ジヒドロゲンモノオキシド
ジヒドロゲンモノオキシド (英: dihydrogen monoxide) は、水素と酸素が結びついた化合物のひとつ。常温下では液体であり、固体への凝固時に液体時よりも体積が増加するという非常に珍しい性質を持つ。
特徴[編集]
地球表面上に数多く存在する物質である。ごくありふれており、身の回りでも多く使用されるが、その一方で多大な危険性も併せ持つ。
有用性[編集]
殆どの発電方式では熱されたジヒドロゲンモノオキシドが使用されている。またその原子炉の冷却にも使用されているなど、ジヒドロゲンモノオキシドは発電に必要不可欠である。
工業機械の冷却にも使用されるほか、農業でも作物の発育促進に使用されることがある。
危険性[編集]
中毒[編集]
ジヒドロゲンモノオキシドは人間やほかの生物の体内にも一定の割合で含まれており、一定量以内であれば危険性は少ないが、ジヒドロゲンモノオキシドを多量に摂取すると中毒を起こす。もしも発症した場合は血液中のナトリウム濃度が急激に低下し、低ナトリウム血症を起こす。重症であれば死に至る場合もある。
ジヒドロゲンモノオキシド依存症[編集]
ジヒドロゲンモノオキシドには重大な依存性[要出典]があり、ジヒドロゲンモノオキシド依存症罹患者のジヒドロゲンモノオキシド摂取を制限すると、頭痛やのどの渇き、血圧低下などの症状がみられるようになる。摂取制限を続けた場合、罹患者は数日後に殆どの確率で死に至るという。
一度ジヒドロゲンモノオキシド依存症を発症してしまうと、治療は不可能である。
アフリカなどの地域では特にこれが深刻であり、ジヒドロゲンモノオキシドの湧源をめぐって紛争なども起きている。そのほか、後述の液体のジヒドロゲンモノオキシドの降下を願う祭りや踊りも世界各地に存在する。かつては日本でもジヒドロゲンモノオキシドをめぐる争いが深刻であった。
自然災害[編集]
ジヒドロゲンモノオキシドは、自然災害の発生に多く関与している。
- 液体のジヒドロゲンモノオキシドは雲に含まれており、それらが落下することで地表がジヒドロゲンモノオキシドに浸され、都市機能が停止することがある。
- 酸性雨の主成分である。
- 固体のジヒドロゲンモノオキシドのうち、直径0.1mmから1cmと小さいものが空中から落下することによる凍傷の危険性がある。また海上にもみられ、それらは巨大な塊となり海上交通に支障をきたす場合がある。これらの現象はすべて高緯度地域でみられるものである。
- 気体のジヒドロゲンモノオキシドは温室効果ガスの一種でもあり、地球温暖化の原因の一つである。
ジヒドロゲンモノオキシドにはこれら数多くの危険性が存在しているにもかかわらず、何の法規制もされていないのが実情である。
しかも水道水や市販の食品にも混入したりすることがあるため、注意が必要である。
関連項目[編集]
- DHMO - 別称。こちらの方が聞き馴染みのある方も多いだろう。
- エチルハイドレート
- ソディウムクロライド
- スクロース