詐欺バス停
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詐欺バス停(さぎバスてい)では、停留所名と所在地の実態に食い違いが発生しているバス停について解説する。
概要[編集]
ほとんどの場合、バス停の名は地名もしく最寄施設に由来する。例えば「市役所前」と名前が付けられているバス停は、市役所の前にあるものと推定される。しかし中にはバス停が最寄施設から離れているものもあり、由来となった施設が移転したり、閉鎖・取り壊し・名称変更されたにもかかわらずバス停名だけ残るケースがある。
詐欺バス停一覧[編集]
現存[編集]
東京[編集]
- 江東車庫前
- 東京都交通局江東自動車営業所と同様に、江東区ではなく墨田区江東橋に所在する。
- 京王ストアー前
- 三鷹市に所在する小田急バスのバス停。現在は京王ストアーではなく「キッチンコート」に名称変更が行われている。
- 恩方ターミナル
- 同じく八王子市にある西東京バスのバス停。バス停名にターミナルとあり、英訳も”ONGATA-BUS TERMINAL”ではあるが、いざ降り立ってみるとバスの車庫があるだけで、ターミナルという感じが全然せず閑散としているので半ば詐欺。ただしターミナルの本来の意味は「終点」なので間違ってはいないが、一部系統ではここは終点ではなく途中停留所のため、やっぱり詐欺バス停である。しかし、後述の通り「繊維団地」だった時よりはマシかもしれない。
- 立野橋
- 西武バス・関東バスのバス停留所。昔は立野橋という橋があったが、現在は千川上水の暗渠化に伴って水路ごと消滅し、橋は消え去っている。なお、関東バス青梅街道営業所が近接。
- かえつ学園西
- 東京都江東区にある私立学校「かえつ有明中学校・高等学校」の名前がついたバス停。かえつ学園は2つ前の「都橋住宅前」が最寄りである。
- 県境
- 神奈川県との県境付近に位置するバス停だが、実際は県境までに於部屋バス停があり、東京側から県境に近いのは於部屋のほうになっている。
関東(東京以外)[編集]
- 横浜さとうのふるさと
- 横浜市鶴見区大黒町にある。鶴見駅から出発する横浜市営バス181系統の終点である。バス停名の由来となった横浜さとうのふるさとは2004年に閉鎖されている[1]。
- 松下通信前
- 松下通信脇
- どちらのバス停も横浜市港北区綱島東にあり、松下通信前は綱島街道上に、松下通信脇は綱島街道から東方面に一本入った道路上に設置されている。通るバス路線はそれぞれ、日81系統・日92系統であり、どちらも日吉駅・綱島駅間を結んでいる。バス停の由来となった松下通信工業の本社・事業所は1960年から当地に建っていたが、2011年に閉鎖され、取り壊しの上、Tsunashima サスティナブル・スマートタウンの建設が行われている[2]。
- 安房白浜駅
- 南房総市に所在するバスターミナル(バス駅)である。そのため、駅を名乗っているが近くに鉄道駅はない。JRバス関東と日東交通が発着する。
- 体育館前
- 宇都宮市にある関東自動車のバス停で、栃木県体育館が西川田にある現在の場所に移転した結果、詐欺バス停と化した。
- 栃木医療センター前・栃木医療センター正門前
- 上記の体育館前バス停のお隣で、医療センター周辺の構造もあり”前”と名乗っておきながら、バス停から医療センターに行く事が少し困難な半ば詐欺バス停。
中部[編集]
山梨はここで扱う。
- 湯村ショッピングセンター
- 甲府市にある山梨交通のバス停。かつては「山梨交通湯村ショッピングセンター」が存在していたが、「オギノ湯村ショッピングセンター」を経て2018年に閉店してしまった。現在は「いちやまマート湯村店」が立っており半ば詐欺状態であるが、一時期は解体されて更地だったため完全に詐欺バス停であった。
- 積翠寺
- これも甲府市にある山梨交通のバス停で、12系統の終点・13系統の起点でもある。上積翠寺町所在で地名的にはあまり詐欺ではないが、名を冠する積翠寺や積翠寺温泉へは距離がある上に坂を登る必要もある半ば詐欺バス停。
- 小笠原車庫
- 南アルプス市にある同じく山梨交通のバス停で、46系統の終点でもある。小笠原車庫と名乗っておきながら近くにバスの車庫は存在しない。
- 丸子町・丸子駅・丸子駅前
- 名称は違うが、いずれも長野県上田市の同じ場所にあり、JRバス関東、上田バス、千曲バス、東信観光バスが乗り入れる。「丸子町」のバス停名は良いが、「丸子駅」「丸子駅前」の各バス停名は近くにあった上田丸子電鉄の駅が廃止になった後も現在に至るまでこのバス停名となっており、近くに鉄道駅がないにも関わらず駅や駅前を名乗っているため詐欺である。
- 倉田病院前
- 長野県松本市にある。アルピコ交通に属する。61-62系統の寿台経由村井駅、63系統の棚峯、64系統の倉村が通う。倉田病院を通り過ぎてからバス停がある。
- 長岡温泉駅
- 近くに鉄道駅のない、伊豆の国市所在のただのバスターミナル。過去にも鉄道駅は存在しなかった。伊豆箱根バスが発着する。
- 吉原中央駅
- 前述の3駅同様、近くに鉄道駅が存在しないのに駅を名乗っている富士市所在のバスターミナル。富士急静岡バスが発着する。
- 江島
- 愛知県豊川市東上町丸塚にある豊鉄バスのバス停。実は江島は豊川を挟んだ対岸の地名で、近くの飯田線の江島駅も同じように引っ張られている。それに加えて、路線は異なるものの、同じ会社で豊橋市に「江島町」というバス停(こちらは地名どおり)がある。両バス停の路線とも豊橋駅のバス停に発着しているため、かつてのJR東日本の佐貫町駅と佐貫駅のような実情になっている。
近畿・中国・四国・九州[編集]
- 七条○○(ななじょう○○)
- 京都市営バスにたくさんあるバス停。どの辺りが詐欺かというと読み方で、本来七条通はしちじょうと読むのが正しい。頭のかたいひと曰く四条通(しじょうどおり)との混同を避けるためらしい。
- 上脇
- バス停所在地は、昔確かに神戸市西区伊川谷町上脇であったが、現在は池上で、上脇は他の地域に残っている。上脇は池上と脇の合成地名であり、1kmほど離れた脇地区の名前を含むバス停名は詐欺性あり。
- 勝山小学校前
- 山口県下関市にある。サンデン交通バスの路線経路上[1]にある。停留所の近くには勝山小学校はない。あってもかなり離れている。
過去[編集]
- 湯〜ぐうじょう
- 埼玉県朝霞市に存在する国際興業バスの停留所で、同名の公共施設が近くに存在したが2006年(平成18年)4月をもって営業を停止しており[3]、停留所が「内間木」に改称された2015年(平成27年)10月1日[4]まで、詐欺状態となっていた。
- ひばりヶ丘駅北口
- ひばりヶ丘駅の北口ロータリー移転まで、徒歩5分ほどの移動が必要で、新座市栗原に所在。「東京都シルバーパス」は現在も枠外である。
- 前原歩道橋下
- 小金井市にある京王バスのバス停で、東八道路上に位置する。バス停名となった前原歩道橋は2017年に解体されてしまったため、それ以来詐欺バス停になっていたが、2024年4月1日に「前原町四丁目」に改称され、詐欺状態は解消された。
- 首都大学東京前
- 日野市ミニバスが停車する。バス停名になっている首都大学東京は2020年に東京都立大学に改称されたため、それ以来半ば詐欺バス停となっていたが、2023年9月16日に「東京都立大学前」に改称され、詐欺状態は解消された。
- 首都大学東京入口
- 京王電鉄バスの豊56系統が停車する。上記と同じ理由で首都大学東京前と同様、東京都立大学日野キャンパス最寄りの半ば詐欺バス停だったが、2024年4月1日に「東京都立大学入口」に改称された。ちなみに、最寄りの東京都立大学日野キャンパスの所在地は日野市であるが、首都大学東京入口バス停の所在地は八王子市である
ためマジでややこしくなっている。 - 首都大南大沢北
- 京王バスの南64系統が停車する。上記2ヶ所と同じ理由で東京都立大学南大沢キャンパス最寄りの詐欺バス停だったが、こちらも2024年4月1日に「東京都立大学北」に改称されて詐欺状態は解消。
- 恩方車庫
- たしかに車庫はあるが、オフィスと点検・洗車の設備がメインで、お隣の繊維団地(現:恩方ターミナル)に隣接する車庫の方が規模としては大きかったため、そちらの方が車庫の名を冠するのに相応しかった半ば詐欺バス停。2014年4月1日に「繊維団地」から「恩方ターミナル」諸共、「恩方車庫」から「恩方営業所」に改称されてこちらの詐欺状態はほぼ解消。
- プレジャーフォレスト前
- 「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」が2024年7月13日に「さがみ湖MORIMORI」に改称されて一時的に詐欺バス停に転落したが、同年9月20日に神奈中側も少し遅れて「さがみ湖MORIMORI前」に改称したため解消。
- なお、それよりも昔にプレジャーフォレストに改称されてからも神奈中のバス停はしばらく「ピクニックランド前」から改称されず詐欺バス停であった。
- 新城東高校
- 豊鉄バスの停留所で、バス停名の由来の新城東高校が廃校しても、半年ほど詐欺バス停として放置された。なお、改名後も地名バス停にならず、「旧新城東高校」バス停となっている。
- 松任駅北口
- 移転前まで松任駅北口から少し離れたところにバス停が設置されており、5分程度歩く必要があった。
出典[編集]
- ↑ “横浜さとうのふるさと”. 塩水港精糖. 2004年8月3日時点のオリジナル(リンク切れ)よりアーカイブ。2016年9月6日確認。
- ↑ “パナソニック綱島事業所跡地に次世代都市型スマートシティを開発”. 横浜市 (2015年3月25日). 2015年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月6日確認。
- ↑ 旧憩いの湯施設有効利用検討報告書 - 朝霞市
- ↑ 西浦和営業所 運行系統図改訂履歴 | 国際興業バス