ヴォルガ川
ナビゲーションに移動
検索に移動
ヴォルガ川(ロシア語:Волга、マリ語:Юл、チュヴァシ語:Атӑл、カザフ語:Еділ、タタール語:Идел、ノガイ語:Эдил、カルムイク語:Иҗил-һол、エルジャ語:Рав、英語:Volga)は、主にロシアを流れる河川[1]。ロシアの母なる川の異名を持つ。
総延長、流水量、流域面積がヨーロッパで1位である。その他、海ではなく内陸の湖に流れ込む河川としては世界最大の規模を誇る。
総延長は3530km[2]、流域面積は1360万㎢、年間流水量は254㎦である。
ヴォルガ川の沿岸には、上流から順にニジニ・ノヴゴロド・カザン・サマーラ・ヴォルゴグラードの4つの100万都市が位置する。どれもロシアを代表する重要な大都市である。流域にはモスクワも含まれる。
ブルガリア・ブルガール人との関連[編集]
ブルガリアという国名は、国民の人種名でテュルク系の遊牧民ブルガール人に由来し、意味は「ヴォルガ河流域から来た人」。 大ブルガリア(中世)は、 ヴォルガ川下流からドニエストル川までの範囲のカフカース山脈北部・ステップ地帯でスラブ人を支配した。 後継国家ヴォルガ・ブルガール(銀ブルガール)も、ヴォルガ川とカマ川の合流地点に建国された。 自発的なイスラム教への改修の後、一度はモンゴル帝国を撃退したが中心都市であったボルガール(現ボルガル近郊)はジョチ・ウルスに支配された。 その後ブルガール人はタタール人と混血が進み、現在のロシア連邦沿ヴォルガ連邦管区タタールスタン共和国の住民はこうしたブルガール人の子孫と見られている。タタールスタン共和国の首都はヴォルガ川沿岸の都市カザンである。