久次米一弥

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久次米 一弥(ペンネーム)
出身地日本国旗.png日本 大阪市
学歴大阪音楽大学付属音楽高等学校高等部作曲専攻卒業
大阪音楽大学専攻科ピアノ専攻卒業
國學院大學神職養成講習会で神職階位取得
ジャンル現代雅楽、現代音楽、フュージョン、ポピュラー、プログレッシブ、テクノ
など
職業神職宮司
音楽家作曲家編曲家音楽プロデューサー演奏者雅楽奏者〉)
活動期間1994年 - 現在
公式サイト天地雅楽 オフィシャルサイト

久次米 一弥は、日本神道者[注 1]で、音楽家作曲家編曲家音楽プロデューサー演奏者雅楽奏者〉)でもある。[1]吉川八幡神社の前宮司大阪市出身。

現代雅楽を主とする音楽ユニット天地雅楽」の主宰者かつリーダーであった。当ユニットのほぼ全ての企画・作曲・編曲・プロデュースを担当していた。[2]

大阪市認可文化事業団体「浪速高津宮御神楽ノ会(なにわたかつのみや みかぐらのかい)」前代表[3]

略歴[編集]

代々神官を継承し、祭典雅楽および神楽を奏でてきた神道家の家に生まれる。高祖父は神官および神楽師、曽祖父は元楽部楽師で、晩年は関西を拠点に神道祭典楽会を創設した人物であったことから、姉弟は幼い頃より神社での祭典や雅楽と神楽に携わる[3]

大阪音楽大学付属音楽高等学校在学に作曲活動を始める。

大阪音楽大学に進学する。専攻ピアノ。この時期までニューエイジユニット「science-project」で作曲とシンセサイザーを担当し、全国各地のプラネタリウム解説BGMを多数制作していた。

大阪音楽大学の修了作品として楽曲「天地乃響」を制作。その内容は、天地雅楽の同名楽曲である。大学卒業後は、作曲家田中邦彦らに師事する。一方で、國學院大學にて講習および検定を受け[3]神社本庁発布の神職階位を取得した後、神社本庁包括の別表神社 浪速高津宮および服部天神宮の神職を兼務し、吉川八幡神社・愛宕神社・稲荷神社等の宮司を務める[3]

2003年(平成15年)からは母校・大阪音楽大学の教職科目特別講師を務めるようにもなる。同年8月、関西の神社に奉職する神職・巫女・伶人らが音楽ユニット「天地雅楽」を結成。

2014年(平成26年)6月には、神職として大阪府豊能町にある吉川八幡神社宮司に就任する[3]。宮司としては、能勢電鉄の安全祈願や鉄道車両神事なども執り行っている。

2015年(平成27年)にはテレビ朝日の人気バラエティ番組お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺』(司会:爆笑問題)に出演する[3]など、活動の幅を広げている。

年表[編集]

天地雅楽[編集]

2003年(平成15年)8月、天地雅楽 旗揚げ。関西を中心に演奏活動を展開。旗揚げ当初よりテレビ、新聞、ラジオなど多くのメディアに取り上げられる。翌2004年(平成16年)はフランスツアーパリリヨンスイスジュネーブ)を行う。

2006年(平成18年)からは自主発売によるCDリリースを関西エリアで開始し、翌2007年(平成19年)からは活動の場を全国へと拡大した。

2008年(平成20年)8月には、TBSテレビの番組『坂本龍一プロデュース公演・ロハスクラシックコンサート』に出演し、イエロー・マジック・オーケストラ (YMO) の名曲「東風」を坂本龍一自ら演奏するエレピと共演を果たす。

2010年(平成22年)は、6月21日にフランスはパリで毎年開催されている音楽祭 (パリ)への出演を果たした[3]

2011年(平成23年)には、日本屈指のプロドラマー「手数王」の菅沼孝三がサポートメンバーとして加入。2012年発売のCDアルバム『倭ノ音霊〜やまとのおとだま〜』にも菅沼は参加している。

2013年(平成25年)から2014年(平成26年)にかけては、劇団ひまわりプロデュースする公演舞台「飛鳥ものがたり」(2013年8月13日初日、2014年4月27日千秋楽)の音楽を担当した。また、ワコールの機能性インナーシリーズ「スゴ衣」[注 2]のテレビCM音楽や、NHK BShiの番組『街道てくてく旅』の挿入曲として天地雅楽のオリジナル曲が使用されるなど、様々なテレビ番組の挿入曲およびBGMとしても、天地雅楽の個性的なサウンドが使用されるようになった。同じく2013年の7月には、フランスはパリで開催される「JAPAN EXPO」第14回大会(開催期間:7月4日-7日)に神式祭儀およびコンサートで出演している。

2014年(平成26年)12月発売のCDミニアルバム『飛鳥ものがたり』では、世界的ドラム情報サイト「DRUMMER WORLD」で世界のトップドラマー500人に選ばれた女性ドラマー・川口千里が参加した。

天地雅楽は、神社神職、巫女、伶人(雅楽奏者)から選ばれるサポートを加えて演奏メンバーを構成。ライブでは最少3名から融通無碍に構成人数を変え、プログラミング音源や異種楽器を取り入れたクロスオーバースタイルで演奏を行う。

主な作品[編集]

  • 天地雅楽 天地乃響 〜あまつちのひびき〜 TGHB-0001(2007年1月1日リリース)
  • 天地雅楽 天涯比隣 〜てんがいひりん〜 TGHB-0002(2007年4月3日リリース)
  • 天地雅楽 天地開闢 〜てんちかいびゃく〜 TGHB-0003(2008年4月29日リリース)
  • 天地雅楽 天壌無窮 〜てんじょうむきゅう〜 TGHB-0004(2010年7月7日リリース[1]
  • 天地雅楽 倭ノ音霊 〜やまとのおとだま〜 TGHB-0005(2012年6月6日リリース)
  • 天地雅楽 玉響 〜たまゆら〜 10周年ベストアルバム CHMCL-00001(2013年9月9日リリース[2]
  • 天地雅楽 飛鳥ものがたり CHMCL-00002(2014年12月12日リリース[3]
  • 天地雅楽 やまと まほろば CHMCL-00003(2017年2月11日リリース
  • magnolia ハシキヤモクレン CHMCL-00111(2017年9月9日リリース)
  • Singer Oto Dance on the Beach SOTO-0001(2018年8月11日リリース
  • 天地雅楽 玉響2 〜たまゆら2〜 15周年ベストアルバム CHMCL-00004(2018年12月12日)

出演[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. 「神道者」は多義語であるが、ここでは「神道を信仰している者」と「神に仕えることを職とする者」のいずれかに特定しない意味で用いる。後述の「神道家」も同様。[字引 1]
  2. ワコールが新感覚の秋冬インナーを発売”. WWD. 株式会社 INFASパブリケーションズ (2013年5月30日). 2021年2月27日確認。
字引
  1. 小学館『精選版 日本国語大辞典』. “神道者”. コトバンク. 2021年2月27日確認。

出典[編集]

  1. 関宏美 (2021年1月8日). “神馬いづめ、フォロワー1万人超 扉を壊しても愛される”. 朝日新聞デジタル朝日新聞社. https://www.cha-ganju.com/articles/ASP177HNYP16PTIL02L.html 2021年2月27日閲覧。 
  2. about, 2021年2月閲覧.
  3. a b c d e f g h i j k biog, 2021年2月閲覧.
  4. 大阪城ファミリーフェスティバル2015を開催します”. 大阪城天守閣 (2015年). 2021年2月27日確認。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]