分子
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分子(ぶんし)とは、原子や他の分子が複数結合してできる、一まとまりの粒子である。
概要[編集]
二酸化炭素など3個以上の原子が結合する気体分子は19世紀までに知られていたが、1805年の気体反応の法則とジョン・ドルトンの原子説を融合させるために、1811年にアボガドロが提唱した仮説が1860年に再評価されたことで、同じ原子からなる二原子分子の存在の確からしさが高まり、分子の存在が定着した。私たちの身の回りにある、金属や希ガスを除く大半の物質は、原子単独ではなく、原子が複数結びついた分子の状態になって存在している。ただし、希ガスは原子1個で分子のような振る舞いを見せるため、単原子分子と呼ばれる。
分子を化学式で表現する際は、構成する各原子の元素記号を並べ、同じ元素が複数ある場合は2や3のような下添えの数字でまとめる。異なる種類の原子や分子が結合して新たな分子になった場合、その分子の性質は元の原子や分子と異なる。例えば、水素と酸素はどちらも常温で気体であるが、それらが化合してできる水は常温で液体である。
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