を極秘にし、当然のことながら下記参考文献「青年學校海軍知識」には収録されなかったが、同盟国のドイツがこれを知り、詳細な知識を熱望した。
運用[編集]
潜水艦、水雷艇、魚雷艇の主兵器であるほか、巡洋艦、駆逐艦、軍用機でも使われた。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- 大日本帝国海軍省『青年學校海軍智識』軍人會館出版課昭和15年5月20日改訂増補発行。