核兵器廃絶・平和建設国民会議
核兵器廃絶・平和建設国民会議(かくへいきはいぜつ・へいわけんせつこくみんかいぎ)は、旧民社党・同盟系の反核団体。略称はKAKKIN(かっきん)。
概要[編集]
1961年11月15日に原水爆禁止日本協議会(原水協)から民社党や全労会議系の労組などが分裂するかたちで結成された。当初の名称は核兵器禁止平和建設国民会議(略称:核禁会議)。初代議長は松下正寿。「民社党・同盟ブロック」の一角を占め、1965年に原水協から分裂した社会党・総評系の原水爆禁止日本国民会議(原水禁)や共産党系の原水協と対立した。電力会社の労働組合から構成されている電力総連などが支援していることなどから原子力平和利用推進の立場をとる。2005年から連合・原水禁・核禁会議の3者が主催で広島・長崎で平和大会を開催していたが、2011年の福島第一原発事故後に脱原発を主張する原水禁との対立が深まり、2013年の平和大会は連合が単独主催、核禁会議・原水禁は共催に退いた。2014年1月に名称を核兵器廃絶・平和建設国民会議(略称:KAKKIN)に変更した。所在地は東京都港区芝2-20-12 友愛会館12階。
構成団体[編集]
『KAKKIN カンパへのお願い(PDF)』(2014年)では「KAKKIN活動への参加団体」として、日本友愛協会、富士社会教育センター、世界連邦22世紀研究所、日本労働協会、ユーアイネット、UAゼンセン、電力総連、基幹労連、日産労連、交通労連、三菱自工労組、建設連合、凸版労組、基金労組、味の素労組、原子力ユニオン、森林労連の17団体が挙げられている。
『KAKKINの考え方と活動 Q&A(PDF)』(2020年)では「支援団体」として、UAゼンセン、電力総連、基幹労連、日産労連、交通労連、電機連合、三菱自工労組、東芝労組、日立労組、三菱重工グループ労連、IHI労連、凸版労連、基金労組、味の素労組、原子力ユニオン、森林労連、三井E&S労連、住友重機械労連、川崎重工労組、富士社会教育センター、日本労働会館、ユーアイネットの22団体が挙げられている。
機関紙連合通信社の記事(2020年)は、「UAゼンセンや電力総連、日産労連、総合重工労組、総合電機メーカー労組などで構成する」としている[1]。
KAKKINの全国代表者会議には来賓として、国民民主党や公明党、自民党の国会議員が参加している[1]。
歴代議長[編集]
- 松下正寿(1961年11月~1969年7月)
- 磯村英一(1969年7月~1997年4月)
- 大谷恵教(1998年2月~2008年2月)
- 丸尾直美(2008年2月~2012年1月)
- 加藤秀治郎(2012年1月~2022年1月)
- 渡邊啓喜(2022年1月~)[2]
関連項目[編集]
- 団体
- 人物
- 斎藤忠 - 副議長
- 佐藤文生 - 理事
- 末次一郎 - 常任理事、副議長
- 高谷覚蔵 - 副議長
- 竪山利忠 - 理事
- 和田春生 - 副議長
- 木畑公一 - 国際部長、専任理事
- 髙木邦雄 - 理事
- 山口義男 - 副議長