名古屋市営地下鉄N1000形電車
名古屋市営地下鉄N1000形電車とは、名古屋市営地下鉄東山線の通勤型車両である。
本項目では特定の編成を指すときの呼称が「第x編成」、藤が丘方の先頭車の車両番号にHをつけた「N11xxH」、「N11xx編成」と混在しているが、xxに入る数字は何も製造順である。(例:「第1編成」=「N1101H」)
概要[編集]
ステンレス製車体で、東山線用車両としては初めての日車式ブロック工法を採用したため先代5000形と同様のストレート車体である。[注 1]
東山線のラインカラーの黄色のラインが窓下に2本、窓上に1本塗装されている。
東山線へのホームドア設置に伴うATO搭載の余地がない5000形を置き換える目的で製造された。
2007年から2015年にかけてN1101HからN1121Hまでの21編成126両が製造された。
車内設備[編集]
車内にはドア上に千鳥配置でハッチービジョンと呼ばれるLCD(液晶ディスプレイ)もしくはLED式案内表示器が搭載されている。[注 2]
2022年度から2023年度の間、ハッチービジョンの左側もしくはLED式案内表示器の反対側の全線路線図が掲出されている場所の左側に広告画面が新設され、2024年度より東海地方の鉄道車両としては初となるデジタルサイネージ広告が開始される予定となっている。
座席は赤系のモケットで、中間部は7席、車端部は3席のロングシートとなっている。
従来まで先頭車にしかついていなかった車椅子スペースが全車両に拡大されている。
機器類[編集]
制御方式はIGBT素子を使用したセンサレスベクトル制御のVVVFインバータ制御、制動装置は遅れ込め制御付きATC連動回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ、駆動方式は歯車形軸継手平行(WN)カルダン駆動、主電動機は75kW出力のかご形三相誘導電動機を採用している。 編成全体での出力は1200kwとなる。
営業最高速度は65km/h。
標準軌のくせに600Vらしい。これは地下鉄では名城線2000形も同様。地下鉄や路面電車以外では叡山電鉄も該当する。銀座線1000系や丸ノ内線2000系は600Vではあるものの750Vに対応している。
2021年頃から前照灯をLED化する施工が開始され、2022年までに全編成が前照灯のLED化を完了した。
沿革[編集]
使用路線[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
関連項目[編集]
- 名古屋市営地下鉄5000形電車
- 名古屋市営地下鉄5050形電車
- 名古屋市営地下鉄6050形電車 - 同時期に製造された桜通線用の車両。
- 名古屋市営地下鉄N3000形電車 - 同時期に製造された鶴舞線用の車両。
- 名古屋市営地下鉄東山線