お茶
お茶(おちゃ、英:tea)、茶(ちゃ、さ、た)は、チャノキの葉を蒸すなどして酵素を不活性化し、乾燥させたものである。また、これに湯を通し、あるいは煎じた飲料である。
種類[編集]
日本で知られているものは3つあり、日本茶、紅茶、中国茶である。いずれもペットボトルで販売されている。
日本茶とはいわゆる緑茶であり、焙煎したほうじ茶、粉末にして湯に溶かせるようにした抹茶、煎茶に最下級の番茶など多くの種類がある。緑茶にはビタミンCが含まれる。特に抹茶は、「茶の湯」として、室町時代の文化として大きく発展した。
紅茶は、1971年の紅茶自由化によって日本で製造される量は少なくなった。主な産地は、スリランカやインドの高地で栽培されることが多い。紅茶ではダージリン、アッサム、ニルギリ、ウバ(プリンス・オブ・ウェールズに用いられている)、ディンブラ、ヌワラエリアなどが知られている。またクイーン・マリーのような産地の異なるものを配合したものや、アールグレイのような香辛料を加えたものもある。
葉をそのまま用いたものは「オレンジ・ペコー(OP)」といい、以下「ブロークン・オレンジ・ペコー(BOP)」と続き、もっとも細かいものは「ダスト」と呼ばれる。
中国茶は、数千種類あるとされているが、大きく6〜7種類に分けることが多く、緑茶、白茶、黄茶、青茶、紅茶、黒茶、花茶などに分けられる。主な種類としては、烏龍茶 普洱茶 ジャスミン茶 などとある。
緑茶[編集]
詳細は「緑茶」を参照
茶葉を蒸すのみで発酵させない茶。飲まれている地域は東アジアと北アフリカである。
日本では甘味料などを入れずにそのままで飲むが、モンゴルでは馬乳、中国や台湾、北アフリカでは砂糖を入れることがある。
抹茶[編集]
詳細は「抹茶」を参照
抹茶は乾燥した茶葉を臼で碾くことで作られる。茶の湯でよく用いられる。愛知県西尾が茶葉の最大級の産地である。
紅茶[編集]
詳細は「紅茶」を参照
水色は紅。チャノキを完全に発酵させたものである。中国やインドからイギリスに輸出されたときに自然に発酵させてできたと言われているが、中国やインドでも古くから紅茶を飲まれていた。発酵によってビタミンCが壊されている。緑茶に比べて香りが強い。茶といえばほとんどの国が紅茶である。ジャムとともに飲むロシアンティー、大量の砂糖を入れる中近東のチャイがある。
麦茶[編集]
詳細は「麦茶」を参照
夏に冷やして飲まれる。江戸時代には既に飲まれており、当時は麦湯と呼ばれた。 冷やして飲まれることが多いものの、冬場などに温めて砂糖などを入れて飲まれることもある。オオムギから作られるため厳密にはお茶ではないが、俗にいう茶の一種として分類される(茶外茶とよばれる)。
歴史[編集]
茶の扱いによって戦争が起きたことがある。ボストン茶会事件に始まったアメリカ独立戦争、茶の輸入超過による貿易赤字をアヘンの輸出によって解消しようとし、アヘン没収によって始まったアヘン戦争がある。
文化[編集]
一般的に飲茶されている国や地域では、飲む茶などによって独自の文化が発達している。有名なところでは、イギリスのアフタヌーンティー。台湾の飲茶。 前述の通り日本の「茶の湯」などがある。
カフェインに覚醒作用があtったことは広く知られており、京都・喜撰山が茶の産地としても知られていた。「太平の 眠りを醒ます上喜撰 たった四杯で夜も眠れず」という落首の読み筋はこれである。なお、喜撰山には地熱発電所がある。
余談[編集]
京都は大型水棲昆虫の宝庫といわれる。これは茶摘みの時期が田植えの時期と重なるため、田植えの時期がばらけるために、「どこかしらの田に水が張られている」からであるとか。