教科書

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教科書(きょうかしょ)とは、広義には「これが頭に入っていれば、世の中なんとかなる」というマニュアルをいい、教義では学校の授業において用いられる教材としての図書・書籍(教科用図書の略)などをいう。

概要[編集]

ここでは主に狭義の教科書の話である。
小学校から高等学校[注 1]で教科書と認められるものは、文部科学省学習指導要領に適っているかの検定を行い、それに合格したものである。
検定に合格した教科書とほぼ同じ内容でも、検定を受けていない場合は教科書とは認められず、副教材やワークブックとして扱われる。
小中学校では、指定の教科書を使わず、副教材やワークブックだけで授業を行うことは、建前としてはできない。ただし、検定を通った教科書にもデマゴーグやプロパガンダを含んでおり、たっぷりとが振りかけられているので用心しよう。「子供はリテラシーがないから通るだろう」とか共産主義者は考えるらしいが、子供はそんなに甘いもんじゃない(笑)
つーても「国定教科書」と「検定教科書」以外の「教科書」はいくらでもある。大学では検定もクソもないので、既存の出版物や講師が書いた教科書が用いられることも多い。『ファインマン物理学』や『一般化学』などが知られている。
教科書は新入生であれば合格者説明会やオリエンテーションのタイミングで渡され[1]、進級時は新年度の始業式の日に渡される。費用は義務教育では無償である[注 2]
一度に全教科の教科書を渡されるため、保護者と一緒に下校できる新入生はともかく、在校生は重い荷物を抱えて下校することになる。中には合格者説明会の日は教科書の購入注文のみを行って入学式に間に合うように自宅へ配送を行う学校や、学校指定の書店で購入する学校もある。
大学などの高等教育機関や高等学校の専門科目の一部や学校設定教科については、国が教科書検定を行なっておらず、市販の専門書が教科書として使われる。大学では講義を担当する教授の著書が教科書として指定されることもある。

日本国外[編集]

  • 韓国は敗戦前の日本のように国が編纂した国定教科書2009年まで用いられていた。
  • 欧米では、教科書が分厚く、普段は貸与制で学校置きの国がある。
  • 日本のように義務教育で無償で教科書支給が行われない国もある。

脚注[編集]

  1. 最近は副教材などもあって嵩張るし重いので、「教科書販売日」というのがある。

関連項目[編集]

関連書籍[編集]

  • リチャード・ファインマン 著/坪井 忠二 訳『ファインマン物理学』
  • ポーリング(親子)著/関 集三・千原 秀昭など訳『一般化学』

その他、「とりあえず買って持ってますけど、いまひとつ読みこなしていないように思うんですが」とか言うとビビッて逃げるヘタレが多いので、「護符」的な効用がある。とはいえ、「ほぅ?」とかいって喰いついてくる人もいるのだが、面倒臭いと思っても真面目に対応すると人生が豊かになる。

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  1. 高等専門学校の3年前半までと高等専修学校でも高等学校の教科書が使用される。
  2. 学制改革直後は有償だったが、1961年の高知県での教科書無償闘争をきっかけに1963年から年次進行で小中で無償化された。