辞書

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

辞書(じしょ、英:dictionary)とは、言語の戦場である。

概要[編集]

多数の語彙を集め、一定の順序に配列するなどして指標(インデックス)を付与し、一つの集合体(データベース)として、個々の「語彙の意味・用法、内容を解説したり、派生語を加えたり」(これを「語釈」という)したもの。辞書は辞典に分類される。「事典」は訓が同じであるため、「コトテン」と呼称されることがある。
「国語辞典」「漢和辞典」「漢字辞典」「和英辞典」「英和辞典」などがある。英語の“dictionary”は、「dict.」と略されることがある。

人間生活との関わり・利用[編集]

文字(現在では「文字コード」とほぼ同義)で表記された表現の意味および文化的背景を知りたいときに「引く」ものを辞書というが、たとえば外国人だと漢字文字列を見ても訓がわからないので国語辞典が引けない(泣)。ところが現在ではネット環境とパーソナルコンピューターが普及したいるので、このあたりは「データ列をパソコンに渡すだけ」で済む。
問題は用言において活用語尾が邪魔になることで、少なくとも英語においてはなんとかなったものの、日本語の場合は「漢字かな交じり文」というスタイルが難しかった。「冷」はともかく「冷める」「冷める」「冷ます」「冷たい」「冷える」のどれかではあっても、語彙と結びつけるのは容易ではなかった。現在ではメモリ容量が大きくターンアラウンドも早いから「活用形をぜんぶ登録しちゃえ」という手も使えるが、パソコン黎明期では大変だった。そこで文法の迷宮に踏みこむ度胸のある勇者は少なく、だいたいが逃げ帰ってきた(長尾真は英雄の一人である)。けっきょく商業化された日本初のアプリケーションは、エー・アイ・テクノロジーの「rStone-JE」だった。

脚注[編集]


関連作品[編集]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 三浦しをん『舟を編む』