名古屋市営地下鉄N3000形電車

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名古屋市営地下鉄N3000形電車(なごやしえいちかてつN3000がたでんしゃ)は、鶴舞線で運用される名古屋市営地下鉄の電車の1形式。

登場の経緯[編集]

2000年代後半に入ると3000形の初期車が登場から30年近くを経過し、置き換え時期に差し掛かっていた。しかし、東山線ホームドア設置に伴いそれに対応できない5000形を置き換えるためのN1000形の製造が優先されたことにより当初予定していた3050形の増備は行われなかった。

その後、2011年より3000形の置き換えが始まることになったが、3050形の製造から既に15年以上が経過していることから新設計の本系列が投入されることになった。

構造[編集]

車体は20m級4扉のA-train仕様のアルミ製車体あるいは日車ブロック工法によるオールステンレス車体を備える。うち前者の構造は入札事情の関係からN3101Hでの採用にとどまった。前照灯については当初HIDであったが、N3112HよりLED前照灯を採用している。

車内についてはオールロングシート、トイレなしで、座席配置は3-7-7-7-3の構成となった。また、鶴舞線初となるLCD(ハッチービジョン)を搭載した。

主幹制御器については右手型のワンハンドル式を採用。主電動機は出力170kWの三相誘導電動機、制御方式は1C4Mの東洋電機製IGBT-VVVFを採用している。駆動方式はWNドライブ、歯車比は16:99で設定された。ブレーキ方式は回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキで、純電気ブレーキも搭載する。

台車はボルスタレス台車で、軸箱支持方式はモノリンク式とされた。メーカーは現在の日本製鉄で、これは3050形以来の採用となる。

増備と運用[編集]

鶴舞線、名鉄犬山線の上小田井 - 犬山間と名鉄豊田線三河線の赤池 - 豊田市間で使用される。

2023年2月までに3000形を一掃し、3159Hの両端4両も淘汰した。2023年現在は16本96両が在籍する。

関連項目[編集]

現有車両
地下鉄
東山線 5050形 - N1000形
名城線名港線 2000形 - 2050形 (2028年度導入予定、形式名は仮称)
鶴舞線 3050形 - N3000形
桜通線 6000形 - 6050形 - N6000形 (2029年度以降導入予定、形式名は仮称)
上飯田線 7000形
過去の車両
地下鉄
東山線 100形 - 200形 - 250形 - 300形 - 5000形
名城線 1000形・1100形・1200形
鶴舞線 3000形
名古屋市電 SLA形 - FSA形 - LSC形 - 800形 - 900形 - LB形 - 1050形 - 1070形 - MB形 - 1150形 - BLA形 - BLC形 - 1400形 - 1500形 - 1550形 - 1600形 - 1700形 - 1800形 - 1900形 - 2000形 - 2600形 - 2700形 - 3000形
トロリーバス 10000形 - 12000形