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井の中の蛙 大海を知らず

 - 日本のことわざ

のビーチ
沖縄の海

(うみ)とは、地球などの岩石質の天体の低地に存在する、膨大な量のなどの液体を占めた箇所である。海洋ともいう。

地球の海[編集]

地球の海は、地球の表面の71%を占める。海はすべて繋がっており、単独で存在することはない。これがと異なっていることである。海水(海の水)には、3-4%の塩化ナトリウムが溶けている。その他、ほとんどの元素が海水に溶けている。地球上には、13.5億立方キロメートルの海水が存在する。地球上にある水の97%が海水である。

海洋の一覧[編集]

この他、太平洋には日本海東シナ海南シナ海、大西洋にはカリブ海などの付属する海も存在する。

凍結[編集]

北極海や南極海は、凍結している時季・場所が多い。ただし、海水には塩分が含まれるので、0℃ではなく-1.8℃を下回らないと凍らない。また、の水と異なり、海水には対流があるため、なかなかこの水温を下回ることはない。凍った海水を海氷という。

海流[編集]

海には流れのあるものがあり、海流という。低緯度地方から高緯度地方へ流れる海流を暖流、逆は寒流という。日本周辺には、黒潮対馬海流などの暖流、親潮リマン海流などの寒流が存在する。これによって地球の気候に大きく関わってくる。

海の利用[編集]

「海を制す者は世界を制す」というように、大量の物資を運べる船を操ることによって軍事、貿易としての役割を果たしている。海には多くの生物が生息し、漁業によって生活が成り立つ。海には大量の塩化ナトリウムが溶けているので、海水を乾燥させて食塩として利用している。また、海水の塩分を取り除き、淡水にする蒸留装置も存在する。

海の誕生[編集]

太陽系惑星が誕生した当初は海は存在しなかった。無数の岩石が衝突した原始惑星表面は溶けた岩石であるマグマオーシャンによって覆われた灼熱の世界であった。金属のような重い物質は惑星中心部に沈み込んで核となった。やがて原始惑星表面は徐々に冷えて岩石に含まれていた水は上昇気流によって上空に運ばれて冷却し、となって原始惑星表面に降り注いだ。当初は高温の地表によってすぐに蒸発した水は再び蒸発して雨となって地表に降り注ぎ、やがて地表を冷やして多くの有機物を溶かして河川となって低地に至り、水を貯めていった。池は湖となり、それが広がって海となった。このとき、生物が誕生した可能性もある。

後期重爆撃期[編集]

この原始惑星に大量の隕石が降り注いだ。これが後期重爆撃期である。海は蒸発して生物は絶滅し、原始惑星の表面は再びマグマオーシャンとなった。

地球以外の海[編集]

太陽系の衛星の海[編集]

土星の衛星エンケラドスの地下には、水の海が存在するため、生命が存在することが期待されている。また、同じ土星の衛星タイタンにはメタンの海が存在する。

太陽系外惑星の海[編集]

太陽系外惑星にも海があると考えられているものが存在する。中には、表面全てが海になっていてがないものもあると考えられている。このような惑星を海洋惑星という。

関連項目[編集]