名古屋市営地下鉄3000形電車

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3114H

名古屋市営地下鉄3000形電車(なごやしえいちかてつ5000がたでんしゃ)とは、かつて名古屋市交通局名古屋市営地下鉄鶴舞線で運用していた通勤形車両。

概要[編集]

名古屋市営地下鉄鶴舞線の開業と同時に1977年に登場し、同線の延伸に合わせて1984年まで増備された。名古屋市営地下鉄にて初の冷房車となった。

老朽化により2023年までに運用を終了した。(→#置き換え節)

製造は日立製作所日本車輌製造が担当した。

構造[編集]

車体[編集]

無塗装車体によるメンテナンスフリー化、耐蝕性の向上、軽量化などの観点から、名古屋市営地下鉄の車両では初となるセミステンレス構造を採用。前面はごく一般的な切妻構造であるが、地下区間を走行するため、中央部に全面貫通扉がある。車体は東山線での反省を活かしたのか、従来の路線で使用されていた車両より大型化され、20m4扉級サイズとなっている。また、名古屋市営地下鉄の車両で初めて冷房装置を搭載した。

車内[編集]

3114Hの車内

化粧板・床板ともにクリーム色を基調とし、座席のモケットは青色がベースとなっており、落ち着いた雰囲気を漂わせる。座席は非常に柔らかく、座るとかなり深く沈み込んでいた。オールロングシート、カバーなしで蛍光灯むき出しなどごく一般的な通勤車両でも見られるような構造となっているが、網棚は安っぽさを感じさせないためなのか、パイプ式となっている。また、直通先の名鉄では地上区間も走行するため、ロールカーテンが設置されている。 座席下に暖房機器がついている。


走行機器[編集]

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省エネ化を図るべく、回生ブレーキ付き電機子チョッパ制御を採用。

編成組替[編集]

1993年に鶴舞線の名鉄犬山線直通開始による輸送力増強のため、全車が6両化されたが、直通先の車両である名鉄100系のように新規に車両製造は行わず、編成組替で対処した。中間に組み込まれた先頭車は、運転台を撤去された。不足分は、3050形の増備で賄った。

また、この編成組替で1ユニット2両が余ったが、こちらも3050形3159Hの中間に組み込まれた。

置き換え[編集]

2007年に一度3050形の追加増備による置き換えが検討されたが、交通局の予算の関係上、先に東山線のATO化が優先されたため見送られた。

実際の置き換えは2011年から新型車両であるN3000形により始まり、2015年には省令非対応車は全廃。後期車も2016年より廃車が開始され、最後まで残った3114Hも、2023年2月に運用を終えた。なお、除籍された編成はしばらく魔放置留置されていたが、2024年2月までに解体された。なお、編成中に本形式を組み込んだ3050形3159Hについては、組み込んだ車両が初期車だったことが災いし[1]、3000形の運用が終わる少し前の2019年に編成丸ごと廃車され、2020年に解体された。

ギャラリー[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. これは前述の3050形追加増備を想定し、2形式が混在している状態を早めに解消したかったため、初期車を組み込んだと思われる。