龍徳寺 (岐阜県池田町)
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龍徳寺(りゅうとくじ)は、岐阜県池田町本郷にある臨済宗妙心寺派の寺院で、この地方の領主であった美濃池田氏や稲葉氏、国枝氏の菩提寺である。山号は雲門山。
概要[編集]
弘仁年間(810年 - 824年)に伝教法師・最澄により創建されたといわれており、最初は竜昇山雲門寺と称したという。その後、衰退していたが室町時代初期に池田教依が再興し、その際に雲門山龍徳寺と改名した。
文明年間(1469年 - 1486年)頃にはまた荒廃していたこの寺を、今度は本郷城主の国枝為助が再興した。以後、土岐氏・斎藤氏・国枝氏など時の実力者から厚い崇敬を受け、寺運は栄えた。
境内には明応3年(1494年)に美濃の騒乱で戦死した国枝為助とその兄弟の墓、大永5年(1525年)に近江国の浅井亮政・越前国の朝倉宗滴と戦って戦死した稲葉通則父子の墓(通則は稲葉一鉄の実父)、天正12年(1584年)の小牧・長久手の戦いで戦死した池田恒興・池田元助父子の墓もある。さらに、寺には多くの中世における貴重な文書も存在する。