寺洞区域

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寺洞区域(サドン-くいき/寺洞區域)は平壌直轄市東部・東平壌と呼ばれる地域にある、平壌直轄市19区域のひとつ。

平壌直轄市 寺洞区域
位置
各種表記
チョソングル사동구역
漢字:寺洞區域
日本語読み仮名:じどうくいき
片仮名転写:サドン-グヨク
ローマ字転写 (RR):Sadong-Guyeok
ローマ字転写 (MR):Sadong-guyŏk
英語表記:Sadong-District
統計(2008年
面積:118.9 km2
総人口:140,869 人
行政
国:朝鮮民主主義人民共和国
上位自治体:平壌直轄市

地理[編集]

大同江の南東岸にあり、東を黄海北道祥原郡・同道勝湖区域、南を同道中和郡平壌直轄市力浦区域、西を大同江区域船橋区域東大院区域と、北は大同江を挟んで大城区域と接する。

区域のほとんどは平壌平野の広く平坦な地形だが、南東部は祭霊山(341m)・亀越山(206m)・メチュリ山(232m)・神筆峰(185m)などが多少標高の高い山地が、北西部には豆樓峰・高頭山・チルサン・プント山などの緩やかな丘陵が形成されている。河川は大同江が区域の北部を北東から南西へ流れ、南江が南東から北西に向かい大同江に合流する。 祥原江は、区域の東の境界を成し、南から北向かってに流れ、梨峴里付近で南江に合流する。西南部は戊辰川が西に向かって流れ大同江に合流する。特に北部は、大同江と南江の沖積平野であり平壌平野の一部・美林平原が東西に長く形成されている。

歴史[編集]

  • 李氏朝鮮時代 - 平壌府禮安部大同江坊・椦伊坊・栗里坊・秋鬱美坊であった
  • 1896年 - 平壌府大同江面・青龍面・栗里面・秋乙美面となる
  • 1914年 - 平安南道大同郡大同江面、栗里面、青龍面、秋乙美面に分離された。
  • 1930年から1940年初め
    • 大同江面に綾羅里・東大院里・佛堂里・石岩里・船橋里・新里・梧野里・鰲村里・栗里・衣岩里・將進里・貞柏里・助王里・土城里が編入
    • 栗里面に舊東倉里・松新里・新東倉里・長池里・將泉里・七山里の6里が編入
    • 秋乙美面に美林里・蘋里・寺洞里・新里の一部の4里が編入
  • 1946年9月
    • 平安南道平壌市平壌直轄市に昇格。
    • 大同郡林原面の一部と美林一里・美林二里・寺洞一里・寺洞二里・寺洞三里・将泉里・高山里・南四里・北四里・上五里・陽岩里・青湖里を以て、平壌直轄市北区を新設。
  • 1947年
    • 青龍面が秋乙美面を合併し、中和郡青龍面となる
    • 同年に中和郡青龍面が江東郡に移管
  • 1948年
    • 陽岩里・青湖里が高山里に編入。
    • 上五里が林興里に改称。
  • 1952年12月 - 郡面里統廃合により、北区を北区域に改称。
    • 南四里と北四里を合併し、南北四里を設置
    • 高山里が林興里に編入
    • 東区域東倉里・松新里・衣岩里を編入
  • 1954年 - 勝湖郡金灘里の一部が美林二里に編入
  • 1955年2月 - 都市部のに改編
    • 寺洞一里を休岩洞に改称
    • 寺洞二里を分割し、大泉洞を新設
    • 寺洞ニ里と寺洞三里の一部を分離し、寺谷洞を新設
    • 寺洞三里の残部・松新里の一部が東区域栗一里の一部と合併し、沼龍洞が発足。
    • 東区域紋繍二里の一部を分離し、紋繍洞を新設
    • 東区域紋繍一里を分割し、北繍洞・冷泉洞を新設
    • 南北四里を分割し、安鶴洞・三神洞を新設
    • 林興里の一部を分離し、高山洞を新設
    • 衣岩里の一部を分離し、塔済洞を新設
  • 1958年6月
    • 東区域東大院洞・東紋洞・栗洞・紋新洞・三馬洞を編入
    • 高山洞・林興里・三神洞・安鶴洞を新設の大城区域に編入
  • 1959年9月
    • 北区域が寺洞区域に改称
    • 東大院洞・栗洞・紋新洞・三馬洞を船橋区域に編入
    • 紋繍洞の一部を船橋区域紋新洞に編入
  • 1960年10月
    • 東紋洞・紋繍洞・北繍洞・衣岩洞・塔済洞を新設の大同江区域に編入
    • 冷泉洞を新設の東大院区域に編入
    • 大泉洞と将泉里の一部を合併し、豆樓洞を設置
    • 船橋区域七仏里の一部を分離し、七仏里を設置
    • 勝湖区域金灘里を編入
    • 松新里の一部を船橋区域栗谷洞に編入
  • 1963年
    • 美林一里・美林二里の各一部を合併し、三骨洞を新設
    • 松新里の一部を分離し、松花洞を設置
  • 1965年
    • 祥原郡徳洞里、勝湖区域梨峴里・五柳里・大園里を編入
    • 寺洞・寺谷洞・沼龍洞を大同江区域に編入
    • 将泉里が力浦区域石井里の一部と合併し、将泉洞を新設
  • 1967年
    • 松新里が松新洞に昇格
    • 美林二里が美林洞に昇格
    • 美林一里を南山里に改称
  • 1972年
    • 南山里が南山洞に昇格
    • 松新洞を分割し、松新一洞・松新二洞を設置
  • 1974年 - 豆樓洞を分割し、豆樓一洞・豆樓二洞を設置
  • 1980年 - 大同江区域と寺洞区域との間を流れる大同江を堰き止め、美林閘門が完成された。これにより、南浦から順川まで船通うことが可能となる。また、水力発電も行なっている。
  • 1981年10月
    • 豆樓一洞・休岩洞・三骨洞が大同江区域に編入
    • 豆樓二洞が豆樓洞に改称。
  • 1983年3月
    • 大同江区域休岩洞・三骨洞を編入。
    • 松新二洞の一部を分離し、松新三洞を新設
  • 1991年
    • 豆樓洞を分割し、豆樓一洞・豆樓二洞が発足。
    • 松花洞・七仏里の各一部を合併し、松花一洞を設置
    • 松花洞の残部・七仏里の残部を合併し、松花二洞を設置
  • 1994年 - 力浦区域石井里の一部を分離し、石井洞を設置

行政区域[編集]

  • 南山洞(ナムサンドン)
  • 豆樓一洞(トゥルイルトン)
  • 豆樓二洞(トゥルイドン)
  • 美林洞(ミリムドン)
  • 三コル洞(サムコルトン)
  • 石井洞(ソクチョンドン)
  • 松新一洞(ソンシニルトン)
  • 松新二洞(ソンシニドン)
  • 松新三洞(ソンシンサムドン)
  • 松花一洞(ソンファイルトン)
  • 松花二洞(ソンファイドン)
  • 将泉洞(チャンチョンドン)
  • 休岩洞(ヒュアムドン)
  • 金灘里(クムタンニ)
  • 大園里(テウォンニ)
  • 徳洞里(トクトンニ)
  • 東倉里(トンチャンニ)
  • 梨峴里(リヒョンニ)
  • 五柳里(オリュリ)

施設[編集]

  • 金灘里遺跡
  • 梨峴里古墳
  • 大同江木橋 - 国指定文化財保存級第1676号
  • 徳洞のナツメ木 - 天然記念物第9号
  • 祭霊山
  • 亀越山
  • メチュリ山
  • 神筆峰
  • 豆樓峰
  • 高頭山
  • チル山
  • プント山

産業[編集]

教育・研究[編集]

  • 教育科学研究院
  • 労働機械化研究所
  • 修理工学研究所
  • 平壌野菜科学研究所

農業[編集]

各里にひとつの協同農場をもち、そこを中心に稲・トウモロコシ・ソバなどの五穀穀物をはじめ大根・白菜・キュウリなどの野菜類、リンゴ・梨・桃などの果物類を生産している。

  • 松新協同農場

交通[編集]

鉄道[編集]

道路[編集]

公共交通機関[編集]

関連項目[編集]