治水
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治水(ちすい)とは、洪水・高潮・津波などの水害や、土砂崩れ・土石流などの降雨による土砂災害から人間の生命・財産・生活を防御するために行う事業をさす。
概要[編集]
河川工学の部門としては最も重視される分野である。政治の「治」の文字は元来治水の意味であり、公共事業の根本であった。具体的には、堤防・護岸・貯水用ダム・貯水池・放水路・遊水池などの整備や、河川流路の付け替え、氾濫地における人間活動の制限、などが含まれる。
河川の3作用[編集]
河川に流れ込んだ水は上流で岩石を削り取り、下流へと運搬して堆積する。この一連の作用を河川の3作用という。流水の運搬力は流速の6乗に比例することから、豪雨や雪解け、ダムの放水によって流速が増すと流水の運搬力は飛躍的に増大し、非常に危険である。
河川の浸食作用[編集]
沿革[編集]
日本では縄文時代では定住生活がなかったので治水対策を行う必要はなかったが、弥生時代になり、農業を行うようになって定住生活が始まると、治水対策を考える必要に迫られた。江戸時代から徳川幕府や大名が主導して本格的に行われた。
現状[編集]
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- 室田明『河川工学』技報堂出版2001年1月31日1版10刷発行
- 山村調査グループ『村の記憶』桂書房2004年11月3日増補改訂
- 力武常次、都築嘉弘『チャート式シリーズ新物理ⅠB・Ⅱ』数研出版株式会社新制第11刷1998年4月1日発行
- 矢野隆、大石隼人『発変電工学入門』森北出版株式会社2000年9月13日第1版第4刷発行
- 椹木亨、柴田徹、中川博次『土木へのアプローチ』技報堂出版1999年1月25日3版1刷発行。