青春ドリーム横浜号
青春ドリーム横浜号(せいしゅんドリームよこはまごう)とは、西日本ジェイアールバスが運行する神奈川県、東京都、愛知県、京都府、大阪府を結ぶ高速バスである。ここでは同区間を運行し、2024年8月末を以て廃止されたデラックス版夜行便のグランドリーム横浜号、昼行便の横浜グラン昼特急大阪号についても記述する。
概要[編集]
本路線は1989年に、西日本JRバスと神奈川中央交通の共同運行路線として開設された夜行高速バスハーバーライト大阪号・ハーバーライト京都号がその前身である。2004年には西日本JRバス単独で夜行便の間合い運用という形の昼行便横浜昼特急大阪号を設定した一方、神奈中は2000年に運行を湘南神奈交バスへ移管し、2008年6月には湘南神奈交バスから横浜神奈交バスへ再移管したが、2009年5月末を以て撤退し、以後は横浜・町田での発券等の支援に回っている。
同年6月からは西日本JRバス単独運行で、大阪号・京都号を1系統に再編したハーバーライト号となり、2017年の使用車両の置き換えで現名称の青春ドリーム横浜号、グランドリーム横浜号、横浜グラン昼特急大阪号となる。
国鉄時代、横浜駅周辺に自動車線が無かったことから、1980年代後半当時のバス業界のルールに沿って、西日本JRバスにとって初めて共同運行相手にJRバス以外のバス事業者が入った路線であり、同日開業の近鉄バスの「ブルーライト号」より優位な競争が進んだ[注 1]。
2024年9月1日のダイヤ改正でグランドリーム横浜号、横浜グラン昼特急大阪号が廃止され、青春ドリーム横浜号も特定日のみ運行の1往復となった。このダイヤ改正と同時にUSJ、上大岡駅、港南台、本郷車庫の各停留所を廃止。道の駅もっくる新城も客扱いが無くなった。
停車バス停[編集]
- 横浜駅東口 - 町田バスセンター - 本厚木駅 - 京都駅中央口(烏丸) - 大阪駅JR高速バスターミナル
大和、綾瀬、伊勢原、秦野各市は神奈中エリアであるが停車しない。
過去の停車バス停[編集]
- ▼…京都・大阪行は乗車のみ、横浜行は降車のみの扱い
- ▲…横浜行は乗車のみ、京都・大阪行は降車のみの扱い
- ●…上下ともに乗降双方を取扱
- //…通過・非経由
種別 | 青春 | グラン | 昼特急 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
停車停留所名 | 所在地 | 大 阪 | ||||
本郷車庫 | 神奈川県 | 横浜市 | 栄区 | ▼ | // | // |
港南台駅 | 港南区 | ▼ | // | // | ||
上大岡駅 | ▼ | // | // | |||
横浜駅東口 | 西区 | ▼ | ▼ | ▼ | ||
町田バスセンター | 東京都 | 町田市 | ▼ | ▼ | ▼ | |
本厚木駅 | 神奈川県 | 厚木市 | ▼ | // | // | |
新城(道の駅もっくる新城) | 愛知県 | 新城市 | // | // | ● | |
京都深草 | 京都府 | 京都市 | 伏見区 | // | // | ▲ |
京都駅中央口(烏丸) | 下京区 | ▲ | ▲ | // | ||
大阪駅JR高速バスターミナル | 大阪府 | 大阪市 | 北区 | ▲ | ▲ | ▲ |
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン | 此花区 | ▲ | ▲ | // |
途中、足柄サービスエリア、遠州森町パーキングエリア、甲南パーキングエリアで休憩を行う。
新城では、東海道昼特急と異なり乗務員の交代と客扱いのみを行い、休憩は行わない。また、東海道昼特急と違い、新規に追加設定した中間停車地であった。
使用車両[編集]
青春ドリーム号は4列シートトイレ付きハイデッカー車、グランドリーム・グラン昼特急は3列シートハイデッカー車のグランドリーム車を使用する。
繁忙期に設定される続行便のうち、青春ドリーム号については帝産観光バスが続行便を担当する場合がある。この場合、車両はトイレなしの4列シート貸切車となる。
関連項目[編集]
- 東海道昼特急 - 横浜市青葉区や瀬谷区でグラン昼特急横浜号を補完していた。
- フライングライナー号 - 横浜 - 大阪間で競合する「ブルーライト号」の後継路線。(東北急行バス、近鉄バス)
- ツィンクル号 - 多摩地域 - 大阪間で競合する路線。(西東京バス、近鉄バス)
- 鎌倉・藤沢 - 京都・なんば・堺線 - 戸塚、湘南地域で補完関係だった。