ジュネーヴ
概要[編集]
スイスの西端、フランスとの国境付近にある、スイス第二の大都市。かつては国際連盟の本部が置かれ、現在でも国際連合の欧州本部が置かれるなど、国際機関の町となっている。
ジュネーヴ州が一つの市相当で、45個のコミューン(市の中の町相当)に分かれており、そのうちの一つがジュネーヴ町である。本頁では、このジュネーヴ町について記載する。
フランス語地域で、主にフランス語が話される。
地理[編集]
東西に細長いレマン湖の、一番西の端、ローヌ川に流れ出る所にあるのがジュネーヴである。ローヌ川の南、即ち左岸が旧市街となっている。
ル・グラン・サコンネ | プレニ・シャンベズィ | コロニ |
ヴェルニエ | ジュネーヴ | シェヌ・ブジュリ |
ランスィ | カルジュ | ヴェリエ |
気候[編集]
西岸海洋性気候(Cfb)に属する。夏は札幌並に涼しく、冬は京都・仙台並に温暖である。
歴史[編集]
紀元前1世紀頃からローマ帝国に属していた。5世紀にブルグント王国領になり、ブルグント王国滅亡後はフランク王国のブルグント分王国となった。その後、フランク王国の分裂によりアルル王国となり、1032年より現在のドイツに相当する神聖ローマ帝国の一部となった。この頃に、最後のブルグント王ルドルフ3世の親戚であったジェロルがジュネーヴ伯となった。
15世紀より、南方のサヴォワ家がジュネーヴの支配者となる。その後1536年に、都市国家としてサヴォイアから事実上独立した。その後、ナポレオンの台頭を経て、1815年にスイス連邦に加入、以降スイス領となった。
1920年に設立された国際連盟は、ジュネーヴを本部とした。国際連盟は第二次世界大戦後に解散したが、国際連合の事務所も一部がジュネーヴに置かれている。
交通[編集]
空港[編集]
都心から北西へ5kmの所に、ジュネーヴ空港があり、世界各地への便がある。南方65kmの所には、観光路線中心のシャンベリ空港もある。
鉄道[編集]
都心のやや北寄りにあるジュネーヴ・コルナヴァン駅が中心駅。ビールやベルン方面に向かう特急列車が頻繁に運行しており、ジュネーヴ空港にも乗り入れている。リヨンなどフランス方面へも列車が運行している。
市内では、路面電車やトロリーバスが運行している。ベレール停留場が、路面電車の中心駅的存在。